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はじめに

AIエージェントに対して指示を出すとき、多くの場合は次のような依頼になります。

  • 調査してまとめる
  • 資料を作成する

しかし、この方法では期待した成果に届かないことが多くあります。理由は、作業の進め方が定義されていないためです。


問題の本質

AIは回答を生成することは得意ですが、プロジェクトを進めることは指示しないとできません。

人間が業務を進める場合は、次のような流れを自然に実行します。

  1. 調査する
  2. 構造を考える
  3. 分担する
  4. 作成する
  5. レビューする
  6. 修正する

一方でAIは、この流れを明示しない限り、1回の出力で処理を終えます。


解決アプローチ

有効な方法は、プロンプトとテンプレートを組み合わせて渡すことです。

AIに対して、やりたいことと、どのように進めるかの両方を与えます。


全体構成

AIに渡す内容は2つです。

1. やりたいこと(プロンプト本体)

(ここにテーマを書く)
例:
オンデマンド交通サービスの仕組みを調査し、導入検討のためのドキュメントを作成してください。

2. 実行方法(テンプレート)

後述のテンプレートをそのまま添付します。


実際の使い方

(ここにやりたいことを書く)

以下のテンプレートに従ってプロジェクトとして実行してください:

(テンプレート全文を貼る)

この方法が機能する理由

テンプレートは単なる指示ではなく、作業プロセスそのものを定義しています。

AIに対して何を作るかではなく、どのように進めるかを与えることで、出力の質と再現性が向上します。


テンプレートの設計思想

構造を先に作る

最初にREADMEなどの構造を設計させることで、全体像を固定します。


分割して処理する

役割ごとに処理を分割します。

  • 情報収集
  • 構造設計
  • ビジネス視点整理
  • 技術設計
  • レビュー

品質基準を定義する

各ドキュメントに含める要素を指定します。

  • 想定読者
  • 前提条件
  • 用語定義
  • 図解
  • 比較
  • リスク

レビューと改善を組み込む

自己評価と修正を繰り返すことで、完成度を高めます。


完了条件を定義する

終了基準を明確にすることで、中途半端な状態での終了を防ぎます。


実務での変化

従来の方法では、単発のアウトプットになりがちです。

この方法を使うと、次のように変わります。

  • ドキュメント群として整理される
  • 情報の深さと網羅性が安定する
  • 継続的な改善が可能になる
  • 実務にそのまま利用できる

よくある失敗

  • テンプレートを使わない
  • 品質基準を定義しない
  • レビュー工程を省略する
  • ループ回数を制御しない

応用範囲

  • システム設計
  • 事業企画
  • 技術調査
  • 運用改善
  • 移行計画

重要な考え方

AIに回答を求めるのではなく、作業を実行させるという視点が重要です。


テンプレート

以下をそのままAIエージェントに渡して使用します。


上記テーマについて以下の手順でプロジェクトとして実行してください。

# 1. 情報収集
Web検索により以下を必ず調査すること:
- 国内事例
- 海外事例(最低2カ国)
- 技術構成
- 運用モデル
- コスト構造
- 成功事例と失敗事例

# 2. 構造設計
README.mdにドキュメント一覧を作成すること。

# 3. 出力構成
以下の構成で出力すること:
- README.md
- docs/ 配下に各ドキュメント

# 4. 役割分担
以下の役割でサブエージェントとして分担すること:
- Research Agent:情報収集
- Architect Agent:構造設計
- Business Agent:ビジネス整理
- Engineer Agent:技術設計
- Reviewer Agent:レビュー

# 5. 品質基準
各ドキュメントに以下を含めること:
- 想定読者
- 前提条件
- 用語定義
- 図解
- 比較(メリット・デメリット)
- リスク・課題

# 6. 読者定義
以下の読者を対象とすること:
- 経営層
- 選定する技術者
- 実装する技術者

# 7. レビュー
以下の観点でレビューすること:
- 網羅性
- 実現可能性
- コスト妥当性
- 技術難易度
- 運用負荷
- リスク

# 8. 改善
レビュー結果をもとに:
- 不足ドキュメントの追加
- 修正の実施

# 9. ループ制御
最大3回のレビューサイクルで完了とする。

# 10. 完了条件
以下を満たした場合に完了とする:
- READMEに定義された全ドキュメントが存在
- レビュー指摘が解消済み
- 追加ドキュメントが不要と判断

# 出力形式
Markdown形式とし、README.mdおよびdocs構成で整理すること。

まとめ

AIエージェントはプロセスが与えられないと安定した成果を出せません。

適切な設計を行えば、継続的に成果物を生成する実行主体として機能します。


さいごに

かんたんでしたね

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