HackMD
HackMDは、Markdownで書いたドキュメントを複数人で編集でき、リアルタイムプレビューが可能なツール。オープンソースとしても公開されている。
結論から言うとEditorは個人の好みで選べばいい。
いろんなEditorがでている中で、HackMDの最大の強みは、共同編集できて、気軽に始められることだ。
そして動作がめちゃめっちゃ軽い。早いは正義。
MTGの予定をセットしたカレンダーとかに、URL貼っておけば、メンバーがすぐにアクセスして編集できる。これがわりと楽しい。
MTG後にわざわざ認識合わせとかせずに、リアルタイムで相互レビューができるので、司会進行者のスキル差に関係なく、一定品質のドキュメントが完成できるのだ。
最終的なアウトプットは当然内容によって、それぞれあるべき場所が異なるので、MTG終盤にまとめまでやってしまえるので生産性の高いMTGができると思われる。
デザイナーがラフスケッチやスナップショットをペタペタ張っても良いね。 UMLとかも共通言語が多いと尚良。
個人的には今まで試したメモツールで、しっくりきてなかった部分が全て解決された感じ。いいねいいね。:D
UIもシンプルでカッコいい。メモが気持ちよく書けるって大事。
メモツールに求める前提
- いつでもどこでも書ける
- リアルタイムで共同編集ができる(制限もかけられる)
- Markdown記法が使える
- 再利用性が高い
- シンプル(だれでも使える)
- 動作が軽い
- 検索しやすい
- 他コミュニケーションツールとの連携
HackMDの特長
- はやーい
- 書きはじめるタッチポイントが少ない
- メモが捨てやすい(大事)
- mdでexportできる
- 書き出すまでのタッチポイントが少ない(Signin なしでもいける)
基本画面
余計な説明などなくても使えばわかるZE。的なミニマルデザイン。だが驚くほど直感的で使いやすい。
2アップ
編集画面(左)とリアルタイムプレビュー(右)日本語でも!カッコいいね。
mdの公開設定
共同編集の管理。当然パスワードとか個人情報とかは書かないほうがいいですよね。:P
直感的なツールボックス(2018/11/02)
いつの間にか、チートシートいらずのツールボックスが追加されてた。便利やんけ。
結構テーブルとの書き方とか忘れやすいし、マークダウンだとかえって書きにくいときもあるので、直感的で良きっ。Sketch.appみたいやね。
既存のメモツールの考察
はじめに:それぞれ良さがあって使い道がある。結局ツールなので、個人によって当然合う合わないがあるので。最終的には好みですね。
じゃないと戦争になります。
WebhookでSlackやChatWorkとかに通知飛ばせば、大体のミスマッチは防げる。 「そういえば例のあれ? うなった?」とか言うやつは、根本的な対話不足か情弱。優しく指摘してあげましょう。
Evernote + Mexico (2015/8/6 追記)
Evernoteは多機能すぎる。体裁整えるのだるいし立ち上げも重い。却下。2年くらい使ってません。
致命的なのは一手間加えないとMarkdown記法が使えないこと。共有機能もなんだかなー。あとインストール版はアップデート通知がうざい。
そういう場合はMarxicoってChrome拡張がおすすめ。操作感はHackMDと似ていて、evernoteアカウントと同期できる。これならevernote立ち上げなくてもガシガシかけるから、これはこれでバランスがとれていて良い。
一人で読み書きするドキュメントならいいと思う。
GoogleDocument
結局、協同編集ができて、構成や補足で人を使いつつ、おまけに変更差分をみて犯人探しもできる。これはこれで素晴らしい...
しかし、loginから始まって、フォルダ管理の問題で「置場所」に配慮すると、書き出すまでにすげー時間がかかる。
決まるまで、既存のメモツールで書いたものを移植するという謎自体も発生。
Microsoft Office Word ? なにそれ。知らない。
Dropbox Paper
悪くないんだけど、なんだろう...
ドキュメントって管理・保守するもの? みたいな"そもそも論"になったときになんとも言えない違和感がある。 使い捨てのドキュメントにそもそもディレクトリ構造とか必要かしら。
ScrapBox (2018/11/02)
併用中。コンセプトは似てる。現状はコミュニティーや開発チーム内で若干閉じつつも、Confluenceほどガチガチじゃないマイルドなアウトプット+コミュニケーションとかに使ってる感じ。
Markdown記法はじめ、何かしらやりたいことに応じて柔軟に拡張もできるけど、逆になんでも出来すぎてしまうので悩ましいのも事実。
勝手はディスカッション(コラボレーション)には向いているけど、ソース自体は再利用しにくいと思ってる。今後に期待。
あとは組織的なプロジェクトで大人の事情が絡んだり、特定のプロダクト由来の因果を持つと、サービス内で定義したドキュメント群の立ち位置がゆるふわ管理になるのがね。
「結局、管理かよ」ってなる。
整理厨にならないために
デジタル化で"物理的な作業コスト"が減っはずなのに、まだそんなことで消耗してるの?
それもこれも。こういう人の仕業↓
ディレクトリが自分流に整理されていないと気が済まない
オレオレ整理厨いますよね、ちゃんと計画的にtitleとtagつければ、Maybe検索ですぐにヒットする、ドラえもんの四次元ポケットのような時代ですよ。
「例のあのメモ」って感じでひっぱりだせます。
みんなで編集しているドキュメントを整理しだして、勝手にファイルを移動したりリネームして行方不明にするとか....話にならない。
メモってのは忘れちゃいけないことをすぐに記録して、脳みそから忘れるものという私見。
アーカイブしたものなんて開発コードに紐ついたログで十分。二度と使わないほうが幸せである。
できそうなこと
特におすすめは共同編集とmd形式のexport機能ですかね。
mdをいい感じにCompileしてslimとかに変換できたら汎用的にアウトプットに転用できそう。ブログとか書籍の執筆とかね。
Gitbook何かと相性もいい
https://qiita.com/mamohacy/items/98c0d790074c9bdfef1a
追記:ドキュメントより対話を重視する(2018/11/02)
この記事を最初に書いたのが2014年ごろで、HackMD自体がβ版でサービスが日本語化されてませんでした。いつの間にか幾つかのプランが追加されて、Ethereumとパートナーになってたり...しゅごい。 後追いでいろいろなEditorが登場したり競合の機能がアップデートされたけど、未だに現役っす。
プロセスやツールよりも個人と対話を、; 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを
デザインやビジネスと領域を問わず、アジャイルぽい考え方が市民権を得てきた肌感はあります。詳しくはHackMDサービスの「概念」のを見れば明確ですが、多くの会議よりドキュメントを通した対話(コラボレーション)を推進するためにも、こういうツールがハブになってくれると開発現場は嬉しいですね。