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Salesforceテクニカルアーキテクト事前評価について/Salesforce Certified Technical Architect (CTA)

Last updated at Posted at 2023-06-09

先日SalesforceのCTA(1次試験)に受かったので、諸々ポイントを整理します。次は最終試験です。

テクニカルアーキテクトとは?

・Salesforceの最難関資格となります。
・受験料が1次試験20万、2次試験50万かかります。
・RFPのようなWordを渡され、ホワイトボードやパワポを使ってTOBEを描き、ジャッジ(=試験官)の前でプレゼン、ジャッジからのQAに回答する、という流れです。
★模擬シナリオ:https://trailhead.salesforce.com/ja/trailblazer-community/files/0693A000007cQtNQAU?tab=overview
★模擬シナリオを解いた例(間違ってるかも):https://qiita.com/nori83/items/a8083a49089e3c368521
・試験のボリュームは以下の通りです。
<1次試験> 5ページ程度/解く時間1h/プレゼン30分/QA30分 ※とにかく1次は時間がない
<2次試験>10ページ程度/解く時間3h/プレゼン45分/QA60分
★試験概要:https://trailhead.salesforce.com/ja/credentials/architectreviewboard/
・資格体形は割とよく変わり、2022年頃までは1次試験はありませんでした。また、数年前は、最終試験の解く時間が2hでしたが、あまりにも短くて3hになりました。その前は実務経験も問われた時期もあったようです。
・国内のCTA合格者は現時点20人程度です。(入門のアドミン資格は、現在1万人程度合格者がいると考えるとかなり少ないです。)
・試験範囲は幅広く、以下のとおりです。1次試験は「ガバナンス」が対象外となりますので、資源移送や環境計画、開発手法などは問われません。
image.png

・ちなみに1発で受かる人はほぼいないです。
・1次試験は、1度落ちると半年間、再受験できません。

苦しかったポイント

・1次試験は、とにかく問題を読み込んで資料化する時間が短く、時間内に7割程度しか解き終わりませんでした。(最後は口頭で、その場で問題に対して即答する必要がありました。)
・CTAを目指し始めた時点で管理職であったため(当時案件を8つ見ており、部下も40人前後いた)、勉強時間の確保がかなり難しかったです。各所に相談して案件を剥がしてもらい、一定期間×月20%程度休暇を捻出して勉強しました。
・土日祝日は、少なくとも午前中は必須で勉強、午後は状況次第で勉強していました。平日の夜も、仕事が遅くならなければ多少勉強しました。(周りの人には感謝しかないです。かなり調整してもらいました。)
・CTAの試験は、かなり細かい実装の手法(=例えば承認プロセスの開始条件にどう設定して要件を満たすか等)も問われるケースがありますが、職種がエンジニアではないため、実務からかなり離れており、キャッチアップが厳しかったです。(Salesforceの全ての設定を開き、主要機能は自分の開発環境で実装して、感覚を取り戻しました。)

勉強の流れ

①前提試験(システムアーキ・アプリアーキの合格)の合格が必須です。
→だいぶ前に前提資格を取っており、内容をかなり忘れてしまっていました。なので認証・IF・アクセス権限・SalesCloud・ServiceCloudを復習しなおすところから始めました。
②CTA601の受講をします。
https://trailhead.salesforce.com/ja/trailblazer-community/feed/0D53A00004PmPZFSA3
③Salesforce社主催/社内の模擬レビューボードに参加します。
→実際のCTAのかたからお時間をいただきました。
→2023年年明けから半年近く、月に2回(1つはSalesforce社、もう1つは社内)模擬レビューボードのお時間をいただき、適宜受けたフィードバックをもとに勉強を繰り返しました。

③がかなり苦しいのですが、これをやってなかったら受かってなかったと思います。(付き合ってくださったCTAのかたも、当然案件などあり、お忙しかったと思うのですが、毎月数時間、模擬レビューボードの時間をくださいました。本当にありがたかったです。)

抑えておくべき事項

CTA受験にあたり抑えておくべき事項です。 
※1次にフォーカスを充ているため、ガバナンスなどには言及していません。

回答の際にはWordの問題文を読み、以下7つを用意します。
1.Org方針(手書き)
2.利用者/ライセンス/モバイル(手書き)
3.俯瞰図(ホワイトボード)
4.ER図(ホワイトボード)
5.ロール(手書き)
6.認証フロー(手書き)
7.シナリオ(Wordに直接記入)
例:https://qiita.com/nori83/items/a8083a49089e3c368521

詳細なドキュメントイメージやポイントは以下の通りです。
※私が勉強を始めた際に、ナレッジが少なく困ったので、少しでも後続の人の参考になると嬉しいです。
※ちなみに実際の試験では時間がないため、もっとぐちゃぐちゃです。
※CTAのかたがたに、「消せるペンを使ったほうがいい」、「ホワイトボードのペンは細い方がいい」とアドバイス頂き、それを使ってます。

1.Org方針(手書き)
シングルオルグかマルチオルグか問われますので、理由と共に説明する必要があります。
(イメージ)
image.png

2.利用者/ライセンス/モバイル(手書き)
こちらも、なぜこのライセンスを選んだのか、なぜモバイルの中でもSalesforceアプリやMPを選んだのか、を説明する必要があります。

(イメージ)
image.png

3.俯瞰図(ホワイトボード)
登場するシステム(新か現行か)、廃止システム、初期データ移行の識別、データ連携の流れを記載する必要があります。右上の凡例は必須です。

(イメージ)
image.png

4.ER図(ホワイトボード)
登場するオブジェクト(標準・カスタム)、参照・主従、1:Nの関係性など整理する必要があります。適宜BigObjectやSalesforceConnectの利用にも言及します。右上の凡例は必須です。
image.png

5.ロール(手書き)
権限要件を踏まえ、内部ロールと外部ロールを識別の上、構成を定義する必要があります。右上の凡例は必須です。
image.png

6.認証フロー(手書き)
SAMLとOpneIdConnectの認証のフロー、設定手順は確実に抑える必要があります。(実機で実装すると理解しやすいです。)
image.png
image.png

設定手順:
https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/identity_external/identity_external_social

7.シナリオ(Wordに直接記入)
上記1~6の資料で説明できない箇所は、
以下のように、原則1文に対して、1つソリューションを記載します。
image.png

最後に

3回以上読んだ/見たサイト
・Integrationパターン(連携方式)
https://developer.salesforce.com/docs/atlas.ja-jp.integration_patterns_and_practices.meta/integration_patterns_and_practices/integ_pat_intro_overview.htm

・大量データのベストプラクティス
https://developer.salesforce.com/docs/atlas.ja-jp.salesforce_large_data_volumes_bp.meta/salesforce_large_data_volumes_bp/ldv_deployments_best_practices.htm

・利用ライセンス関連のサイト
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.users_license_types_communities.htm&type=5

・Salesforceのデータ管理をマスターしよう!〜 認定データアーキテクト試験のポイント
https://www.youtube.com/watch?v=MfS8gxmsDCI

・讃岐さんのサイト
https://base.terrasky.co.jp/articles/Ommne

・ER図、認証フロー
https://architect.salesforce.com/diagrams#decision-guides

・OAuthについて
https://tech-lab.sios.jp/archives/25470

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