※本記事は「Microsoft Power Automate Advent Calendar 2023 シリーズ2 16日目」の記事です。
こんにちわ、 のりじ です。
Power Automateで利用できるCopilotを使ってみて、環境によっては「おや?」っとなったところがあったので現時点の状況メモ的な記事です。
1. デフォルトの日本環境の表示
日本環境でもモダンデザイナー表示がデフォルトになりました。
ですが、上図のように左側にはコネクタの設定が表示されますが、Copilotは表示されず右側が空白の状態です。(2023年12月16日現在)
このように、日本環境ではCopilotの表示がされていませんが、Power Platform管理センターで「地域間のデータ移動を有効化する」ことで表示するようにできます。
2. 日本環境&日本語でCopilotを使う準備
Power Platform管理センターを表示します。
[環境]から該当の環境を選択し、下方に表示されている「生成AI機能」の「リージョン間でデータを移動する」をクリックします。
上図のような画面が表示され、少し待つと環境の設定が完了します。
作成済みのワークフローを開くと、右側にCopilotが表示されるようになりました。
3. 米国環境と日本環境の挙動の違い
これで日本環境&日本語でCopilotを使えるようになった!と思ったのですが…どうも挙動がおかしい気がする。
ということで、以下の環境&言語で「Outlookでメールを送信する」という簡単なプロンプトを「記述して作成する」で実行して確認してみました。
- 米国環境&日本語
- 日本環境&日本語
- 日本環境&英語
3-1. 米国環境&日本語の結果
上図のように、フローが提案されます。
トリガーとアクションで実行されるコネクタが表示されるので、問題なければ「フローを作成」をクリック。
「記述して作成する」で入力した内容がフロー名になったワークフローが作成できました。
3-2. 日本環境&日本語の結果
「2. 日本環境&日本語でCopilotを使う準備」を行った環境です。
上図のように「フローの提案なし」と表示され、ワークフローが作成できませんでした。
ちなみに、日本環境は「Power Automate Premium」ライセンスを付与したアカウントでも同様の結果となりました。
3-3. 日本環境&英語の結果
では、プロンプトを英語にしてみたらどうだろう?と試してみたところ「3-1. 米国環境&日本語の結果」のようにワークフローが作成できました。
最後に
現時点では「地域間のデータ移動を有効化する」を行っても、日本環境&日本語の組み合わせではまだCopilotを利用できないようです…。
環境ごとに出力結果が違う、というところは実際に使うときにハマるポイントになりそうなのでお気をつけください!