2016/09/05
続編記事をhatenablogに投稿致しました。
http://noranuk0.hatenablog.com/entry/2016/09/03/215334
DL数増加施策、収益増加施策、実際の収益について触れております。
2017年1月13日
さらに続編記事をhatenablogに投稿しました。
http://noranuk0.hatenablog.com/entry/2017/01/13/130932
2016年後半に行ってきた施策や、1年間の収益の話などについて触れております。
現在、android 向けに4本のアプリを公開しています(ゲームではなくアプリです)。
そのうち、一昨年12月末に公開したアプリが、先日5万ダウンロードを突破しました。
決して多いというわけではないと思いますが、他のアプリが割と残念な状態の中、そこそこの数値は出せたとは思ってます。
そこで今回は、個人でアプリを開発されている方向けに、ダウンロード数を少しでも増やすためにやったことと、その効果を紹介したいと思います。
ちなみに、公開中の4本のアプリはこちらになります。
google play 公開中のアプリ一覧
また、このうち、今回話題として取り上げるのは、media.Re.Scan:高速メディアスキャンアプリ というアプリです。
それでは、本題に移ります。
以下がダウンロード数を増やすためにやってみたことの一覧です。
- ASO対策(アプリタイトル)
- ASO対策(アプリの説明文)
- 同様の機能をもつほかのアプリとの機能的な差別化をいろいろ入れる
- 自分ではダサくはないと思うレベルのアイコンを頑張って作る
- 英語版アプリ、プレイストアの英語版ページの作成
- アイコン内の文字を大きくする
の5つです。以下、順に説明します。
ASO対策(アプリのタイトル)
ASOは、アプリストア最適化、SEOのアプリストア版と思ってください。
タイトル、説明文については、ちょくちょく細かい変更を加えてきましたが、これによって検索順位が上下したり、ダウンロード数が変化したりといったことは特になかったと思います。
以下3つが大体できていれば、タイトル、説明文をあれこれ細かく考えるよりは、他のことに時間を費やしたほうが良いと思います。
- わかりやすいタイトルか?
- わかりやすい説明文か?
- 検索されやすそうなキーワードが説明文にだいたい埋め込まれているか?
これに関しては、すでに先人たちの知恵が色々公開されています。
ググるといろいろ情報が出てきます。
例えば、タイトルに関してはこんな感じです。
-
シンプルにタイトル名のみを載せるべき
理由として、余計な言葉を入れるとスパムキーワードとみなされ検索ランクに影響する可能性がある、ということらしいです。
個人的には、これはないと思います。現在、タイトル設定を「media.Re.Scan:高速メディアスキャンアプリ」としていますが、「メディアスキャン」「media scan」「メディアストレージ」での検索結果、どれもトップヒット(たまに変動しますが)です。
ただし、もちろん、アプリと全く関係のないキーワードをいれるのは、おそらく規約違反になりますし、ユーザにとっても無益な情報となるため、当然行うべきではないと思います。
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タイトルの前(後ろ)にアプリの特徴をよく表しているような簡潔な説明文を入れる
そのほうがわかりやすくなる、と考えるのであれば、入れてもいいんじゃないかとは思います。
android端末の「google play」アプリで検索結果ページを見た場合、端末の画面サイズにもよると思いますが、アプリタイトルすべては表示されません。せいぜい10文字+α程度です。
その10文字でタイトルを見せたほうがいいのか?それとも、もっとキャッチーな言葉をちら見せしたほうがいいのか?は、アプリの内容、現在のタイトルなどから判断すればよいことだと思います。
なお、シンプルなタイトルにしても、検索でヒットしてほしいキーワードを説明文のほうにうまく埋め込んでおけば、検索ランクには特に影響はしないと思います。
検索結果画面からアプリ詳細画面にユーザが遷移してくれそうなタイトル先頭10数文字をうまいこと考えましょうってことでよいと思います。
なお、apple app storeの場合、タイトルはシンプルにが基本みたいです。余計な宣伝文句入れるとリジェクト食らうらしいので気を付けてください。
ASO対策(アプリの説明文)
ほとんどのユーザは、説明文をじっくり読む前にとりあえずダウンロードして試してみて、使い続けるか判断する、と思います。
google play のアプリページの滞在時間などは開発者側からは見られないので、この辺は憶測でしかありませんが。
最初の数行で一番言いたいこと(一番の特徴)を書いて、その後ろに補足説明と検索してくれそうなワードがうまく埋め込めそうなら混ぜておく程度で十分と思います。
スクリーンショットについての記事も見かけますが、こちらは僕は全く頑張ってないです。
とりあえず、メイン画面をキャプチャーしたものをそのまま載せています。
プロモーション用画像(1024×500)も、指定されたサイズの画像になんか適当に色を付けて、アプリ名を大きなフォントで書く。
くらいのことしかやってないです。参考になる話ができずすみません。
同様の機能をもつほかのアプリとの機能的な差別化
こちらは、アプリ本体の話になります。
同種のアプリはいくつかあるのですが、いろいろと特徴づけをしてみました。
ただ、アプリをDLして使ってみるまではわからないようなものばかりなので(画面イメージを見たり、説明をよく読めば書いてあるのですが)、DL数に貢献できているかは不明です。
ただし、同種のアプリの多くはandroid4.4以降で動作しない(OSの仕様変更のため)のですが、media Re.scanは最初から android4.4以降でも正しく動作するように作っています。そこは、割と強くアピールしています。
android 5.0で正しく動作しました!みたいなレビューもちょくちょく来るので、そこそこの効果はあるんじゃないかとは思っています。
ダサくないアイコン
僕が一番大事だと思うのは、ストアの掲載アイコン「だけ」をみて、アプリの内容がイメージできるか?だと思います。
そういうことも踏まえたうえで、ちょっとダサいアイコンと、自分ではダサくはないと思うレベルのアイコンでは、ダウンロード数が明らかに違いました。
比率でいうと、1:1.5 程度です。数字的には1日平均100ダウンロードだったものが1日平均150ダウンロード程度になりました。
なお、アイコンがダサくてもあまり気にしないユーザ、気にするユーザは国ごとにも傾向があるようです。
サンプル数が少ないので確かなことは言えないのですが、日本語圏のユーザのほうが、英語圏のユーザよりもダサいアイコンにも比較的寛容なようです。
アプリのアイコンですが、adobe illustrator とか買ったらそれだけで赤字確定、という方もきっと多いと思います。
高価なツール使わなくても、もしOffice搭載のWindowsパソコンが利用可能でしたら、「Power point」で何とかなります。
実際、僕が公開しているアプリのアイコン、画像リソースは、ほぼすべて パワポで作成したものです。
なお、コントラスト調整などのために、フリーのフォトレタッチソフトも多少使ってはいます。
これについては、別記事書きましたのでご興味ありましたらご参照ください。
イラレなんて高くて買えない人向け、PowerPointでほかのアプリにも見劣りしないアイコンを作る
英語版アプリ、プレイストアの英語版ページの作成
media Re.Scanの場合、アプリ内部に、日本語リソース、英語リソースの2つを内包しています。
しかし、アプリの表示が日本語になっているユーザさんは、全体の僅か15%です。
それ以外のユーザさんは英語表示でアプリを利用されていることになります。
ちなみに、google play developer console 内で確認すると、「ツール」というカテゴリーで見た場合は、日本語ユーザは全体の3%程度のようです。
流石に、日本語リソースと英語リソースを持つツールに限定すれば、日本語ユーザ、もう少し多いとは思いますが、こちらはデータがあるわけではないので不明です。
したがって、アプリの内容、ターゲット的に日本以外では使えないと分かりきっているものは別として、英語版は用意しておいたほうが良いと思います。
一つ注意していただきたいのは、アプリ本体のデフォルトの言語(/res/values/string.xmlなど)、google playのアプリ説明ページの「デフォルトの言語設定」は必ず英語に設定するということです。
デフォルトの言語を日本語にした場合、「日本語ユーザ:日本語表示」「英語ユーザ:英語表示」「その他(ドイツ、フランスなど)のユーザ:日本語表示」になってしまいます。
非英語圏の外国語ユーザに限って言えば、「日本語を理解できるユーザ<<<(越えられない壁)<<<英語を理解できるユーザ」と思いますので、こうしておかないと、非英語圏の外国語ユーザの方をごっそり取り逃してしまうことになります。
実は、去年の年末まで、ストアの表示言語の設定が、デフォルトの言語:日本語 になっていました。
アプリの表示言語は、きちんと、デフォルト:英語になっていたので、アプリをダウンロードした後は、非英語圏の海外ユーザさんも、英語表示でアプリが使えたのですが、少なくとも説明ページは日本語で表示されている状態でした。
この設定を、「デフォルトの言語:英語」に変更したところ、ダウンロード数が、1日平均150くらいだったものが、1日平均250~300ほどに増加しました。特に、言語設定がインドネシア、ドイツ、フランス語端末からのダウンロードが、これまでほぼ0だったものが、1日50程はダウンロードされるようになりました。僕の設定ミスなのですが、もっと早く気づいていればと悔やまれます。
さて、ここまでの話から考えると、日本より海外をメインターゲットとしたほうがいいのか?ということですが、
最初から日本語リソース、英語リソースを両方用意して、多言語対応としてリリースするのが一番理想的だとは思います。
ただ、色々な意見があると思いますが、僕は、海外向けに頑張るのは、日本である程度の実績(ダウンロード数)が得られてからでもよいと思っています。
理由は2つあります。
1つ目は、広告収益の観点によるものです。広告クリックの半分近くが日本からのアクセスです。
2つ目は、自国、自分のネイティブ言語をターゲットとして開発、宣伝するほうが、海外向けに開発、宣伝するよりもはるかに楽だと思うからです。
日本ではそこそこの成果を出せてきたので、じゃあ英語版も作ってみようか、くらいな感じでいいかと思います。
逆に、日本でのダウンロード数は伸び悩んでいるけど、もしかしたら海外ならいけるんじゃね?っていう考えで、英語版リソースもとりあえず追加してみる的なことは、個人的には、うーん・・・と思ってしまいます。
もし、国内でのダウンロード数すら伸び悩んでいるのであれば、言語も文化も思想も違う海外にアプローチをかけるよりは、まずは国内向けに、アプリのタイトル・説明・アイコン・コンセプト・機能・競合との差別化要素などをもう一度見直すべきかと思います。
余談になりますが、いまいち流行っていないサービスの立案/企画者が「日本で流行らないのは市場が狭い/遅れているから」とか何かと理由をつけて、これからは海外をメインターゲットとして~的なことを言っているのを過去何度か見てきました。
が、日本で成功しないサービスが、文化も思想も言語も異なるけど、ターゲット人口は格段に多いからきっと流行る、と考えるのは少々短絡的過ぎると思います。
アイコン内の文字を大きく
media Re.scanは、android4.4以上でも正しく動作することが大きな特徴だと(僕は)思っています。
アプリアイコンにも「Ready for android 4.4」と書いていたのですが、ちょっと文字が小さくて特に小さな端末だと視認されていない可能性あり?と思いました。
そこで、アイコン内の文字を、バランスを崩さない範囲で大きくしてみました。
結果、1日当たりのDL数、平均300から350ほどに増加しました。
さらに、自分ではどうにもならない要因が
実は、これ以外に、自分では割とどうにもできない要因が1つ存在します。
google play では、このアプリがだいたいどれくらいダウンロードされているかの概算値が表示されています。
5、10,50,100、500、1000、5000、1万、5万・・・・・
といった感じです。
これが大きいほどダウンロードされやすいです。
ただ、この傾向は、5000DLくらいまでは顕著ですが、10000以降は特に変化がありませんでした。
ユーザさんとしても、同じようなアプリがあれば、100ダウンロードされているものよりは1万ダウンロードされているアプリを選ぶのは当然と思うので、これは致し方ないと思います。
先駆者がたくさんいるようなジャンルの場合、よほど人目を惹くようなデザインや、ほかにはない斬新な機能等がないと、そこに入り込むのはとても厳しいかと思います。
最後に、別のアプリの話になりますが、やっている人はおそらく非常に少ない(いない?)と思われる宣伝方法を2つ紹介します(画像をご参照ください)。
ただし、どちらも効果はほとんど(全く?)ないと思われます。
以上となります。
少しでも参考になるところがあればうれしいです。
あと、もし万が一、3DSで上のメッセージ受け取った方がいらっしゃいましたら、メッセージ返してくれると嬉しいです。
一人でちょっとニヤリとさせていただきます。
続編(はてなブログ)
http://noranuk0.hatenablog.com/entry/2016/09/03/215334