この記事は EtherCATについて語る Advent Calendar 2019 の3日目です。
昨日は@kikuyutaさんの 温故知新 IEEE802シリーズで EtherCAT を眺め直す でした。
さて、今日の内容は・・・
EtherCATスレーブ対応の半導体ICについてです。
調査日は2019年12月です。
今後多くの半導体が出てくると思われるが、ひとまずまとめていきます。
足りないもの、新しいものが出てきた際はコメント頂ければ幸いです。
#マイコン外付けEtherCATスレーブIC
マイコン無し実装というのは、EtherCATの機能をIC一つで機械的に処理をし、実際のデータの扱い方は別のマイコンで行うという、EtherCAT機能だけをICに落とし込んだもの。
チップ自体はEtherCAT以外では使えない専用性があるが、EtherCATの規格に沿っており、更に処理速度も速いので著者はメチャメチャオススメする仕組み。後日この話をまとめます。
ベッコフオートメーション(Beckhoff Automation)
EtherCATの原型とも言う半導体。
全ての規格はこのICから生まれているようなもの。
OMRONやpanasonicのEtherCAT筐体も確かこのICが使われていたはず。
EtherCATを仕事で利用するなら原典なので間違いないIC。
Microchip
ET1100のコピーに近いサードパーティーIC。
産業用規格で専用ASICを作るってすごい時代なぁ。
Microchipなので、ダイレクトショップで購入が出来た。
あとQFPパッケージがあるのが嬉しい。無事に実装が出来ました。
LANと続く型番は、歴史あるネットワーク関連半導体メーカーSMSC社が関わるIC。
Microchipに買収されてもLANシリーズが継続されて開発されてるの素晴らしい。
ASIX
亜信電子股份有限公司 が漢字表記で、亜って字が良いなぁって個人的に思って居る。
このメーカーは台湾の半導体メーカーで、Youtubeに動画が沢山あるが詳細は良くわからない。
台湾のEtherCAT扱う方に「何でこのメーカーのにしなかったの?」と聞かれる位、向こうでは有名らしい。
TRINAMIC
ベッコフオートメーションと同じドイツのメーカー。
情報はあまりないが、スペック的に良さそう。
ただBGAパッケージなので使いどころに悩みそう。
以上、4社しか見当たらない件!
やはり半導体で出荷するには敷居が高いのだろうか・・・
その辺り、Microchip(旧SMSC)の先見の目は凄いと思う。
むしろ著者がEtherCATに手を出したのもMicrochip(旧SMSC)がやるなら俺もやる!という同調心なんだ。
さて、あれ?あのメーカーは?このメーカー忘れているでしょ!と思う方も居るでしょう。
Renesas [EC-1]
infineon [XMC4300]
TexasInstruments
などは、後日マイコン有りEtherCAT半導体として紹介しようと思います。
それでは、今日はここまで!
ありがとうございました!
北神(@nonnoise)
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よろしければご覧頂ければと思います。
追記
公式サイトにもっとわかりやすい資料がありました。
https://www.ethercat.org/jp/downloads/downloads_70CA98412F1440E695C5AA1D2BC2418F.htm
まとめる必要なかった説!!汗