はじめに
この記事の内容は2026/04/22時点のものである点にご注意ください。
概要
初めてClaude Designを利用してみたので、その利用方法についての説明と、Webアプリ開発にどう活かせるかについての個人的な感想を述べたいと思います。
興味を持ったきっかけ
私は今年で4年目になるシステムエンジニアです。これまで幅広い業務に携わってきましたが、特にBlazorを活用したWebアプリの開発が多く、日々の開発ではClaude Codeにもお世話になっています。そんな中、先週新たに利用可能になったClaude Designの存在を知り、試してみたくなりました。Webアプリ開発のデザイン面でどう活かせるのか、実際に触って確かめてみようと思ったのがきっかけです。
Claude Designについて
Claude Designは、Anthropicが2026年4月17日にリリースした、会話形式でデザイン・プロトタイプ・スライド・ワンページャーなどのビジュアル作品を作成できるツールです。デザインの専門知識がない創業者やPMでもアイデアをビジュアル化しやすいことを目的としており、Pro・Max・Team・Enterpriseプランでリサーチプレビューとして利用可能です。
Claude Designの利用
1. Claude Designへのアクセス
利用の前提として、2026/04/22時点ではPro・Max・Team・Enterpriseプランであることと、ブラウザでの利用である必要があります。
Claude Designにアクセスします。Claude Chatのサイドバーからも、左側ナビゲーションのパレットアイコンでアクセスできます。
私の場合、初回アクセス時は下記のような紹介映像が表示されました。この紹介映像は右下の「Skip Intro」ボタンで飛ばすことができました。
紹介映像が終わると下記のような画面になりました。
2. プロジェクトを作成してDesignを依頼してみる
試しに何か適当なダッシュボードでも作成して、その挙動や品質を確かめたいと思います。
デザインホーム画面の左サイドバーからProject nameを記載し、「High Fidelity」を選択して「Create」ボタンを押しました。すると初期画面として下記のように表示されると思います。
試しに実際にダッシュボードのDesignを依頼したいと思います。チャットは左サイドバーから行うことができます。以下の文章で作成をお願いしました。
地域と製品ラインのフィルター付きで月間収益を表示するダッシュボードを作成してください
すると以下のように方向性について細かく質問されました。13項目ほど質問があり、正直ここまで聞かれるのかと少し驚きました。
今回は検証目的だったので、想定を食品会社のチョコレート事業の月間収益として、質問にはわりと雑に答えました。それでも作成が始まると、チャットから進行具合が確認でき、出来上がったHTMLを見てみるとかなりまとまったデザインになっていて驚きました。雑な回答でもここまでの品質が出るのかという印象です。
上タブの「Design Files」からは今回作成したファイルを確認することができます。ブラウザ上でコードの確認、編集、保存も行えます。
3. インラインコメントで出力されたDesignを修正する
デザインの修正手段として、チャット、インラインコメント、コードの直接編集があります。ここではインラインコメントがClaude Design特有の機能だと感じたので、実際に使ってみたいと思います。
例としてセレクトボックスをラジオボタンに変更してみます。メイン画面右上の「Comment」ボタンを押すと、作成されたデザインの要素が選択できるようになります。修正したい範囲をクリックするとメッセージが入力できるようになるので、今回は「ラジオボタンに変更して」というシンプルなコメントを送りました。
チャットにコメントした内容が流れ、それに基づいて修正を行ってくれます。
4. エクスポート形式について
右上の「Share」ボタンから、ZIP / PDF / PPTX / Canvaへの送信 / スタンドアロンHTML / Claude Code(ローカルまたはWeb)への引き継ぎが選べます。組織内での共有リンク(閲覧のみ / コメント / 編集)も設定可能です。
Webアプリ開発にClaude Designを活用する
ここからは、Claude Designが実際に普段の業務で有効活用できそうかを試してみます。私の場合だと、Webアプリにおける新規画面の作成や、UIの調整といったケースが実際の業務で起こり得ます。今回はシンプルに、Blazor Webアプリのテンプレート画面をモダンなデザインに変えてもらうということをやってみます。
Webの画面をClaude Designに受け渡す
今回のBlazor Webアプリのテンプレート画面は下記のようになっています。このCounterページについて、レイアウトの改善をClaude Designにお願いします。
Claude DesignはGitHubリポジトリをリンクできます。プロジェクトを読み込ませ、以下のプロンプトでメッセージを送りました。
Counterページをもっとモダンなデザインにリデザインしてほしい
すると、ダッシュボード時と同じく方向性について細かく質問されました。
今回は3つの案を出してもらいました。このときではClaude Designは最終的なファイルが.razorであることを理解しつつもおそらくプレビューのためにhtmlとjsxで出力してくれました。採用した案は下記のgifになります。


案を一つに決めて仕上げてほしいと依頼すると、Blazorの作法に合わせてCounter.razorとCounter.razor.cssとREADMEファイルを作成してくれました。Counter.razorがブラウザ上からプレビューはできませんでしたが、他2ファイルは可能でREADMEには全体概要と適用のさせ方が書いてありました。


Claude Codeへの引き継ぎ
デザインが完成したら、「Share」ボタンからClaude Codeへ引き継ぐことができます。Claude Designがデザインの意図を含めたハンドオフバンドルをパッケージングしてくれるため、Claude Codeに1つの指示で渡すだけで実装に移れます。Blazor開発であればここからコンポーネントへの落とし込みを進められるので、デザインから実装までの流れがスムーズになります。
連携してコードを確認してみると、変更箇所がCounter.razorとそのCSSという2ファイルのみで済んでいる点はよかったです。Claude Design上で確認した挙動やレイアウトもほぼ同じでした。またコード全体の記述としてBlazorの書き方のルールに即している点もよかったところです。一方で気になったところとしては、当然ではありますが、サイドバーやヘッダーフッターとの調和を特になにも指定していなかったのでデフォルトのままでした。また、いろいろと機能を盛り込んだこともあり、元が20行で終わるシンプルなrazorページが280行になっていました。CSS部分はきちんと分離できているとはいえ、実際の業務だとレビューして各意味を把握するのがちょっとしんどそうだなとは思いました。

最後に、Claude CodeにCounter.razorを参考にしてページ全体のレイアウトを統一してもらいました。READMEファイル等もあったのでスムーズに進行しました。出来上がった全体のレイアウトがこちらになります

変更履歴はこのようになっていて、CSS以外は新規作成のものはありませんでした。

感想
Claude Designはその名が示すとおり、デザイン面に関しては品質が高く感心しました。利便性に関しても、細かく文章で指定しなくても、気になる箇所をクリックして修正を依頼できるのは直感的でわかりやすいと感じました。
ダッシュボードで試していたときは、正直なところそこまでの驚きはありませんでした。ダッシュボードはある程度テンプレート的な構成になりやすく、AIが生成してもそれなりでまとまった結果になるだろうという予想通りだったからです。一方で、Counterページのリデザインにはかなり感動しました。既存のコードベースを読み込んだうえで、元のシンプルなテンプレート画面をモダンに仕上げてくれたのは、実際の業務での活用イメージが湧く体験でした。
既存アプリとの連携についても、Coworkやターミナルでの操作と比べると若干の手間はあるものの、気になるほどではありませんでした。
利用制限について
問題点として、週間制限の利用について厳しい点が挙げられます。私はProプランを利用しているのですが、ダッシュボード作成とCounterページのレイアウト作成だけで9割近くの利用枠を消費してしまいました。本来検証もいろいろ簡単なUIの変更や、もうすでにデザイン性が決まっているプロジェクトでの利用について行ってみたかったのですが、途中であきらめました。なお、Claude Designの利用量はチャットやClaude Codeとは別枠で管理されています。ここぞというときに活用する分には申し分ないと思いますが、日常的に活用するには制限がすぐに来てしまいそうだと感じました。
まとめ
Claude Designは、デザインの専門知識がなくても高品質なビジュアルを素早く作成できるツールです。特にインラインコメントによる直感的な修正や、GitHubリポジトリとの連携、Claude Codeへの引き継ぎといった機能は、Webアプリ開発のワークフローに自然に組み込める可能性を感じました。Proプランでの週間制限は現時点ではやや厳しいですが、要所で活用するツールとしては十分な価値があると思います。
参考
















