はじめに
数式の多いスライド資料をパワーポイントで書くのは大変ではないですか?
そんなときには「Beamer」というパッケージがあります.
TeX Live環境ばかりでw32tex民と明示してあるサイトが見つからなかったため書こうと思った次第です.
導入については特にすることがないのでテーマを入れるところまでやります.
今回は「Metropolis」というテーマを入れます.
Beamerのテスト
Beamer パッケージについてはTeXを入れた時点で入っています.
Beamer が入るのはTeX Liveもw32texも同じだと思います.
以下のコードをTeXファイルにコピペしてコンパイルできればOKです.
\documentclass{beamer}
\begin{document}
\begin{frame}
\titlepage
\end{frame}
\begin{frame}
\frametitle{frametitle}
text
\end{frame}
\end{document}
コンパイルできない人は「Beamer 入れ方」とかでググってください.
「Metropolis」テーマを入れる
テーマを入れて見栄えをよくします
このあたりにちょっとだけ手間取ったので同じく困っている人は参考にしてください
テーマをダウンロードする
さんざんいっておりますが,今回は「Metropolis」テーマを入れます.
ダウンロードはこちらからどうぞ.
code→Download ZIPでzipで落とせます.
ダウンロード先の場所はちょっと大事なので覚えておきましょう.
テーマをインストールする
ここからすこし複雑な作業をします.
ダウンロードしてきたmtheme-master\sourceのなかにある「beamerthememetropolis.ins」をLaTeXでコンパイルする必要があります.
やり方は複数ありそうですが私のやり方を書いておきます.
1.コマンドプロンプトを開く
windowsマークの右にある「ここに入力して検索」にコマンドプロンプトと入力し起動する
-
カレントディレクトリを「beamerthememetropolis.ins」のあるフォルダにする
さっき出てきた黒い画面に以下のように入力してエンターキーを押す
cd C:\Users'ユーザ名'\Downloads\mtheme-master\mtheme-master\source
ユーザ名のところは自分のパソコンのユーザ名を入力します(windowsマーク押して設定や電源の欄の一番上を選択して待ってると表示される名前です) -
LaTeXを開く
黒い画面に「LaTeX」と打ってエンターキーを押す -
インストールする
黒い画面に「beamerthememetropolis.ins」と入力してエンターキーを押す
解凍しておいたmtheme-masterの中のmtheme-master\sourceの中に「.sty」みたいなファイルができていれば完璧です
それを今度はTeXのフォルダに移していきましょう
1.スタイルファイルをコピーする
そのフォルダの中にある「.sty」ファイルを全部選択してコピーしておきましょう
2.TeXの中に入れる
ファイルエクスプローラで次のようにクリックしていきましょう
PC→Windows(C:)→w32tex→share→texmf-local
ここまで来れたら,新しいフォルダを作って,名前を「tex」にしましょう
その中に,さらに新しいフォルダを作って,名前を「latex」にしましょう
その中に,コピーしてきたスタイルファイルを張り付けましょう
フォルダ階層としては次のようになります
C:\w32tex\share\texmf-local\tex\latex*.sty
ディレクトリは各自の環境に合わせてください.
デフォルトならこれでうまくいくと思います.
作業としてはもう一つあるのですが,入れとかないといけないものがもう一つあるのでそれを入れます.
というわけでここから拾ってこよう.
同じくcode→Download ZIPでダウンロードできます.
その中にある「appendixnumberbeamer.sty」をさっきと同じ場所に入れましょう.(C:\w32tex\share\texmf-local\tex\latex)
最後にもう一つ作業をします.
もう一度コマンドプロンプトを開きます.
「mktexlsr」と打ってエンターキーを押しましょう.
最後に「Done.」と出ていればおっけーです.
これでbeamerおよびmetropolisの導入はおしまいです.
mtheme-masterの中にdemoがあるのでコンパイルしてみましょう.
(入れてないツールボックスのところはとりあえずコメントアウトして試してみるといいです)
#結果
- beamerが使えるようになった.
- beamerのテーマを入れられるようになった.