Copilot Modeの概要
- Copilot Mode は、チャット・検索・ナビゲーションを統合したAIエージェントモード。新規タブページが単一の入力ボックス中心に切り替わります。
- 複数タブで開いているWebページをAIがまとめて参照・比較し、ユーザーが切り替える手間を削減。
- 音声入力に対応し、話しかけるだけで検索やサーチが可能。今後、さらに履歴や資格情報に基づいて予約やタスク実行も対応予定。
- 無料提供(期間限定)。将来的にはCopilot Proなどのサブスクリプション化も検討されているようです。
- Windows/Mac向けに提供され、日本を含むすべての対応地域で利用可能。
Copilot Modeは、Edgeに個人用アカウントでログインしている場合のみ使用可能です。会社/組織のアカウントでは使用できません。
主な機能と特徴
シンプルなUI
- 新規タブがチャット・検索・ナビゲーションの統合入力インターフェースに。余分な操作を減らし、直感的にやり取りが可能に。
タブ横断型AIサポート
- 複数タブをAIが同時に参照し、比較や要約、総合判断を行える。例えば「いちばんコスパ良いホテルは?」と尋ねれば対象タブを跨いで提案してくれます。
音声操作・入力
- 文章を入力する代わりに声で指示できるようになり、ウェブ操作がより簡単に。今後はタスク実行型機能の拡張も予定されています。
予約・タスク対応(今後強化予定)
- 近くのレンタル、ホテル予約、天気チェックなど、Copilotに任せることでエージェント的な振る舞いが可能に。もちろん手動での確認・承認は必要。
プライバシー設定と可逆性
- 初回利用時に明示的なアクセス許可が必要。視覚的な通知もあり、いつAIが動いているか一目で分かります。いつでも無効化可能です。
使い方
1. Edgeを最新版にアップデート
2. 以下の公式ページから Turn on Copilot Mode
をクリックし、Copilot Modeを有効化
https://www.microsoft.com/edge/ai-powered/copilot-mode
実際に使ってみた
Copilot Modeを有効化できたので、さっそく基本機能を使ってみました。
新規タブを開くと、明らかにUIが変わっていることがわかります。
このUIは正直あまり使いやすくはないですし、中央の検索ボックスに入力した場合、チャットでの回答 or 普通に検索されるかのどっちかになっていて、線引きが曖昧なのでもどかしいです。
例えば、普通に検索してほしかっただけなのにチャットで回答されたりします。
ただ検索したいだけであれば、上の方にある検索窓に入力すればチャットでの回答を回避することができます。
サイトの要約
まずはサイトの要約から使ってみます。
適当にサイトにアクセスし、左上のCopilotアイコンをクリック。「このページを要約」などのプロンプトを入れれば、勝手にサイトの内容をまとめてくれます。
初回だとアクセス許可を設定する必要があるため、画像の通りに進めてください。
今回は海外の映画レビューサイトIMDbの内容をまとめてみました。
このくらいのページだと、要約のありがた味はいまいちパッとしませんね。
ただ、もっと長いページ、たとえば論文のpdfを要約するのには便利でした。
50ページ近い論文の概要をサクッと理解できますし、その長い文章をコピーしてChatGPTに張り付けるという作業もしなくてよくなります。
しかし、「要約して」とプロンプトに入れると要約しすぎることがあるため、詳細に知りたい場合はもっとプロンプトをちゃんと組み立てる必要があります。
複数タブを同時に要約
Edge + Copilot Modeで特に便利なのは、タブ縦断が可能ということ。
複数タブの内容を簡単にまとめることができ、ソースを増やすことで情報の信頼性を向上させることもできます。
今回は「ChatGPTに機密情報を漏洩させない方法」というテーマで5つのサイトを適当に開き、それをCopilotに要約してもらいました。
タブの内容をちゃんと読み取っているのか見るために、各サイトのURLも出力するように指示しています。
内容が簡潔にまとめられ、情報源のURLも現在開いているタブと一致していました。
その他
Copilot Modeは「サイトの要約」を軸としているような印象があり、ここまで紹介した内容以外にも、動画の概要やタブの整理などにも対応しています。
動画の概要は私も使ってみましたが、特に可もなく不可もなく、普通に使えます。
「日本語でまとめて」と言えばちゃんとその通りにしてくれますし、おそらくYouTubeの自動翻訳よりは精度が高いはず。
しかし、やはりCopilotは情報を要約しすぎる節があるため、動画の概要を知りたいのではなく、内容をちゃんと理解できるレベルにまとめてほしい場合はプロンプトに一工夫必要になるでしょう。
注意点
- 期間限定の無料提供であり、将来的には有料化の可能性あり。
- 一部高度な機能(履歴・資格情報参照など)は順次提供予定で、現時点では未対応の機能もあります。