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AIエージェントとエージェントAIって何が違うの?

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AIエージェント/エージェントAIってなに?

呼称 概要・定義づけ
AIエージェント 環境と対話し、目標達成に向けて自律的に判断と行動を行うプログラムやシステム。タスクを選び、実行し、状況変化に適応する能力を持つ。
エージェント型AI(エージェントAI) AIエージェントとほぼ同義とされる用語。「目標指向」「自律性」「複数ステップの実行能力」にフォーカスした表現。制御系や人間の介入を抑えた実行型AIを強調する。

要するに、「AIエージェント」は広義の概念で、「エージェント型AI/エージェントAI」はその中で自律性・実行能力を強調した表現、という言い方が成り立ちやすいです。

それぞれの特徴

AIエージェント/エージェント型AIに共通してよく挙げられる特徴・構成要素は以下の通りです↓

  • 自律性(autonomy):人が細かく命令しなくても、自ら判断して動ける能力
  • 目標指向(goal-oriented):ユーザーやシステムが設定した目標を達成するための戦略を立て、行動を選ぶ
  • 観察・認知機能:環境から情報を取得し、文脈を理解する(センサー、API、データ取得等)
  • 計画立案・推論:目標達成のための複数ステップを設計し、意思決定を行う
  • 行動実行:外部システムやツールを操作したり、他のプログラムやエージェントと連携する
  • 適応・学習:環境やユーザーの変化に応じて振る舞いを改善・最適化する能力
  • 連携・オーケストレーション:複数のサブエージェントやツールを調整して複雑なワークフローを実行

「生成AI(Generative AI)」との違い

AIエージェント/エージェント型AI と比較されることの多い「生成AI」との違いを整理するとこんな感じです。

項目 AIエージェント/エージェント型AI 生成AI
主な機能 目標達成・タスク実行・自律的行動 入力に応じたコンテンツ(文章・画像など)の生成
動作のきっかけ 一度目標を与えると、自律的に複数ステップを実行 ユーザーからの指示やプロンプトに対して即応で生成
自律性 状況を踏まえて判断・行動を調整できる 基本的にはプロンプトに基づいて応答を返す「反応型」
応用対象 ワークフローの自動化、意思決定支援、外部ツール制御等 クリエイティブ出力、文章生成、画像生成など
メール送信、スケジュール調整、データ取得と操作など チャットアプリ、画像生成モデル、音声合成モデルなど

生成AIは「生成」に特化しており、ある意味で受動的・即時的な役割が強いです。

一方、エージェント型AIは「実行」に重きを置き、与えられた目標を自律的に計画・遂行する点が異なります。

呼称上の使い分け

  • 「AIエージェント」は一般的な表現として使われることが多く、AI技術を取り入れたエージェント全体を指す広義のカテゴリになります
  • 「エージェント型AI/エージェントAI」は、近年の大規模言語モデル(LLM)や生成AIと連携しつつ、自律的・実行指向な動作を持つタイプを強調する文脈で使われることが多いです。
    特に「AIの役割が"作る" から、"行う・代行する" へ拡張する」という流れでこの表現が用いられる傾向にあります。

まとめ・結論

  • 実質的には、「AIエージェント」「エージェント型AI/エージェントAI」 は重なりの大きい概念であり、完全に別物というよりも視点や強調点の違いがある

  • 「AIエージェント」は広義に自律的判断・行動を行うシステムを指し、「エージェント型AI」は特に自律性・実行能力を備えた先進的なエージェントを指すことが多い

  • また、生成AIとは目的と動作のスタンスが異なり、生成AIは「作る」ことに重点を置くのに対し、エージェント型AIは「実行する・行動する」ことに重点を置くという違いがある

呼称による厳密なすみ分けが無いこともないですが、一般的にはAIエージェントという呼び方が広く浸透しているため、エージェント型のAIであれば「AIエージェント」と呼ぶのが最も無難かと思います。

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