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AIエージェントブラウザ「Comet」を使ってみた

Last updated at Posted at 2025-09-12

最近なにかと話題になっているAIエージェントブラウザ。

Genspark、Opera Neon、Microsoft Copilot Modeなどいろいろありますが、今回は「Comet」を実際に使ってみました。

Cometは、従来のブラウザにAIアシスタントを統合した次世代ブラウザで、Web検索や作業効率化をAIがサポートしてくれるのが特徴です。

本記事では、Cometの基本機能や使い方、実際に使用してみて感じたことを紹介します。

ちなみにCometの使用はウェイティングリストへの登録が必要で、私は1ヶ月以上待ってようやく使えるようになりました。

Cometとは

Cometは、AIエージェントを内蔵したブラウザで、ブラウザ上でAIに直接指示を出すことができます。
たとえば、以下のようなことが可能です。

  • Webページの要約を自動生成
  • 調べ物の自動化(AIが検索・整理まで実行)
  • Webページ上のテキスト編集や翻訳
  • タスク管理やスケジュール管理のサポート

これまでChatGPTなどの外部サービスを立ち上げてAIとやり取りする必要がありましたが、Cometではブラウザ自体がAIを内蔵しているため、作業が一貫してスムーズに進められます。

使い方

0. ウェイティングリストに追加 or 課金
Cometを使用するためには、ログインしてウェイティングリストに登録するか、課金する必要があります。
有料版は月額20ドルで、日本円だと3,000円程度。そこそこします。
おそらく無料版でも1ヶ月くらい待てば使えるはずです。

1. ダウンロードとインストール
Cometの公式サイトからインストーラーをダウンロードし、PCにインストールします。
現時点ではWindowsとMacに対応しています。

スクリーンショット 2025-09-12 100725.png

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2. 初期設定
初回起動時にアカウント登録やデータのインポートを行います。

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↓↓↓ここで、今まで使っていたブラウザからデータをインポートできます。
私はOperaをメインで使っていて、データをインポートするとブックマークバーの中身も全部一発で引き継ぐことができました。

スクリーンショット 2025-09-12 101311.png

↓↓↓名前とアイコンを設定します。アイコンは太陽系をイメージしているらしいです。

スクリーンショット 2025-09-12 101330.png

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↓↓↓セットアップが終わると、アカウントにログインを求められます。Googleが一番便利でおすすめです。
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↓↓↓これが基本画面で、ほぼMicrosoft Copilot Modeと一緒ですね。
スクリーンショット 2025-09-12 102924.png

基本機能

Cometには、次のような便利な機能が搭載されています。

1. AIサイドパネル

画面右側にAIサイドパネルが表示され、ここからAIに質問や指示を出せます。
ページを開いたまま、「この記事を要約して」「この単語を翻訳して」などの指示をすぐに実行できるため、作業効率が大幅に向上します。

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↓↓↓右側にチャット欄が表示される
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他のAIエージェントブラウザ同様、論文みたいなめちゃくちゃ長い文章をまとめさせるのに便利ですね。

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2. リサーチエージェント

検索キーワードを入力するだけで、AIが複数のWebサイトを巡回し、情報を整理してくれます。
例えば「最新のWebフレームワークを比較して」と指示すると、比較表を自動で作成してくれるため、調査の手間を大幅に省くことができます。

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3. タスク管理 / メール送信など

Cometにはタスク管理機能があり、ブラウザ上でTODOリストを作成し、AIに進捗を確認させることが可能です。

また、「○○にメールを送信して」と指示すると、その通りにメールを送ってくれる機能もあります。

しかし、Gmailへのアクセス許可をする必要があり、なんかちょっと不安ではありますね。また、全アクセスを許可しても、エラーでメール送信できません。

調べてみた結果、どうやらGmailのAPIがどうのこうので、そこそこめんどくさい設定が必要みたいです。
AIにメール送信させるほどメールを使わないので、申し訳ないですがこの設定は断念しました。

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4. 機能一覧表

機能 説明
AIアシスタント統合 ブラウザ内にAIが常駐しており、検索・要約・タスク実行などを自然言語で指示できる。
コンテキスト認識検索 開いているタブやページ内容を参照して「このページについて説明して」「この内容と似た情報を探して」などの指示が可能。
ワークフロー自動化 / タスク実行 レストラン予約、メール送信、フライト検索、商品購入など複数ステップを含む作業を自動で代行。
要約機能 記事やメール、論文などの長文を短時間で要約し、重要なポイントを抽出。
翻訳 / 言語サポート ページ全体や選択した文章をリアルタイムに翻訳可能。
タイムマネジメント / 予定管理連携 GmailやGoogleカレンダーと連携し、メール確認やスケジュール調整を補助。
マルチタブ操作 複数のタブをまたいで情報を整理したり、一連の処理を横断的に実行可能。
チャット形式の対話型操作 ブラウジング中に気づいたことをそのまま指示して、AIに操作を任せられる。
ウェブサイトの閲覧+操作 AIが単に情報を提示するだけでなく、予約や購入などのサイト操作も代行。
データ移行サポート 既存ブラウザの拡張機能・ブックマーク・設定を簡単に移行可能。
tab機能 現在開いているタブを参照し、そのコンテンツを踏まえた質問や操作が可能。

拡張機能はChromeと同じものが使える!

個人的にかなり大きなメリットだと感じたのは、Chromeウェブストアの拡張機能がそのまま使えるということです。

下記画像の手順でChromeウェブストアにアクセスできます。Cometでは、「Comet ウェブストア」というネーミングで謎のオリジナリティを出していますが、アクセスされる先は普通にChromeウェブストアです。

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実際に使ってみた感想

Cometを実際に使ってみた感想としては、プロンプトをちゃんと書けばそこそこ良い感じに使いこなせるかなと思いました。

下記みたいに適当なプロンプトだと、情報がちょっと古かったり間違ってたりする場合があります。

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最新情報が欲しければ、その旨をプロンプトに書けばちゃんとその通りにやってくれます。

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また、毎回ChatGPTを開かなくてもすぐにチャットにアクセスして記事を要約できる点は、とても便利でした。

特に、ブラウジング中にそのまま要約を依頼できるので、作業の流れを止めずに情報を整理できるのは大きなメリットです。

一方で、プロンプトの理解力がいまいちなのか日本語対応が十分でないのか、「もっと詳細な情報も含めて記事を要約して」と指示しても、あまり変化がなく薄い要約しか返ってこないことが多いです。

こうした傾向はMicrosoft Copilot Modeでも同様で、AIによる記事要約自体は非常に便利なものの、要約されすぎる点は少し惜しい部分。

今後は、要約の粒度をプロンプトで柔軟にコントロールできるようになると、さらに使いやすくなるのではないかと思います。

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