CRSとは
「座標参照系」のことです。
座標系は大まかに2つに分かれます。
- 地理座標系
- 投影座標系
地理座標系
- 赤道と本初子午線を基準にして、地球中心からの角度で位置を示す
- なので、緯度と経度で場所を示す
深掘り
- 地理座標系は楕円体・ジオイド・データムによって定義される
- 楕円体
- 地球は自転によって若干横長
- 半径は長いほう(赤道上)が6,378,137m、短い方が6,356,752m
- 地球の真の形を「ジオイド」と呼ぶ
- 要は、地球の表面のこと
- というより、平均海面
- が、重力によって変化するし、場所によっては平滑ではない
- 要は、地球の表面のこと
- 単純形状の楕円体と、変化し続けるジオイドをどのようにマッピングさせたか、を「データム」という
- 楕円体とジオイドの位置関係のことでもある
- データムはいくつか種類がある
- が一般的には全球に適しているのはWGS84(世界測地系1984)と呼ばれるもの
- つまり、測地系≒データム
- 楕円体
投影座標系(デカルト座標系)
- 地図にするなら、平面に投影させる必要がある
- が、地球は球体なので平面に投影させると必ず歪む
- なので、何かの正確さを犠牲に、何かが等しい地図ができる
- 形状・面積・距離・方向のどれか
- 原点・XY座標を設定する必要があり、数学的な変換が必要
- 位置はXY座標のmで示されることが多い
参考: https://pygis.io/docs/d_crs_what_is_it.html#d-crs-what-is-it
EPSG
CRSは座標参照形であり、「地理座標系」と「投影座標系」がありますが、EPSGと混同しがちです。
EPSGは団体名であり、「European Petroleum Survey Group」の頭文字をとってEPSGと呼ばれていましたが、ここが管理しているパラメータ(CRS)をEPSGコードと呼ぶ
(現在はOGP Surveying and Positioningによって引き継がれているが、変わらずEPSGコードと呼ばれている)
以下参照
http://wiki.gis.com/wiki/index.php/European_Petroleum_Survey_Group
まとめ
CRSとEPSGの違い
- CRS: 特定の座標参照システムを指し示す識別子
- EPSGコード: 特定のCRSを一意に識別するための標準化された方式