# はじめに
みなさんこんにちわ!
つい先日、こんな記事を書きました。
国土地理院のサイト(基盤地図情報)からダウンロードしたDEMを利用してサクッと可視化するプラグインを弊社(MIERUNE)で作成したので、そちらを紹介した記事になります。
ところで!!!!!!
こちらの記事、大部分が基盤地図情報からデータをダウンロードする方法に費やされています。
基盤地図情報はよく整備されたサイトなので必要ないかなとも思いつつ、色々書かせていただきました。
が、そもそもの話、「標高を見たいだけなのに会員登録して地図見て選択してダウンロードしたファイルを加工したりしなきゃならんのか…!?」と思った方もいるんじゃないかと思います。
「もっと簡単な方法はねぇのかよ?」と思いますよね?????
そうです!!!!!!!!!
あるんです!!!!!!!!!!!!!!
いいえ!作りました!!!!
それがこちら!
こんな感じで画面表示領域の標高タイルを「ファイル名指定」→「OK」の2ステップで簡単に可視化することができます!
QGISプラグインとして公開していますので、自由に利用することができます!
こちらのプラグインも最初に紹介したプラグイン同様、windowsでもmacでも利用することができます。
(QGIS自体のダウンロード・利用方法なんかはこちらの記事などがとても参考になると思います!)
使い方
プラグインのダウンロード
プラグインのソースはオープンにしているのでMIERUNEのGitHubリポジトリから確認することができます。
プラグイン本体はプラグインのダウンロードページからダウンロードすることもできますし、QGIS本体から検索してダウンロードすることも可能です。
プラグインのインストール方法はこちらを参考にしていただければと思います。
プラグインの利用方法
インストールが完了すると、画面にタイルのようなアイコンが出現していると思います。
確認できたら、まずはデータを取得したい領域を画面に表示させます。
今回は概ね日本列島全域が取得できるように、以下のような範囲を表示させておきましょう。
アイコンをクリックするとシンプルなダイアログが表示されます。
設定値は以下のようになっています。
- 標高タイルズームレベル:ダウンロードする標高タイル(デフォルトは表示画面のズームレベル)
- 出力ファイル:ダウンロードしたタイルをマージしたGeoTiffを出力するフォルダとファイル名を指定します
- 出力ファイルCRS:出力する座表参照系を選択します(デフォルトはプロジェクトのCRS)
こんな感じでファイルを選択します
その後OKをクリックすると、画面範囲内・指定ズームレベルの標高タイルがダウンロード・マージされて出力されます。
ね?簡単でしょう?
注意点
ちなみにこちら、標高タイルのダウンロード元やご利用のPCに過大な負荷をかけるのを防ぐ観点で、取得するタイルが100枚を超えるとエラーが出るようになっています。
(例えば、上記の例のように日本全国を画面領域に表示させた上で、ズームレベル14を指定すると、数万ファイルとかのとんでもない量のタイルがダウンロードされてしまい、処理に異常に時間がかかってしまいます。)
なので、ご利用の際には「標高タイルズームレベル」の項目はあまりいじらない方が使い勝手は良いかもしれません。
色々ご利用いただいて、100枚ではあまりにも少ない、使いにくいなどのご意見ありましたら、リポジトリの方でissueを立てていただけると幸いです。
(必ず対応できるという意味ではございませんのでご了承ください。)
最後に
こんな感じで、サクッとQGIS上で標高タイルを可視化できるツールを作成してみました!
プラグイン自体はオープンソースで公開されているので、ご自由にお使いいただけるとともに、プラグインに対する提案などはGitHubのリポジトリで受け付けていますので、ご意見ご要望等ございましたら、リポジトリの方にお願いします!
ちなみに、こちらは主に可視化用などでざっと見る用途に適しているプラグインであり、取得するズームレベルによっては精度が荒めになっております。
きっちり地形解析などをしたい方はこちらの記事で紹介したXML版使っていただいた方良いです!
DEM(XML)変換プラグイン:https://plugins.qgis.org/plugins/QuickDEM4JP/
また、弊社(MIERUNE)はこのようなQGISプラグイン開発やQGISの講習会、WebGISアプリケーションの開発なども行っておりますので、ビビッと来た方は弊社HPの右下、お問い合わせ欄から気軽にご相談ください!