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IoTLTAdvent Calendar 2018

Day 14

不労所得を得るIoTデバイスをつくった

Last updated at Posted at 2018-12-13

IoTLT Advent Calendar 2018 13日目の記事です

#はじめに
最近はVRやってます。@nokkii(pg_nokkii)です。常時200人待機しているえっちなVTuberとおしゃべりできるサービスやVRの研究に興味のある方はご連絡ください。
本当は先月、脳波でおっぱいの画像を生成するプロダクトを作ったので、アプリのシェアボタンを押したらドローンが飛び上がって遮蔽物の少ない空からEddyStone URLでおっぱい画像を散布するテロシステムを発表しようとしましたが間に合いませんでした。

間に合わせということで、スマートコントラクトとIoTを使って不労所得を得るシステム作った話をします。

##ブロックチェーンの発展と仮想通貨の栄枯盛衰
ビットコインでピザしか買えなかった時代からビットコインのことを知っています。その頃は大学生でしたが、国などの価値担保の無い通貨がこんなに価値を持つとは思っていませんでした。去年から今年の1月までは本当に楽しかったですよね。夢のような時間でした。僕もわずかながらバブルの恩恵に預かり、婚約指輪や3Dプリンタを買えたりしました。

すっかり盛り下がってしまった仮想通貨ブームですが、今でも熱心な開発者の方々が熱い想いを持ってNext Blockchainやスマートコントラクトプロダクトを開発されています。結果はどうあれ、バブルでブロックチェーンにお金と人が集まってよかった。これから通貨の値段が安定したらブロックチェーンプロダクトも安定して運用できることでしょう。投機の気が抜けてきたブロックチェーン技術の今後が楽しみです。

##不労所得に込めた思い
不労所得というと怪しい感じがしますが、ブロックチェーンのネットワークがここまで成長したのも、「投機」という自らが働かずにお金を稼ごうとするパワーやマイニングマシンという不労所得マシーンの存在があったからだと個人的には思っています。ブロックチェーンという新しく難しい技術をITエンジニアでもない沢山の方がゼロから勉強している姿を見て、ITリテラシーを高めるスパイスとして不労所得とはなんてパワフルな動機なのだろうと私は感動しました。原理主義的には仮想通貨ウォレットの秘密鍵はユーザが高いリテラシーのもと管理する必要がありますし、大小はあれどほかのIT技術に触れるときも高いリテラシーが求められています。ひとつのアプローチとして不労所得はリテラシー向上に効果的な面白いインセンティブだと思います。

##Passive Income
技術が発展して昔の何倍もの効率で人が働けるようになりました。人々は働かなくて良くなったでしょうか。超高性能なロボットにコンビニのバイトに行ってもらう未来は来るでしょうか。高価なロボットが働く未来には資本が参入し、貧富が埋まることはないでしょう。私は「低価格で買うだけで儲かるロボット」を作りたいと思いました。この企画を思いついたのですが、私は忙しくこの企画を実現する機会を狙っていました。ちょうどそこでインターン生が来てくれたので変わりに作ってもらうことにしました。こうして生まれたのがPassive Incomeです。

20180928163559.png
このプロダクトはカメラで撮った映像をストリーミング配信するデバイスと、動画を販売するマーケットサーバ、ストリーミング動画をスケールさせる配信サーバで構成されています。

まず、デバイスは沢山の場所に存在でき、その場所でセンシングした情報を価値にするIoTの特性を活かし、動画をストリーミング配信します。ストリーミングが可能な状態になると、デバイスの配信している動画の情報がマーケットに登録されます。ユーザがマーケットからスマートコントラクトで決済(サービス運営者のコントラクトなので運営者のコントラクトに配信者名義で仮想通貨が貯まる)をすると、ユーザは1日のアクセスコード付きのURLを得ることができます。ストリーミングを始めると一人目のユーザのアクセス時の名前解決は配信者のデバイスのIPとなり、CtoCで直接配信されます。

デバイスの回線状況によっては複数人への動画配信は回線負荷が大きすぎます。デバイスがペイできると判断した場合、デバイスは配信サーバにスマートコントラクトで自らの稼ぎの一部を分け(サービス運営者のコントラクト上の自分のamountをサービス運営者に分ける)、配信サーバのIPで名前解決をするように要請します。このタイミングでユーザがきた場合、配信サーバはデバイスから動画をストリーミングし、ユーザに動画を中継します。

##スマートコントラクトを使う意味
スマートコントラクトの本来の意味は契約を司る検証、執行、実行、交渉を行うところにあり、一見するとスマートコントラクトを使う意味はないように見えますが、このシステムではサーバとの契約を自動で行えることや、動画に問題があった場合に配信者、配信サーバの所有者双方から動画の配信を打ち切れるコントラクトになっています。自動で契約を行ってお金を支払うだけ。クラウドサービスやWebサービスにスマートコントラクトのインターフェースができて、AIやデバイスが自律的にそれらを活用できるようになるだけでも人間の限界を超えてビジネスが行えるような気がしませんか?スマートコントラクトにはそういう用途で注目しています。

##リリース
現状、メインチェーンにデプロイできていない(Testnetにはあがってますよ)のと、動画配信サーバからPullで動画を取ってこれる仕組みになっていないのでリリース時期は未定です。
こういうプロダクトがたくさん出てくればもっと盛り上がるのにな〜と思っているので、このアイディアに刺激を受けた方はなんかつくってみてください〜

未完成ですが、参考になれば
https://github.com/yebisu14/passiveIncome

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