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はじめに

業務で生成AIを使えるようになったのは2024年で、おおよそ1年半使ってきました。

今回はまず日常業務(の、うちの非コーディング領域)でどのように使っているかについてまとめていきたいと思います。

用途

主な用途は以下です。使う順に概ね以下だと思います。

  • 自由記述の作成
  • 内部資料の部品作成
  • 文書要約 (補助)
  • 情報検索 (これは最近GoogleにAIモードが付いてから使うようになりました)

自由記述の作成

一番使うのは自由記述です。自由記述というのは定型フォーマットがない文章を作成する場合です。何とは言いませんが業務中に書かないといけない機会があります。本記事はこの用途の対応フロー詳細を後で記載していきます。

内部資料の部品作成

内部資料の部品作成は私の利用可能なサービスがテキストベースのものだったので「部品」に留まっています。会社がテキストベースの資料作成がメインな場合は広範囲に使えるのだと思いますが、MS Office がメインなので。その場合、見栄えはスライドマスタがちゃんとしていてとレイアウトがガイドに沿ってるかという話です。その上で、コンテンツに図が入ってくると諸要因でまだ厳しいところがあるという印象です。

  • テキストメイン
    • 自由記述と近い対応
  • 図メイン
    • 少なくとも2025年前半の時点では配置やレイアウトの修正が必須な状態だったのでSVGを出力させて diagrams.net で修正
    • 2025年後半だと工夫次第ですが、スライド1枚単位でなら修正して対応もできたりというところです
    • ただし、図が入ると業務利用にライセンス面での制限がある場合があるので結果的に使えない場合も

文書要約

文書要約は長い文章を要約する内容です。この機能はあまり使ってません。文書要約は生成AIとは別の専門の分野のツールもありましたし、ハルシネーションの問題や、業務で扱う文章は抽象化や仮名化などの事前処理が必要な可能性もあったからです。

情報検索

最後に情報検索。これは特に時期が昔なほど使わなかったです。使っていたのが検索専門のものではなく、汎用用途だったので特に以前のモデルは私の用途だとかなり性能が悪かったからです。Wikipedia 他諸サイトに載っている情報でもハルシネーションを起こしていましたし、ニュースになった範囲だとデロイトが公機関から依頼されたGPT-4oを使っていたレポートで存在しないリファレンスを入れているなどで裁判になっていましたね。最近は Google 検索の AI モードを多少使ってはいるが、という状態です。

自由記述の処理フロー

元ネタを考える

相談はできますが、元ネタや方向性、お題の提示などは人が考えることになります。アイディア出しなどでうまく使える/使えないみたいなテクニックは今のところ割とありそうな気がします。

この段階で時系列が関わってくる話は基本的に避けるようにしています(※以前は学習データのカットオフで学習していない期間の話で「分からない」と言わずにハルシネーションで返していたため)。時系列関わるものは検索ツールで調べた後に入力として与えるようにしています。

用途を考えてアウトプットのイメージを固める

例えば、アンケートなどで「忌憚のない正直な意見をお願いします」と書き添えてあっても、実際にはそれなりに表現の方向性を変えたりするように、生成AIにはどう出力したいかを伝える必要があります。ニュアンスだけでなく、表記形式(例:箇条書き、表形式、Markdown他)も指定しておかないと出力を細々加工する手間が増えて地味にストレスです。

生成AIに渡す前の加工処理を実施

契約プラン的には入力データの学習や他への共有の制限があるのですが、あまり信用できていない部分もあるので生成AIの入力に入れる前に以下の対応をしています。

  • 登場しているヒト、モノを仮名化
  • 単独の事象で第三者が特定しうる内容の一般化・抽象化 (例:社内用語、指標などの変換)

この工程結構めんどくさいのです。仮名化はそれなりに費用を払ってでも実施したいニーズがあるせいか適度なコストで変換ツールがあまりないように思いますし、一般化・抽象化が充分にできていたら考えることが割と済んでいることもあります。

途中で送信してしまったりすると惨事になりかねないのでこの工程ではまだテキストエディタなどで内容を記載しています。

プロンプトを作る

やっていることはごく一般的なことで、指示と入力データが明示的に分かれているようにしたり、基本的にこの後出力の特定部分をコピペすれば済むように出力を加工するように指示しておきます。

生成AIに入力を渡す

ここでようやく生成AIのチャットにデータを渡します。

生成AIの出力をくずす

富士鷹ジュビロも『吼えろペン』8巻でキャラクターについて言っていたことと似ているのですが、自分が作っているものに魂を込める作業になります。

生成AI 文章のポン出しを使うことはあまりありません。なぜなら私が書いたものにしては文章が整いすぎているからです。

生成AI には「読みやすく分かりやすい文章を書く」ようにプロンプトで指示を出していますが、私の文章は読みやすくもなければ分かりやすくもなかったりします。表現だったり、語彙だったり、文章の流れだったり......結構いびつな文章を書いています。校正のようなよりよい文章にするためのプロセスではなく、あえて破綻させていく、くずしの過程を加えます。

この辺りも文章量を書いていれば文体模写もできたりして、「私の文体で書いて」とお願いすることもできるのかもしれませんが。

余計な工程な気もするのですが、この手の事がないと「AI to AIのインターフェースを介してコミュニケーション取ればよくないか?」と思うこともありますし、My Emotional Support Aminal の Corporate Translator ネタみたいなことになってるなと個人的には思ってしまします。

多少SF的ですが、フルリモートワークでのテキストコミュニケーションが音声入力で生成AIに適当に指示したものが冗長な文章となって送信され、受け取った方は生成AIに要約させて......となっているのかもしれません。

おわりに

改めてプロセスを書いてましたが、我ながらめんどくさいことしてますね。特に精度があまりよくなかった時期に積極的に使う気になれなかった理由が良く分かりました。

私の使い方だと「そのツールを使うためのコスト」に引っかかりを感じていることが多く、ここの引っかかりに対して得られると感じる恩恵が少ないのかなと思います。使い方が悪い可能性はかなりありますが、業務での付き合い方はそこそこな感じでしばらく行きそうな気がします。

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