本エントリは、Qiita Advent Calendar 2017 ulgeekの4日目です。
AWS認定は、AWSに関する専門知識を有している証明になります。
本エントリでは、2017年11月時点でのAWS認定試験についてまとめます。
各試験の関係性
AWS認定試験はその試験は8種類がリリースされており、ロールベース認定、専門知識認定の2つに大別されます。
ロールベース認定
ロールベース認定は、そのロールごとに「クラウドプラクティショナー」「アーキテクト」「開発者」「運用者」の4つに分けられます。
また、レベル別にはFundamental、Associate、Professionalの3つに分けられます。
2017年11月には、技術者以外の職種向けまたは技術者の基礎知識の試験として、AWS Certified Cloud Practitioner (CLF)がリリースされました。
ロールベース認定のProfessinal認定試験の受験には、対応するAssociate認定が有効である必要があります。
2018/10/18に前提条件の廃止が行われました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2018/10/announcing-more-flexibility-for-aws-certification-exams/
ロールベース認定一覧
- AWS Certified Cloud Practitioner (CLF)
- AWS Certified Solutions Architect - Associate (SAA)
- AWS Certified Developer - Associate (DVA)
- AWS Certified SysOps Administrator - Associate (SOA)
- AWS Certified Solutions Architect - Professional (SAP)
- AWS Certified DevOps Engineer - Professional (DOP)
ロールベース認定とレベルの対応
ロール\レベル | Fundamental | Associate | Professional |
---|---|---|---|
クラウドプラクティショナー | CLF | - | - |
アーキテクト | CLF(*) | SAA | SAP |
開発者 | CLF(*) | CDA | DOP |
運用者 | CLF(*) | SOA | DOP |
*:これらのロールには必須ではありません。 |
専門知識認定
専門知識認定は分野別に分かれており、現在は以下2つの認定試験がリリースされています。
専門知識認定試験の受験には、最低1つのロールベース認定が有効であることが必要です。
これらの試験は、2017年11月時点で英語でのみ受験ができます。
- AWS Certified Big Data - Specialty (BDS)
- AWS Certified Advanced Networking - Specialty (ANS)
試験対策
私が推奨しているのは以下3つです。
ホワイトペーパーはほとんどが英語です。しかし、英語の方が有用な情報が多いため、英語での情報収集を推奨しています。
クラウドサービス活用資料集(サービス別資料)
各サービスごとに解説されています。AWSの利用マニュアルより読みやすくまとまっています。
クラウドサービス活用資料集(Well Architected Program)
AWSの設計がベストプラクティスに則っているかを判断する基準になります。私は問題に解答する際に、Well Architectedに則っているか?をチェックしています。
AWS ホワイトペーパー
ユースケースにのっとってAWSのサービスが解説されています。各サービスの連携など、体系的な知識を身につけるために読んでいます。
受験方法
AWS トレーニングおよび認定ポータルから受験できます。
APNパートナーの方は、APNポータル経由でサインインを選択してください。
認定試験の今後(私見)
専門知識試験が2016年のre:Invent前にリリースされ、2017年のre:Invent前にはCloud Practitionerがリリースされました。
AWS認定の裾野を広げるアップデートが繰り返されており今後も継続的にアップデートが起こると考えられます。
専門知識認定の拡大
以前、Securityに関する専門知識認定のリリースが検討されていましたが、延期されました。
Securityも含め、ServerlessやIoTなど知識を問う試験がリリースされていると予想しています。
認定試験の問題のアップデート
AWSのサービスは日々アップデートされているため、一部、現在のサービスの仕様とAWS認定試験の問題に齟齬が発生しています。
サービスの追加やアップデートに合わせたアップデートがあると予想しています。
Professionalより上位のレベルの新設
以前は、Professional試験よりも上位のMasterレベルの試験の新設が検討されていました。
延期されたか、キャンセルされたかも、どのような経緯で現在リリースされていないかも不明です。
SolutionArchitectProfessional試験やDevOpsEngineerProfessional試験で問えていないレベルの内容も多くあるため、今後のリリースが想定されます。