0. はじめに
Azure 上にデプロイした PaaS サービス (Azure App Service, Azure Functions, Azure API Management など) では、サービス毎に既定のドメイン (Azurewebsites.net など) が割り当てられています。
しかしながら、商用としてサービスを公開したい場合など、独自のドメイン (カスタム ドメイン) を利用したいと考えられることが多いのではないかと思います。
前回は、Azure DNSでカスタムドメインをホストする方法について に関する記事を作成しましたが、今回は、Azure DNSでホストされたカスタムドメインのサブドメインを委任する方法についてまとめてみようと思います。
目次
0. はじめに
1. Azure DNSでホストされたカスタムドメインのサブドメインを委任する方法について
2. 最後に
1. Azure DNSでホストされたカスタムドメインのサブドメインを委任する方法について
前提
- Azure DNS にサブドメインの親ドメインが既にホストされていること。
※ Azure DNS にカスタムドメインをホストする方法については、 Azure DNSでカスタムドメインをホストする方法について を参照
1) Azure ポータル -「DNS ゾーン」にアクセスし、「+ 作成」を選択します。
2)「このゾーンは、既に Azure DNS でホストされている既存のゾーンの子です」にチェックを入れ、親ドメインのサブスクリプション、親ドメインを選択後、「名前」欄にサブドメイン名を入力し、「次: DNS Zone Editor」を選択します。
3) 必要に応じて事前に登録したい DNS レコードなどを登録後、「確認および作成」を選択します。
※ DNS レコードなどは後から作成可能です。
4) 入力した内容が正しいことを確認後、「作成」を選択します。
※ Azure DNS にホストされた親ドメインのサブドメインがデプロイされます。
5) インターネットにアクセス可能なマシンから「nslookup -type=SOA <サブドメイン>.<ドメイン名>」コマンドを実行し、Azure DNS ゾーンのネームサーバーから応答が返ってくることを確認します。
C:\WINDOWS\system32>nslookup -type=SOA sub1.*********.com
サーバー: *******.*******
Address: ****:***:****:****:***:****:****:****
権限のない回答:
sub1.*********.com
primary name server = ns1-09.azure-dns.com
responsible mail addr = azuredns-hostmaster.microsoft.com
serial = 1
refresh = 3600 (1 hour)
retry = 300 (5 mins)
expire = 2419200 (28 days)
default TTL = 300 (5 mins)
2. 最後に
今回は、Azure DNSでホストされたカスタムドメインのサブドメインを委任する方法についてまとめてみました。
ドメイン公式登録サービスから独自ドメインを購入した場合においても、Azure DNS にホストすることで、簡易にサブドメインの払い出しが可能となります。
そのため、Azure DNS 以外の外部DNSで独自ドメインを運用していない場合、および、新規で独自ドメインを払い出し、Azure 基盤上のみで利用したい場合においては、Azure DNS にカスタムドメインをホストし、運用していくのも良いのではないかと思います。
本ブログに記載した内容は個人の見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません。