MacからAndroidの画面をミラーリング・PCから操作できるツール「scrcpy」。
非常に軽快で便利なのですが、Homebrewで導入しようとした際、「えっ、こんなに余計なライブラリが入るの……?」 と驚いた方も多いのではないでしょうか。
本記事では、インストール時に実際に追加された全パッケージの一覧と、将来不要になったときにMacを汚さず一発で完全にアンインストールするコマンド手順を記録としてまとめました。
1. インストール実行と「一緒にドッと入ったもの」
インストールコマンド
Macのターミナルで以下を実行しました。
brew install scrcpy android-platform-tools
すると、実行確認時にズラリと大量のパッケージが表示されます。
==> Would install 1 formula:
scrcpy 5.0.1
==> Would install 14 dependencies for scrcpy:
dav1d
mpg123
lame
libvmaf
libvpx
openssl@4
opus
sdl3
sdl2-compat
svt-av1
x264
x265
ffmpeg
libusb
==> Would upgrade 2 dependencies for scrcpy:
ca-certificates
xz
追加された依存ライブラリ一覧の内訳
scrcpyはAndroid側の画面ストリーム(H.264/H.265/AV1)を高レスポンスで受信・デコードし、低遅延でMac上に描画・音声再生するため、映像・音声関連のライブラリや描画フレームワークが多数必要になります。
| パッケージ名 | 用途・役割 |
|---|---|
| scrcpy | 本体 |
| ffmpeg | 動画・音声処理の中核ライブラリ(これ単体でも依存関係が多い) |
| dav1d | 高速なAV1デコーダー |
| mpg123 / lame | MP3のデコード / エンコード |
| libvmaf | 動画品質評価ツール(ffmpeg関連) |
| libvpx | VP8 / VP9 動画コーデック |
| opus | 低遅延・高音質な音声コーデック |
| svt-av1 | AV1動画エンコーダー |
| x264 / x265 | H.264 / H.265 (HEVC) 動画エンコーダー |
| sdl3 / sdl2-compat | Mac上でウィンドウ表示・画面描画・入力処理を行うクロスプラットフォームライブラリ |
| libusb | USB機器との直接通信を行うライブラリ |
| openssl@4 | 暗号化通信ライブラリ |
| android-platform-tools | AndroidとMacを繋ぐ adb コマンド群 |
2. 【落とし穴】brew uninstall scrcpy だけでは消えない
よくある誤解として、不要になった際に以下のコマンドだけを実行してしまうケースがあります。
brew uninstall scrcpy
実はこれだけだと、scrcpy本体しか消えません。
先ほど一緒に入った14個のライブラリ(ffmpeg や sdl3、各種コーデックなど)はそのままMac内に残留してしまいます。
Homebrewの仕様上、「他のアプリや今後の作業で使うかもしれない」と判断され、依存関係は自動で道連れ削除されないためです。
3. 余計な依存関係も含めて完全にアンインストールする手順
scrcpyが不要になったら、以下の**2ステップ(+α)**で綺麗に掃除できます。
ステップ1: scrcpy本体の削除
brew uninstall scrcpy
ステップ2: 孤立した依存パッケージの一括削除(重要)
本体を消したあと、以下のコマンドを実行します。
brew autoremove
このコマンドは何をしている?
現在インストールされているどのパッケージからも**「必要とされなくなった(孤立した)依存ライブラリ」をHomebrewが自動検出し、一括で安全に削除**してくれます。
これで先ほど一緒に入った ffmpeg や dav1d, libusb などが綺麗にMacから消え去ります。
(任意)adb(android-platform-tools)も不要な場合
一緒に導入したAndroid通信ツールも消す場合は、以下も実行します。
brew uninstall android-platform-tools
4. まとめ
-
scrcpyは非常に優秀だが、動画デコード・画面描画のために ffmpeg / SDL / コーデック類が14個以上入る。 - 削除時は
brew uninstall scrcpyだけではなく、必ずbrew autoremoveを実行して不要になった依存パッケージを一掃する。
MacのストレージやHomebrewのパッケージ一覧を散らかしたくない方は、ぜひこのアンインストール手順を覚えておいてください。