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【NeosVR】LogiX+Node.jsでWebSocketを使ってみる

Last updated at Posted at 2020-12-20

この記事は「NeosVR reso Advent Calendar 2020」および「NeosVR Advent Calendar 2020」の21日目です。

自己紹介と記事について

数か月前からNeosVRを始めた初心者です。テトリスばかりやっていますが、最近LogiXの勉強も始めたので、まずは簡単なWebSocketの使い方を調べてまとめてみることにしました。

準備(NeosVR側)

NeosVRではWebSocketClientが用意されており、VR空間からWebSocketを使ったプログラミングも可能です。

チュートリアルワールドに行く

ワールド一覧から「チュートリアル」を選択し「Websocket Example」のセッションをスタート。
基本的な組み方は網羅されていたため、今回はこのLogiXをほぼそのまま使います。
2020-12-20 13.06.56.jpg

処理の説明

真ん中あたりのWebSocketClientを中心として、各LogiXノード群がつながっています。
1) WebSocketの接続を開始する(Pulseが流れると指定されたURLに接続する)
2) WebSocketの接続が成功した時の処理
3) サーバにメッセージを送信する
4) サーバから受信したメッセージをString型で書き出す

自分でLogiXを組む場合

任意のオブジェクトのインスペクタより[Attach Component]->[Network]->[WebsocketClient]を追加。
関連するLogiXノードはノードブラウザの[Network]->[Websocket]にあります。

準備(Node.js側)

WebSocket通信を行うサーバを用意します。

環境

Windows10

Package Version Explanation
Node.js 12.19.0 JavaScriptでいろいろできるやつ
ws 7.4.0 WebSocketを使うやつ
Socket.ioもありますが今回はこちらでやります

パッケージを追加

npm install ws

WebSocketサーバを立てる

今回はメッセージを受信すると接続しているクライアント全てにメッセージをそのままブロードキャストするようにします。

app.js
const server = require("ws").Server;
const ws = new server({ port: 443 });

ws.on("connection", socket => {
  console.log("connected!");

  socket.on("message", ms => {
    console.log(ms);
    ws.clients.forEach(client => {
      client.send(ms);
    });
  });

  socket.on("close", () => {
    console.log("good bye.");
  });
});
node app.js

WebSocketクライアントを追加する

NeosVRの外にクライアントを用意します。今回はChromeの開発者ツールのConsoleで実行します。
xxxxxxの部分は同じPCで実行しているならlocalhostとなります。

const conn = new WebSocket('ws://xxxxxx:443');
conn.onmessage = (m) => { console.log(m.data) };

NeosVRの中と外でやり取りしてみる

まずはHello World

1) のURLをws://echo.websocket.orgから、自分で立てたサーバに変更してPulseを押します。
サーバ側のコンソールにconnected!と表示されれば接続は成功です。

NeosVRが遊べるPCとNode.jsを入れているPCが別だったので、LAN内のIPアドレスにしています。
(アクセスできるんですね。。。)
マルチプレイの場合のスコープは未確認ですが、また調べてみようと思います。
2020-12-20 14.44.28.jpg

3) に何かメッセージを入れて送信してみます。
サーバ側のコンソールと、追加したWebSocketクライアントに入力したメッセージが表示されます。
2020-12-20 14.45.11.jpg

Hello NeosVR!

今度はNeosVRの外のWebSocketクライアント(Chrome)からメッセージを送信してみます。

conn.send('Hello NeosVR! (Chrome)');

4) に送信されたメッセージが表示されます。
2020-12-20 15.05.54.jpg
簡単なテキストメッセージですが、NeosVR内と外でWebSocket通信をすることができました。

NeosVR内の座標を取得する/NeosVR外から座標を操作する

チュートリアルワールドの奥に行きます。

5) 近くのユーザの座標を取得してWebSocketのメッセージとして送信する
6) 受信したメッセージが座標としてParseできればオブジェクトの座標を変更する

まずは何も考えず5) のPulseを押してみます。
2020-12-20 13.08.54.jpg

奥にあった球のオブジェクトが自分のいた場所にワープしてきました。
2020-12-20 14.31.01.jpg

サーバ側のコンソールを見るとメッセージの内容がわかります。
この形式でXYZの座標を指定してやれば、NeosVRの外から球の位置を操作できそうです。

[1.409628; 1.852089; -5.665314]

0.0.0の位置を指定すると、

conn.send('[0; 0; 0]');

ワールドの中央に飛んでいきます。
2020-12-20 15.31.12.jpg
Y座標に10を指定すると、

conn.send('[0; 10; 0]');

こんなに高い位置に来てしまいました。
2020-12-20 15.50.19.jpg

おわり

WebSocketを使えるようになると、VR空間と現実を連携して色々おもしろいことができそうです。

今回の記事の内容はデスクトップモード(VRHMDなし)でもできますので、NeosVRが気になっている方は試してみてはいかがでしょうか。

よければアドベントカレンダーの他の記事も覗いてみてください。
「NeosVR reso Advent Calendar 2020」
「NeosVR Advent Calendar 2020」

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