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WSL上のUbuntuにTeraTermでログインしてみる

Last updated at Posted at 2021-06-16

はじめに

今回の記事の主旨をまとめておきます。
・wsl2上にUbuntu環境を構築している。
・Windowsの標準ターミナルではログの取り方がめんどくさい。
・使い慣れたTeraTermからログインして、自動でログ取得できるようにしたい。

という経緯から、いろいろ設定を入れてみました。

環境

以前18.04を導入した記事を書いていますが、今回は同様の手順で20.04をインストールした環境で行います。
WSL上にUbuntu18.04を構築してみた
※systemdの変更はしていません。init.dで作業しています。

設定手順

以下の要領で設定していきます。

  • UbuntuでのSSHの設定
  • TeraTermのダウンロード
  • ログ自動取得設定

では、作業開始です。

SSHの設定

まずは、Ubuntu側のSSH設定を行います。
現時点では標準ターミナルからログインし操作します。
openssh-serverをインストールします。

$ sudo -E apt update
$ sudo -E apt upgrade ← 必要に応じて..
$ sudo -E apt install openssh-server

SSH鍵の作成を行います。

$ sudo ssh-keygen -A

/etc/ssh/sshd_configの設定を変更し、パスワード認証の許可を行います。
vi等で/etc/ssh/sshd_configを開き、以下の設定を変更します。

/etc/ssh/sshd_config
Port 10022 # sshd を 22番以外のポートで立ち上げたい場合(今回は変更していません)
PasswordAuthentication yes # パスワード認証を許可したい場合

SSHを再起動します。

$ sudo /etc/init.d/ssh status
以下が表示されればOK
active (running)

$ sudo /etc/init.d/ssh restart
以下が表示されればOK
[ ok ] Restarting ssh (via systemctl): ssh.service.

※SSH起動がうまくいかない場合はwsl2を再起動してみてください。再起動時は特に意識せず、標準ターミナルから接続すればOKです。

wsl.exe -t Ubuntu-20.04

TeraTermのダウンロード

次に、TeraTermのダウンロードを行います。
こちらからダウンロードしてください。(https://ja.osdn.net/projects/ttssh2/releases/)
インストール設定はご自身に合わせてカスタムしてください。(基本的にはデフォルトで問題ないです。)

SSH接続してみる

Teratermを起動します。起動後に以下のように設定します。(ホスト名はlocalhostで良いです。)

ホスト:接続先ホストのアドレス(ドメイン名もしくはIPアドレス)
サービス:SSH
TCPポート:22
バージョン:SSH2

初めての接続の際は認証許可画面が出るので、「続行」をクリック。
その後、Ubuntuで設定したユーザーとパスワードを入力しプロンプトが表示されれば接続完了です。

ログの自動保存設定

TeraTermでログの自動保存設定を行います。

  • 上部メニューから、「設定(S)」を選択します。
  • 「その他の設定(D)」を選択します。
  • 「ログ」タブを選択します。
  • 「自動的にログ採取を開始する(U)」にチェックを入れる
  • ログの保存先、ログファイル名を入力する。ログファイルは「%Y%m%d_%H%M%S_&h.log」とすると「年月日時分秒ホスト名.log」となります。
  • オプションは適宜設定してください。個人的には「追記(A)」、「プレーンテキスト(P)」、「タイムスタンプ(T)」を設定しています。
  • 設定が終われば「OK」をクリックします。 

※この時点では次回以降再設定が必要になるので注意してください。

  • 再度上部メニューから、「設定(S)」を選択します。
  • 「設定の保存(S)」をクリックします。
  • TeraTermの保存フォルダに保存します。(例)C:\Program Files (x86)\teraterm
  • TeraTermを開きなおして、ログが保存されていることを確認する。

以上で設定完了です。この他、表示設定なども同様の手順でカスタムできますので、ご自身に合った設定を見つけてください。

最後に

これでやりたいことはできました。
標準のターミナルでログが簡単に取れれば良いのですが、ちょっと手間をかけてSSHの設定を触る機会にもなり、使い慣れたTeraTermに移行するタイミングが生まれたので個人的には良かったです。
ぜひ参考にしていただければうれしいです。

ちなみに、wsl2は起動するたびにIPが変わってしまうので、IPでの接続をするためにはちょっとした工夫が必要です。
こちらが参考になるかと思いますが、普段使いであればlocalhostで十分かと思います。(https://kemasoft.net/?vm/wsl2%A4%CB%B8%C7%C4%EAIP%A4%C7ssh-server)

追記

次回以降sshを都度起動する必要があったので、ローカルからbatファイルでssh起動できればと思っていたところ、
自動でsshdを起動する方法を掲載されている方がいらっしゃったので、参考にさせていただきました。@nashi2603さんありがとうございます!
Windows10のWSL上にあるServiceを簡単に自動起動させる

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