はじめに
GCP の Vertex AI にある RAG Engine というサービスを利用していました。
無料枠から有料枠に切り替えた直後、突然「Cloud Spanner」の課金が発生し、一日3,000円以上という想定外の請求が発生してしまいました。本記事では、その原因と対応方法についてまとめます。
RAG Engine は Cloud Spanner の料金がかかる
9/6、GCPを無料枠から有料に変更したのですが、今までかかっていなかったCloud Spanner の料金が加算されるようになりました。
Cloud Spanner は使用したことがないため不思議に思っていたのですが、一日3000円を超える笑えない額だったため、急いでドキュメントを確認。
どうやら利用していた RAG Engine が裏側でCloud Spanner を利用しているらしく、その影響で料金が加算されているようです。
出典:https://cloud.google.com/vertex-ai/generative-ai/docs/rag-engine/rag-engine-billing?hl=ja
RAG Engine を削除する
急いでRAG Engineを削除しました。
コーパスをすべて削除するだけでは不十分(?)で、完全に課金を止めるには「RAG Engineを構成する」から「RAG Engineを削除」を選択する必要があるようです。
コーパスが残っている場合、「RAG Engineを削除」するとコーパスも一緒に削除され、復元できなくなります。
おわりに
無料枠のときは請求画面にも何も表示されていなかったのに、有料枠に切り替わった途端に突然表示され、思わず焦ってしまいました。とはいえ、事前にアラートを設定していたおかげで早めに気づくことができ、大きな請求額を避けられたのは幸いです。もし気づかずに放置していたら、約10万円の請求が来ていたと思うとゾッとします。アラートの設定と、メールを常に見ておく意識は大切だなと実感しました。
余談ですが、課金を止めようとあれこれ調べている間にも利用料は積み上がっていくため、かなり焦りながら作業していました。1時間で100円ちょっとなら少なく感じますが、一日で3000円となると無視できません。この経験を通してコスト意識が高まったのは、良い学びになったと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました!