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RHEL9でchkconfigをインストール時のエラーの対処法

Last updated at Posted at 2024-02-07

RHEL9でchkconfigをインストールしたいときの対処法

概要

この文書は、RHEL9でchkconfigをインストールしようとした際に発生するエラーとその解決策について説明します。

対象者

  • RHEL9を使用しているユーザー
  • chkconfigが必要なユーザー
  • コマンド操作に慣れていない初心者

目次

  1. はじめに
  2. エラー内容
  3. 原因
  4. エラー解決策
    4.1. 既存リポジトリの無効化
    4.2. ネットワーク接続の確認
    4.3. Red Hat サポートページの確認
    4.4. キャッシュの削除
  5. 手順の詳細
    5.1. 既存リポジトリの無効化
    5.2. ネットワーク接続の確認
    5.3. キャッシュの削除
  6. 補足
    6.1. systemd-sysv-generatorコマンドについて
    6.2. chkconfigとsystemd-sysv-generatorの比較
  7. まとめ

1. はじめに

RHEL9では、従来のchkconfigコマンドは非推奨となり、systemd-sysv-generatorコマンドが推奨されています。しかし、一部の環境ではchkconfigが必要となる場合があります。

2. エラー内容

chkconfigをインストールしようとすると、以下のエラーが発生する場合があります。

[root@localhost yum.repos.d]# dnf install chkconfig
サブスクリプション管理リポジトリーを更新しています。
Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - BaseOS  17 kB/s | 4.1 kB  00:00
Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - BaseOS 1.6 B/s | 10 B  00:06
Errors during downloading metadata for repository 'rhel-9-for-x86_64-baseos-eus-debug-rpms':
  - Status code: 404 for [https://cdn.redhat.com/content/eus/rhel9/9/x86_64/baseos/debug/repodata/repomd.xml](https://cdn.redhat.com/content/eus/rhel9/9/x86_64/baseos/debug/repodata/repomd.xml) (IP: 23.59.92.251)
エラー: repo 'rhel-9-for-x86_64-baseos-eus-debug-rpms' のメタデータのダウンロードに失敗しました : Cannot download repomd.xml: Cannot download repodata/repomd.xml: All mirrors were tried

3. 原因

上記のエラーは、以下の4つの原因が考えられます。

  1. リポジトリ rhel-9-for-x86_64-baseos-eus-debug-rpms が無効化されていない
  2. ネットワーク接続に問題がある
  3. リポジトリサーバーに問題がある
  4. キャッシュの問題

4. エラー解決策

上記の4つの原因に対して、以下の解決策を試すことができます。

4.1. リポジトリの無効化

以下のコマンドを実行して、リポジトリ rhel-9-for-x86_64-baseos-eus-debug-rpms が存在するかどうかを確認します。

sudo dnf repolist | grep rhel-9-for-x86_64-baseos-eus-debug-rpms

リポジトリが存在する場合は、以下の手順で無効化します。

  1. /etc/yum.repos.d/ ディレクトリにあるリポジトリ設定ファイルを開きます。
sudo vim /etc/yum.repos.d/<リポジトリ名>.repo

例:

sudo vim /etc/yum.repos.d/redhat.repo
  1. ファイル内の enabled=1enabled=0 に変更します。

  2. ファイルを保存して終了します。

:wq!
  1. リポジトリの無効化を反映するために、以下のコマンドを実行します。
    (上記のviエディターを使用した方法をしてるなら、やらなくてよくて、理由は、同じ意味の操作だから)
sudo dnf config-manager --disable rhel-9-for-x86_64-baseos-eus-debug-rpms

4.2. ネットワーク接続の確認

ネットワーク接続に問題がないことを確認します。

4.3. Red Hat サポートページの確認

Red Hat サポートページを確認して、リポジトリサーバーに問題がないか確認します。

4.4. キャッシュの削除

以下のコマンドを実行して、キャッシュを削除します。

sudo dnf clean all

5. 手順の詳細

5.1. リポジトリの無効化

以下の手順で、リポジトリ rhel-9-for-x86_64-baseos-eus-debug-rpms を無効化します。

1. リポジトリ設定ファイルを開く

以下のコマンドを実行して、vi コマンドで /etc/yum.repos.d/redhat.repo ファイルを開きます。

sudo vi /etc/yum.repos.d/redhat.repo

2. enabled の設定を変更する

ファイル内の enabled=1enabled=0 に変更します。<==(無効化する作業)

 長いので割愛...
 
[rhel-9-for-x86_64-baseos-rpms]
name = Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - BaseOS (RPMs)
baseurl = https://cdn.redhat.com/content/dist/rhel9/$releasever/x86_64/baseos/os
enabled = 1 <--- ここを「0」に変更する
gpgcheck = 1
gpgkey = file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-redhat-release
sslverify = 1
sslcacert = /etc/rhsm/ca/redhat-uep.pem
sslclientkey = /etc/pki/entitlement/3995217458996691560-key.pem
sslclientcert = /etc/pki/entitlement/3995217458996691560.pem
metadata_expire = 86400
enabled_metadata = 1
sslverifystatus = 1

長いので割愛...

3. ファイルを保存して終了する

Ctrl キーと C キーを同時に押し、:wq! と入力してファイルを保存して終了します。

4. リポジトリの無効化を反映する
*上記の方法で、viエディターで編集できるなら、この方法は必要ないです。
なぜなら、同じ操作だからです。

以下のコマンドを実行して、リポジトリの無効化を反映します。

sudo dnf config-manager --disable rhel-9-for-x86_64-baseos-eus-debug-rpms

5.2. ネットワーク接続の確認

以下のコマンドを実行して、ネットワーク接続に問題がないことを確認します。
(オフラインだったので、何らかのネットワークにつながっている人専用)

ping google.com <--参考程度にしてください。

5.3. キャッシュの削除

以下のコマンドを実行して、キャッシュを削除します。
(リポジトリの無効化してもインストールできなかったら、以下を実行し、もう一度インストールコマンドを打ってください。)

sudo dnf clean all

6. 補足

6.1. systemd-sysv-generatorコマンドについて

RHEL9では、従来のchkconfigコマンドは非推奨となり、systemd-sysv-generatorコマンドが推奨されています。systemd-sysv-generatorコマンドは、systemdサービスファイルに必要なランレベル情報を生成するコマンドです。

6.2. chkconfigとsystemd-sysv-generatorの比較

機能 chkconfig systemd-sysv-generator
対象 サービスの起動・停止・設定 systemdサービスファイルのランレベル情報生成
コマンド chkconfig service on/off/list systemctl enable/disable service
設定ファイル /etc/sysconfig/services/service /etc/systemd/system/service.service

7. まとめ

この文書では、RHEL9でchkconfigをインストールしようとした際に発生するエラーとその解決策について説明しました。

注意事項

  • 上記の手順は、あくまで参考情報です。ご自身の環境に合わせて、作業を行ってください
  • 作業を行う前に、必ずデータのバックアップを取ってください

参考情報

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