0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

L2スイッチング技術(CCNA対応)

Last updated at Posted at 2025-07-02

CCNA対応!L2スイッチングの主要技術を徹底解説

ネットワークの基本を学ぶ上で欠かせないL2スイッチング技術。CCNAの試験範囲でもあり、実務でも頻繁に登場します。この記事では、L2スイッチングの主要な概念をわかりやすく解説します。図解やイメージ例も交えながら、一緒にしっかり理解を深めていきましょう!


🔖 目次(Table of Contents)

💡 L2スイッチング主要技術【CCNA必修ポイント】

  1. MACアドレス学習(MACアドレステーブルの構築)
  2. フレーム転送(Forwarding)
  3. スイッチング方式(フレーム処理の方式)
  4. VLAN(仮想LAN)
  5. トランキング(VLAN間のタグ付き通信)
  6. スパニングツリー(STP)
  7. ポートセキュリティ
  8. イーサチャネル(EtherChannel)
  9. BPDU(Bridge Protocol Data Unit)
  10. その他補足キーワード

🌟 L2スイッチング主要技術 まとめ図

📘 技術図解:もっと深く理解しよう!【CCNA対応】

🚀 それでも分からなければ!身近な例でイメージ理解【CCNA理解用】

📝 L2スイッチング技術 暗記問題編【CCNA対応】

🗣️ 【語呂合わせ】で覚えるL2スイッチ技術(CCNA対応)


💡 L2スイッチング主要技術【CCNA必修ポイント】

1. MACアドレス学習(MACアドレステーブルの構築)

スイッチは、受信したフレームの送信元MACアドレスと、そのフレームがどのポートから入ってきたかを自動的に記録します。この情報をもとに**MACアドレステーブル(転送テーブル)**を構築し、効率的なデータ転送を可能にします。

  • 受信フレームの送信元MACアドレス受信ポートを対応付けて記録し、MACアドレステーブルを自動構築します。
  • 学習後は、宛先MACアドレスを参照し、フレームを適切なポートへ転送します。

2. フレーム転送(Forwarding)

MACアドレステーブルの情報に基づき、スイッチはフレームを適切な宛先へ転送します。宛先が未知の場合や、ブロードキャスト/マルチキャストの場合には特別な処理が行われます。

  • 宛先MACアドレスが既知の場合:対応するポートにユニキャスト転送します。
  • 宛先MACアドレスが未知の場合:全ポートにフラッディング(ブロードキャストと似た動作)します。
  • 宛先がブロードキャスト/マルチキャストの場合:全ポートにフレームを転送します。

3. スイッチング方式(フレーム処理の方式)

スイッチがフレームをどのように処理して転送するかには、いくつかの方式があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、用途によって使い分けられます。

スイッチング方式 特徴 利点 欠点
ストアアンドフォワード 全フレームを受信してからCRCチェック後に転送 エラー検出が可能で信頼性が高い 遅延が大きい
カットスルー 宛先MACを読み取った時点で即転送 レイテンシーが低い エラー検出ができない
フラグメントフリー 最初の64バイトを確認してから転送 衝突フレームを排除可能 遅延は中程度

4. VLAN(仮想LAN)

VLANは、物理的に同じスイッチ上でも、論理的に異なるネットワークに分離する技術です。これにより、セキュリティ向上やネットワーク効率化が図れます。

  • 物理的に同じスイッチ上でも、論理的に異なるネットワークに分離できます。
  • VLANごとにブロードキャストドメインが分離されます。
  • 各フレームには**VLANタグ(IEEE 802.1Q)**が付加されます。

5. トランキング(VLAN間のタグ付き通信)

異なるVLAN間や、複数のVLANが混在する環境で効率的に通信を行うために、トランキングが使用されます。

  • 複数VLANのフレームを1本のケーブルで伝送できます。
  • 使用されるプロトコルは、IEEE 802.1Qが一般的です(Cisco独自のISLは非推奨)。
  • トランクポートは、VLANタグを付加してフレームを送信します。

6. スパニングツリー(STP)

ネットワークの冗長性を確保しつつ、ループの発生を防ぐための重要なプロトコルがSTPです。

  • ループ防止のため、冗長構成の中で論理的なループを遮断するプロトコルです。
  • ルートブリッジ選出により、最適な経路を残し、他の経路をブロックします。
  • CCNAでは基本のSTPに加え、高速化技術である**RSTP(Rapid STP)**も出題されます。

7. ポートセキュリティ

ポートセキュリティは、スイッチポートに接続できるデバイスをMACアドレスで制限し、不正なアクセスを防ぐための機能です。

  • スイッチポートごとに許可されたMACアドレスを制限します。
  • 不正なデバイス接続を検知した場合、シャットダウンや警告で防止できます。

8. イーサチャネル(EtherChannel)

複数の物理ポートを束ねることで、帯域幅を向上させ、冗長性を高める技術です。

  • 複数の物理ポートを束ねて論理的な1本のリンクとして使用します。
  • これにより、冗長性と帯域幅向上を両立できます。
  • 使用されるプロトコルは、**PAgP(Cisco独自)LACP(IEEE 802.3ad)**です。

9. BPDU(Bridge Protocol Data Unit)

BPDUは、STPが正常に機能するために不可欠な制御フレームです。

  • STPで使用する制御フレームです。
  • BPDUガード、BPDUフィルターなどの設定もCCNAで問われます。

10. その他補足キーワード

L2スイッチング技術を理解する上で、頻繁に登場する重要なキーワードをまとめました。

キーワード 意味
フラッディング 宛先不明フレームを全ポートに送信
ブロードキャスト 全デバイス宛の通信
コリジョンドメイン スイッチはポート単位で分離される
ブロードキャストドメイン VLAN単位で分離される
エージングタイム MACアドレステーブルの保持時間(デフォルト300秒)

🌟 L2スイッチング主要技術 まとめ図

これらの技術がどのように連携し、ネットワークの安定稼働を支えているかをイメージで捉えましょう。

[PC1]---[SW]---[PC2]
      ↑
      MAC学習
      ↓
   VLANによる分離
      ↓
   STPでループ防止
      ↓
   ポートセキュリティで制限
      ↓
   EtherChannelで帯域増加

📘 技術図解:もっと深く理解しよう!【CCNA対応】

ここからは、各技術の仕組みを図で具体的に見ていきましょう。


📘 図解①:MACアドレス学習とフレーム転送

スイッチがどのようにMACアドレスを学習し、フレームを転送するかを順を追って理解します。

┌────────────┐
│     スイッチ     │
└────┬──────┘
     ↓(1. フレーム受信)
[Port1] ←───── PC-A(MAC: AA-AA)
       ↓(2. 送信元MACを学習)
MACアドレステーブルに登録:
→ AA-AA = Port1

       ↑(3. 次にPC-BからPC-Aに送信)
[Port2]────→ 宛先MAC: AA-AA

       ↓(4. 宛先MACに対応するPort1へ転送)
[Port1]────→ フレーム転送(ユニキャスト)
  • 未知の宛先の場合、スイッチは全ポートにフラッディングしてフレームを送信します。

📘 図解②:VLANとトランキング

VLANがネットワークを論理的に分離し、トランキングが異なるVLAN間の通信を可能にする仕組みです。

┌────────────┐        ┌────────────┐
│   スイッチ1       │        │   スイッチ2       │
│ VLAN10: PC-A     │        │ VLAN10: PC-C     │
│ VLAN20: PC-B     │        │ VLAN20: PC-D     │
└────┬──────┘        └────┬──────┘
     │ VLANタグ付き        │ VLANタグ付き
     └────[トランクリンク]────┘

⇒ 1本のリンクで複数VLANの通信が可能(802.1Q)
  • VLANごとにブロードキャストドメインが分かれ、不要なトラフィックの拡散を防ぎます。
  • トランクポートを介することで、異なるスイッチ間でもVLAN通信が可能です。

📘 図解③:STP(スパニングツリー)

ネットワークの冗長性を保ちつつ、ループを防ぐSTPの動作を図で確認しましょう。

  [SW1]──────[SW2]
    │         ║
    │       (ブロック中)
    │         ↓
  [SW3]──────[SW4]

◎ ルートブリッジ:SW1
→ 最短経路以外のリンクは「ブロッキング」状態に!

※ BPDUによりループを防ぐ
  • 冗長構成でも、STPによってループが発生しないよう自動的に調整されます。
  • ブロッキングポートは一時的に通信を停止し、待機状態になります。

📘 図解④:ポートセキュリティの動作

不正なデバイス接続からネットワークを守るポートセキュリティの仕組みです。

     [SW]
     ├─ Port1:許可MAC → AA-AA
     └─ Port2:許可MAC → BB-BB

   ▼ 正常接続(許可MAC)
   PC-A(AA-AA)── Port1 → OK

   ▼ 不正端末接続(未知MAC)
   PC-X(CC-CC)── Port2 → エラー(Shutdown)
  • 許可されたMACアドレス以外のデバイスが接続されると、「エラーディセーブル」や「警告」などのアクションが設定可能です。

📘 図解⑤:EtherChannel(イーサチャネル)

複数の物理ポートを束ねることで、帯域幅と冗長性を向上させるEtherChannelのイメージです。

  [SW1]         [SW2]
   ││ ← 複数物理ポート
   ││
   ││
   ▼
 【 EtherChannel 】
   (論理的に1本として扱う)

→ 帯域アップ+冗長性!
→ LACP や PAgP によるネゴシエーション
  • 複数の物理リンクを冗長構成として保ちながら、論理的に1つのリンクとして扱えます。

🚀 それでも分からなければ!身近な例でイメージ理解【CCNA理解用】

複雑に感じるL2スイッチング技術も、身近な例え話でイメージすると理解が深まります。

📘 図解①:MACアドレス学習とフレーム転送(郵便局の例え)

スイッチがMACアドレスを学習し、フレームを転送する仕組みを、郵便局の配達に例えてみましょう。

[PC-A]
  AA-AA
(送信者)
    │
    │ ① フレーム受信(郵便物の受け取り)
    ▼
┌──────────────┐
│スイッチ(郵便局の窓口)│
└──────────────┘
    │
    │ ② 送信元MACの学習(差出人住所の登録)
    ▼
┌────────────────────────┐
│   MACアドレステーブル(顧客台帳)     │
│   ┌──────┬────────────┐│
│   │ Port1│ AA-AA      ││
│   └──────┴────────────┘│
└────────────────────────┘
    │
    │ ③ フレームの転送先確認(宛先の確認)
    ▼
┌────────────────────────┐
│ MACアドレステーブル 照会       
│ ※ 宛先MACが登録されていれば送信 
└────────────────────────┘
    │
    │ ④ 宛先MACへのフレーム転送(配達)
    ▼
[PC-B]
  (受信者)

宛先不明の場合

宛先が不明な郵便物(フレーム)は、郵便局がどのように処理するでしょうか?

[PC-C] [PC-D] [PC-E]
   ↑       ↑       ↑
   └────┴────┘
      ▲
      │
┌──────────────┐
│ スイッチ(郵便局)       
└──────────────┘
      │
      ▼
 宛先MACが未登録の場合:
 全ポートへフレーム送信(フラッディング)
  • 宛先が分からない郵便物は、とりあえず全ての配達先(ポート)に送ってみる、というイメージです。

🟦 図解②:VLANとトランキング(初心者向け版)

オフィスビルにおける部署分けと、部署間の連絡通路に例えてみましょう。

┌────────────┐           ┌────────────┐
│   スイッチ①          │           │   スイッチ②          │
│  (1Fオフィス)         │           │  (2Fオフィス)         │
│                      │           │                      │
│ VLAN10:営業部 ─┐     │           │     ┌─ VLAN10:営業部 │
│ VLAN20:総務部 ─┘     │           │     └─ VLAN20:総務部 │
└────┬───────┘           └──────┬───────┘
       │ VLANタグ付き通信 (トランクリンク) │
       └───────────────┬───────────────┘
                        ↓
         ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
         ┃     1本の「廊下(トランク)」で            ┃
         ┃ 複数の部屋(VLAN)を通すイメージ!      ┃
         ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

🟡補足解説:

  • VLAN10(営業部)とVLAN20(総務部) は、仮想的にネットワークを分けた「部屋」のようなものです。
  • 本来、異なる部屋(VLAN)の通信は交わりません。
  • しかし、**1本のLANケーブル(トランクリンク)**に「タグ」を付けて送ることで、VLANの区別を維持しながら、複数VLANの通信を1本でやり取りできます。
  • このタグをつける方式が、**IEEE 802.1Q(いーてんにーいちきゅー)**です。

✅イメージで理解するなら…

  • VLAN: 同じフロアにいても、鍵付きの別々の部屋(アクセス制限されたグループ)
  • トランク: 各部屋をつなぐ専用の廊下(複数の部屋にアクセスできる特別ルート)

🟦 図解③:STP(スパニングツリープロトコル)

📌テーマ:レイヤ2ループを防ぐ、安全な通勤経路の仕組み!

会社の通勤経路に例えて、STPの役割を理解しましょう。

  [SW1]──────[SW2]
    │         ║
    │       (ブロック中)
    │         ↓
  [SW3]──────[SW4]

◎ ルートブリッジ:SW1
→ 最短経路以外のリンクは「ブロッキング」状態に!

※ BPDUによりループを防ぐ

🟡補足イメージ:

  • 会社=ネットワーク、通勤ルート=フレームの通り道とイメージしてください。
  • 通勤ルートが2本以上あると、フレーム(通勤者)が同じ場所をぐるぐる回ってしまう(ループ) 可能性があり、会社全体が麻痺してしまいます!
  • そこで、STPが通行止め(ブロッキング)にして、最短1本だけ有効にすることで、ループを防ぎます。
  • 起点となるスイッチをルートブリッジと呼び、STPが自動で選出します。

✅イメージポイント:

  • 通勤路が冗長にある=安全だが混乱の原因にもなる
  • STP=安全係が「こっちは通るな!」と通行制御
  • ループしない=ネットワークがフリーズしない!

🟦 図解④:ポートセキュリティ

📌テーマ:ビルの受付で、許可証(MAC)を持ってないと入れません!

会社のセキュリティゲートに例えて、ポートセキュリティの働きを理解しましょう。

  [会社の入り口=スイッチのポート]

 ┌────────────┐
 │受付(Port1)│ ← 🚪 入口
 └────┬──────┘
      ▼
 登録者リスト(許可されたMACアドレス):
 ┌────────────┐
 │ ・AA-AA-AA-AA │ ← PC-A(社員)
 │ ・BB-BB-BB-BB │ ← PC-B(社員)
 └────────────┘

【PC-X(CC-CC)】← 許可されていない来訪者

→ 結果:アクセス拒否!アラーム or シャットダウン

🟡補足イメージ:

  • 受付(ポート)で、許可証(MACアドレス)を確認します。
  • 許可された社員しか建物に入れないように、ネットワークへの接続を制限します。
  • 許可外の人物が入ろうとすると、**ブザー(警告)が鳴ったり、自動ロック(Shutdown)**がかかったりします。

✅イメージポイント:

  • 物理的に挿せても、認証されなきゃ通信させない
  • セキュリティが強くなる反面、登録管理は必要

🟦 図解⑤:EtherChannel(イーサチャネル)

📌テーマ:通勤ラッシュを解消する「複数の高速道路(まとめて1本)」

複数の車線をまとめて1本の高速道路として扱うイメージです。

  [SW1]         [SW2]
   ││ ← 複数物理ポート
   ││
   ││
   ▼
 【 EtherChannel 】
   (論理的に1本として扱う)

→ 帯域アップ+冗長性!
→ LACP や PAgP によるネゴシエーション

🟡補足イメージ:

  • 朝の通勤渋滞を防ぐために、道路(物理ポート)をまとめて1本の高速道路にするイメージです。
  • これにより、社員(フレーム)がよりスムーズに移動できるようになります。
  • 使用されるプロトコルは、**LACP(IEEE規格)PAgP(Cisco独自)**です。

✅イメージポイント:

  • 「4車線を1本の道路として扱う」
  • 帯域UP+冗長性確保=スピードと安心の両立!

🟦 図解⑥:BPDU・ガード/フィルター

📌テーマ:社内ネットワークに外部の指示者が勝手に入ってきたら即排除!

STPの制御フレームであるBPDUの扱いと、セキュリティ機能を図で確認します。

  スイッチ(既にSTP構成済)
        │
        ▼
   社員PC(OK)      不審スイッチ(NG)
       │                   │
       ▼                   ▼
   通常の通信       → BPDUを勝手に送信!
                       └→ BPDUガード発動!
                           ポートShutdown!

🟡補足イメージ:

  • BPDU=スイッチ同士の通行ルール(通達) のようなものです。
  • 本来BPDUを送るはずのない社員のPCから通達が送られてきたら、「お前、上司か⁉」とBPDUガードでブロックし、ポートをシャットダウンします。
  • BPDUフィルターは「BPDUを送らない・受け取らない」ようにする設定です。

✅イメージポイント:

  • 勝手に指揮をとろうとする人を、受付で即追い出す!
  • ネットワークループや乗っ取りを未然に防止!

🟦 図解⑦:ブロードキャストドメインの分離(VLANの価値)

📌テーマ:社内の騒音を部署ごとに遮断して業務効率UP!

VLANによるブロードキャストドメインの分離効果を、オフィス内の部署分けと騒音に例えます。

┌────────────┐
│  スイッチ             │
│                      │
│ VLAN10:営業部  → PC-A, PC-B
│ VLAN20:経理部  → PC-C, PC-D
└────────────┘

[ブロードキャスト発生] ← PC-Aが社内放送

→ PC-B には届く(同じVLAN)
→ PC-C/D には届かない(違うVLAN)

🟡補足イメージ:

  • VLANは、オフィスを「部屋ごとに分けられた部署」とイメージできます。
  • 社内放送(ブロードキャスト)は、同じ部屋にしか届きません
  • 結果として、静かで快適なネットワーク空間が保たれ、業務効率が向上します

✅イメージポイント:

  • VLAN分け=騒音対策
  • 不要なトラフィックが他部署に届かず、セキュリティ&効率UP

📝 L2スイッチング技術 暗記問題編【CCNA対応】

ここからは、理解度を確認するための暗記問題です。CCNA対策にも活用してください!


✅ 1. 暗記カード形式(Excel対応の表形式)

以下の表は、Excelにコピー&ペーストしてそのまま暗記カードとして活用できます。

No. 表側(用語・キーワード) 裏側(説明・ポイント)
1 MACアドレス学習 スイッチが受信フレームの送信元MACアドレスとポート番号を学習し、MACテーブルに登録する。
2 フレーム転送(スイッチング) 宛先MACアドレスに基づき、対応するポートにフレームを転送する。未知MACは全ポートにフラッディング。
3 ストアアンドフォワード フレーム全体を受信してからCRCチェック後に転送。信頼性高いが遅延あり。
4 カットスルー 宛先MACを読み取ったら即転送。速いがエラー検出不可。
5 フラグメントフリー 最初の64バイトを確認してから転送。中間的な方式。
6 VLAN 物理的に同じネットワーク機器を仮想的に分割し、ブロードキャストドメインを分ける技術。
7 トランキング(802.1Q) 複数VLANの情報を1本のリンクでやり取りする技術。タグ付フレームを使い、VLAN識別。
8 STP(スパニングツリー) ループ防止のため、冗長経路のうち一部リンクを論理的に遮断するプロトコル。
9 BPDU スパニングツリーで使われる制御フレーム。ルートブリッジ選出やループ回避に使用。
10 ポートセキュリティ スイッチポートごとに許可MACアドレスを制限。不正な端末は通信拒否・シャットダウンされる。
11 EtherChannel(イーサチャネル) 複数の物理ポートを1つの論理リンクにまとめ、帯域拡張と冗長性を両立。PAgPやLACPで制御。

✅ 2. 一問一答形式

質問(Q) 回答(A)
スイッチがMACアドレスを学習する仕組みとは? 受信フレームの送信元MACアドレスと受信ポートを対応付けてMACテーブルに記録する。
宛先MACが不明なフレームをスイッチはどう処理する? 全ポートにフラッディング(宛先以外も含めて送信)する。
ストアアンドフォワード方式の特徴は? フレーム全体を受信してエラーチェックしてから転送。遅延はあるが信頼性が高い。
VLANとは何か? 仮想的にネットワークを分割する技術。ブロードキャストドメインも分割できる。
トランクリンクとは何か? VLANタグを付けたフレームを1本の物理リンクでまとめて転送する技術。
スパニングツリープロトコル(STP)の目的は? レイヤ2のループを防ぐため、冗長リンクのうち一部をブロック状態にする。
ルートブリッジとは何か? STPにおける起点となるスイッチで、最短経路を計算する基準となる。
ポートセキュリティの役割は? 許可されたMACアドレス以外の端末を排除し、不正接続を防止する。
EtherChannelの利点は? 帯域幅の増強と冗長性の確保が可能。複数リンクを1本にまとめて扱える。
BPDUとは何か? スパニングツリー制御用のフレーム。ルートブリッジの選出やループ防止に使用される。

🗣️ 【語呂合わせ】で覚えるL2スイッチ技術(CCNA対応)

最後に、覚えるのが難しいと感じる用語も、語呂合わせで楽しく記憶に定着させましょう!


🟨 1. MACアドレス学習・転送

👉 「マックポテト学習中知らん相手には全部投げ!

  • マックMACアドレス
  • ポテトポート
  • 学習中 = MACアドレステーブル構築
  • 知らん相手 = 未知のMACアドレス
  • 全部投げフラッディング

🟨 2. スイッチング方式(3種類)

👉 「ストカフラ3兄弟、遅い順に信頼される

  • ストストア・アンド・フォワード(最も遅いが高信頼)
  • カットスルー(速いがノーチェック)
  • フラフラグメントフリー(中間的)

🟨 3. VLANとトランキング

👉 「別々の部屋(VLAN) を、一本の廊下(トランク) でつなぐ」

  • VLANはネットワークの仮想的な部屋分け
  • トランキング(802.1Q) はVLAN情報を保持したまま接続

🟨 4. STP(スパニングツリー)

👉 「スタート地点(Root Bridge)決めて、遠い道をブロック!

  • スタート地点ルートブリッジ
  • 最短経路以外はブロッキング

🟨 5. ポートセキュリティ

👉 「登録されてないやつ、即シャットダウン!

  • 許可されたMAC以外はエラー・シャットダウンに

🟨 6. EtherChannel

👉 「いっぱいまとめて高速道路(チャネル)!

  • 複数ポートを1つの論理リンクにまとめる

🟨 7. BPDU関係

👉 「BPDU、送るか守るか決めてループ防止!

  • BPDU:STP制御用フレーム
  • BPDUガード:BPDU受信したらポートをErrdisableへ
  • BPDUフィルター:BPDU送信・受信を止める

L2スイッチング技術は、ネットワークの基礎中の基礎と言われています。これらの概念をしっかりと理解することで、CCNA合格はもちろん、実務でも大いに役立ちます。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?