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Gemini 3.6 Flashは何が変わった?3.5 Flashとの違いと移行時の注意点

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ChatGPT Image 2026年7月22日 19_43_31 (1).png

2026年7月21日、Googleは Gemini 3.6 Flash を発表しました。

名前は小さな更新に見えますが、ポイントは明確です。
3.5 Flashより、コーディングやエージェント処理を効率よく進めやすくなり、出力単価も下がりました

この記事では、3.5 Flashとの違いと、移行前に確認したい点をやさしく整理します。
内容は2026年7月22日時点の公式情報に基づきます。

結論

  • Gemini 3.6 Flashは GA(一般提供) 済み。モデルIDは gemini-3.6-flash
  • コーディング、エージェント処理、図表や文書の読み取りが強化された
  • Standard有料枠の出力単価は、3.5 Flashより約16.7%安い
  • 移行するときは、モデルIDだけでなくAPIパラメータや会話履歴も確認する
  • Agent Platformでは、現時点でglobalのみ・チューニング非対応

ChatGPT Image 2026年7月22日 19_43_31 (2).png

3.6 Flashは何が良くなった?

Gemini 3.6 Flashは、Gemini 3.5 Flashをベースにしたマルチモーダルモデルです。
テキストだけでなく、画像、動画、音声、PDFも入力できます。

主な改善点は次の3つです。

  • コーディング: 不要な修正やデバッグのやり直しを減らす
  • エージェント処理: 少ない手順やツール呼び出しで処理を進める
  • マルチモーダル: 図表、画面設計、Webレイアウトなどの理解を改善する

また、「調査だけしてほしい」という依頼で、勝手にファイルを変更しにくくなる改善も入っています。

3.5 Flashとの違い

項目 Gemini 3.6 Flash Gemini 3.5 Flash
モデルID gemini-3.6-flash gemini-3.5-flash
提供段階 GA(2026-07-21) GA(2026-05-19)
主な用途 コーディング、エージェント、マルチモーダル処理 エージェント、コーディング
入力 / 最大出力 1,048,576 / 65,536トークン 1,048,576 / 65,536トークン
Standard有料枠(入力 / 出力、100万トークン) $1.50 / $7.50 $1.50 / $9.00
Agent Platformのロケーション global globaluseuなど
Agent Platformのチューニング 非対応 対応

価格はGemini Developer APIのStandard有料枠です。出力単価にはthinking tokensも含まれます。Batch、Flex、Priorityは別価格です。

Googleの発表では、3.6 Flashは3.5 Flashより出力トークンも17%少なかったとされています。単価とトークン数の両方が下がれば、エージェント処理全体のコストを抑えられる可能性があります。ただし、17%は特定の評価結果であり、すべての処理に当てはまるわけではありません。

まず試す

Googleは、最新モデルを使うAPIとして Interactions API を推奨しています。

## Pythonから試す
以下は、Gemini 3.6 Flashに質問を送る最小サンプルです。

### 1. ターミナルで準備する
pip install -U "google-genai>=2.0.0"
export GEMINI_API_KEY="YOUR_API_KEY"

APIキーはソースコードへ直接書かず、環境変数などで管理してください。

### 2. Pythonで質問する
from google import genai

client = genai.Client()

response = client.interactions.create(
    model="gemini-3.6-flash",
    input="Pythonでゼロ除算を防ぐ方法を、3つ教えてください。",
)

print(response.output_text)

実行すると、Gemini 3.6 Flashが生成した回答が表示されます。

移行前に確認する4点

  1. 生成パラメータ
    temperaturetop_ptop_kは削除します。Agent Platformでは、frequency_penaltypresence_penaltyのカスタム値もエラーになります。

  2. thinkingの設定
    thinking_budgetではなく、thinking_levelを使います。3.6 Flashのデフォルトはmediumです。

  3. 会話履歴
    最後をrole: "model"にして書き出しを固定するprefillは使えません。出力形式はsystem instructionやStructured Outputsで指定します。

  4. Function Calling
    candidate_countは使えません。ツールを使う場合は、Function Callと応答のID、名前、件数が合っているか確認します。

同時発表されたモデル

  • Gemini 3.5 Flash-Lite: 大量の文書処理やサブエージェント向け。速さとコストを重視する場合の候補
  • Gemini 3.5 Flash Cyber: 脆弱性の発見や修正に特化。CodeMenderを通じた限定パイロットとして提供予定

マスターエージェントには3.6 Flash、大量・高スループットの処理には3.5 Flash-Lite、という使い分けが分かりやすそうです。

まとめ

Gemini 3.6 Flashは、3.5 Flashより少ない手順やトークンで、コーディングやエージェント処理を進めやすくしたモデルです。

移行候補として有力ですが、APIパラメータ、会話履歴、Agent Platformのロケーションは先に確認しましょう。ベンチマークだけで判断せず、自分のデータでも3.5 Flashと比較するのがおすすめです。

参考(公式情報)

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