受験したきっかけ
- 職場でITILを活用して仕事を進めようという話になり、急遽ITILの研修を受講することになりました。
- ITILの研修は試験とセットになっているのですが、職場では必ずしも試験の合格は求められていませんでした。
- ゆるい職場なもので...
- ですが、せっかく受験するチャンスがあるのだから合格してやろうと思い、超短期間ですが試験の勉強をすることにしました。
ITIL v4とは
- ITに対応したサービス全般を対象にした、業務の効率化/最適化やサービスの価値向上を図るためのフレームワークです。
- 最近はIT業界に限らず、他の業界でも適用する事例があるそうです。
- ITILは国際標準規格(ISO)ではありませんが、ISO20000はITILをベースにして作られたそうです。
- 最新版のITIL v4では、アジャイル開発やリーン、DevOpsなど最近のトレンドを反映した内容になっています。
- 加えて、ITIL v3までは「サービス提供者からサービス消費者への一方通行の流れ」となっていましたが、ITIL v4では「サービス提供者とサービス消費者の間で積極的に協働して価値を共創する」という内容に変わっているそうです。
受験までの大まかな流れ
- 今回はDXコンサルティングのITIL v4研修に参加して、その流れでITIL v4 Foundationを受験しました。
- 研修申し込み時に、「試験を何度でも受けられる『通常コース』」と「試験を1度しか受けられない『試験1回コース』」を選択する必要がありますが、会社の予算の都合(笑)で「試験1回コース」を申し込みました。
- コロナ禍ということで、研修だけでなく試験もオンライン(※PeopleCert社)で受験できるプランを選びました。
- DXコンサルティングの研修(※オンライン版)の場合、申し込み日から研修日程までに数営業日程度の猶予があれば、職場ではなく自宅にテキストを送付してもらうことも可能です。
- 会場で研修を受ける場合は、大抵は研修の最終日にITIL v4 Foundationの試験を受験するそうですが、オンラインの場合は研修終了後の好きなタイミングで試験を受けられます。
- 研修申し込み時にITIL v4試験を受験するためのコードがメールで送られてきますが、受験の際にはこのコードがないと受験するのにまたお金を払う必要があるので注意してください。
実施したこと | 実施日 |
---|---|
受験を思い立った時期 | 2021/05末 |
参考書の購入 | 2021/06/01 |
オンライン研修の受講 | 2021/06/03~2021/06/04 |
受験申込日 | 2021/06/08 |
問題集の購入 | 2021/06/08 |
本格的な学習の開始 | 2021/06/08 |
試験日 | 2021/06/11 |
勉強に使ったもの
種類 | 役立ち度 | 参考URL |
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ITIL はじめの一歩 スッキリわかるITILの基本と業務改善のしくみ | ★★★ | ■ |
ITIL v4 Foundationの公式テキスト | ★ | ■ |
DXコンサルティングの研修(講義) | ★★ | |
DXコンサルティングで用意したテキスト | ★★ | |
CramMediaの問題集 | ★★★ | ■ |
- 研修の受講前に参考書として購入したITIL はじめの一歩 スッキリわかるITILの基本と業務改善のしくみは、ITILの基本的な部分を広く浅く理解するのに非常に役立ちました。
- 研修直前に購入しましたが、通勤電車の中や昼休み、帰宅後に読んでどうにか研修前に読了しました。
- この本で予習していなかったら、正直なところ研修に参加しても全く理解できなかった可能性が高そうです...
- ITIL v4 Foundationの公式テキストは、DXコンサルティングの講義に申し込むと貰えましたが、とにかく文章が読みづらくて分かりにくいのでほとんど参考にしませんでした。
- DXコンサルティングの講義は、正直なところ微妙な感じでした...
- 基本的に講師の方がテキストの内容を読み上げる形で進むのですが、まずテキストが非常に分かりづらいので苦労しました。
- 参考書のITIL はじめの一歩 スッキリわかるITILの基本と業務改善のしくみのように、「ITILとは何か?」という全体像を例を交えてしっかり教えた上で、用語の説明などに入った方が理解しやすいのではと感じました。
- ITIL v4の問題集を探していたところ、**「CramMediaで売っている問題集の的中率が良い」**という情報を目にしたので、思い切って30日間パック(6,000円)を購入しました。
- 結果的には的中率がそこまで高いとは言えませんでしたが、確かにCramMediaの問題集で見たことのある問題が散見されました。
- 試験前日の夜まで空き時間を使って「練習モード」で10問ずつ解いていき、苦手な問題を繰り返し解くようにしました。
- 試験前日の夜には「試験モード」で時間を計りながら解くことで、理解度の最終確認と時間感覚の確認をしました。
- DXコンサルティングのテキストの末尾にも2回分の模擬試験が付いていますが、実際の試験問題はこの模擬試験よりもやや難しいので、心配な方はCramMediaの問題集を買った方が無難だと思います。
- 結果として正答率85%で合格出来ましたが、せっかく問題集を買って試験に臨んだので、もう少し良い点を取りたかったです...
最大の難所:受験前の手続き
- [Oracle認定Java Silver SE 8 合格体験記](Oracle認定Java Silver SE 8 合格体験記)と同様に、受験前~試験直前の手続きに最も苦労しました。
- 苦労した点、驚いた点などは以下の通りです。
言語と受験日の制約
- 受験は日本語と英語が選べますが、英語を選ぶと試験監督が外国人になるため、試験監督とのやり取りが全て英語になるそうです。
- 日本語での受験を選ぶと、今度は試験日時が平日の日中のみとなるため、働きながら受験するのがやや難しくなります。
- 幸いにも私の勤務先が[コロナ禍でのテレワーク勤務+フレックスタイム制]だったため、仕事を早く切り上げて夕方の枠で受験することができました。
身分証明書の制約
- 少し調べてみた結果、身分証明書としてパスポートが要求されるケースがありました。
- 私は現在有効なパスポートを持っていないので、パスポートなしで受験できる研修コースを探しました。
- PeopleCertで英語を選んで受験するとパスポートを要求されるようですが、日本語の試験だと運転免許証が身分証明書として使えました。
- もしかすると試験を主催している団体、試験言語、受験地、受験方法(会場/オンライン)によっても必要とされる身分証明書が違うのかもしれません。
受験環境の用意
- 受験するにはカメラの付いた端末(PC)が必要となるので、カメラ付きのノートPCがあると良いと思います。
- 受験に使う部屋は「一人しか居ないこと」「外部から音(声)が聞こえてこないこと」「机の上や部屋の中に余計な物がないこと」「カメラに顔がきちんと映るように十分な光量があること」など幾つもの条件があるので、受験前に部屋の片づけをしました(笑)
- 部屋の中が片付いていない人は、受験勉強よりも片づけの方が大変かもしれません...
- ITILに限らずオンライン試験はこのような要求が普通らしいですが、中には「PCを持ち込んで風呂場で受験した」という方も居るようです。
- 受験直前には試験監督からの指示で、カメラで室内を360度映すように指示されます。
- 私のPCはカメラが固定されていたので、PC自体をぐるっと回して部屋全体と机の上を確認してもらいました。
- この時に試験監督に「部屋が汚くて受験環境に適さない」と判定されると、受験が取りやめになるかもしれません。
受験用ツールがめちゃくちゃ重い
- PeopleCert社から提供される受験用ツール(ExamShield)は、動作が非常に重たいので注意が必要です。
- 試験中はノートPCのファンがほぼ全開で回っているような状態なので、夏場は確実に冷房をONにしておいた方が良いと思います。
- 受験用ツール上では、選択肢をクリックしたり、次の問題へ遷移するNEXTボタンを押してもすぐに反応しないことがあります。