はじめに
【R】散布図を描く方法では、1つの散布図を描画する方法を記載していますが、今回は複数のデータを散布図としてまとめて描画する方法となります。
今回紹介する方法だと軸のラベルやグラフのタイトルなどが無いので実用的ではありませんが、集めたデータの傾向をまとめて見るのには都合の良い方法だと思います。
解析に使うデータ
- 以下のデータは、あるラン科植物の個体ごとに草丈(Height)、葉数(Leaves)、花数(Flowers)を測定した結果です。
orchids.csv
,Height,Leaves,Flowers
orchid1,35,10,15
orchid2,30,6,5
orchid3,21,7,2
orchid4,18,8,0
orchid5,28,7,3
orchid6,10,4,0
複数の散布図の描画
-
plot
関数の引数としてデータフレームを指定するだけで、複数のデータ(列)を散布図としてまとめて描画できます。 - 草丈×葉数
- 草丈×花数
- 葉数×草丈
- 葉数×花数
- 花数×草丈
- 花数×葉数
Rのコンソール
orchids <- read.table("C:\\orchids.csv", header=TRUE, row.names=1, encoding="CP932", sep=",")
orchids
Height Leaves Flowers
orchid1 35 10 15
orchid2 30 6 5
orchid3 21 7 2
orchid4 18 8 0
orchid5 28 7 3
orchid6 10 4 0
# データフレームに含まれる全ての列を使った複数の散布図の描画
plot(orchids)
- 引数にデータフレームそのものではなく、例えば
plot(orchids[1:3])
のように、描画対象となる列を指定することも可能です。-
plot(orchids[1:3])
のように全ての列を指定すれば、以下の様に単にplot
関数を呼び出した時と同じ結果を得られます。
-