はじめに
以前に書いたユーザーのパスワードの有効期限を一覧表示するという記事では、(ログイン可能な)全ユーザーのパスワードの有効期限日を一覧表示するスクリプトを作ってみました。
今回は上記の記事よりもう少し初歩的な、パスワードの有効期限の変更方法を備忘録としてまとめてみました。
パスワードの有効期限の確認
- 一般ユーザーでログインしている場合は、
$ chage -l {自身のユーザー名}
で自身のパスワードの有効期限を確認できます。- 他のユーザーのパスワードの有効期限については、確認するための権限が無いのでエラーとなってしまいます。
- rootユーザーでログインしている場合は、
# chage -l {任意のユーザー名}
で任意のユーザーのパスワードの有効期限を確認できます。
一般ユーザーの場合
[nkojima@akagi ~]$ chage -l nkojima
最終パスワード変更日 : 4月 25, 2020
パスワード期限: : なし
パスワード無効化中 : なし
アカウント期限切れ : なし
パスワードが変更できるまでの最短日数 : 0
パスワードを変更しなくてよい最長日数 : 99999
パスワード期限が切れる前に警告される日数 : 7
rootユーザーの場合
[root@akagi ~]# chage -l root
最終パスワード変更日 :なし
パスワード期限: : なし
パスワード無効化中 : なし
アカウント期限切れ : なし
パスワードが変更できるまでの最短日数 : 0
パスワードを変更しなくてよい最長日数 : 99999
パスワード期限が切れる前に警告される日数 : 7
パスワードの有効期限の変更
- パスワードの有効期限は、
# chage -M {パスワードの有効期間(日数)} {ユーザー名}
というコマンドで設定します。- rootユーザーでしか有効期限の変更はできません。
- パスワードを無期限で使えるようにしたい時は
# chage -M 99999 {ユーザー名}
という形で99999日を設定します。
// 変更前の状態
[root@akagi ~]# chage -l nkojima
最終パスワード変更日 : 4月 25, 2020
パスワード期限: : なし
パスワード無効化中 : なし
アカウント期限切れ : なし
パスワードが変更できるまでの最短日数 : 0
パスワードを変更しなくてよい最長日数 : 99999
パスワード期限が切れる前に警告される日数 : 7
// パスワードの有効期限の設定
[root@akagi ~]# chage -M 180 nkojima
// 変更後の状態
[root@akagi ~]# chage -l nkojima
最終パスワード変更日 : 4月 25, 2020
パスワード期限: : 10月 22, 2020
パスワード無効化中 : なし
アカウント期限切れ : なし
パスワードが変更できるまでの最短日数 : 0
パスワードを変更しなくてよい最長日数 : 180
パスワード期限が切れる前に警告される日数 : 7