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boto3を使って、さくらのオブジェクトストレージにファイルをアップしてみる

Last updated at Posted at 2022-04-26

はじめに

最近になって、さくらのクラウドを触り始めた初心者(筆者)が四苦八苦しながら
オブジェクトストレージにファイルをアップロードしてみたのが前回の内容。

上記のアップロードができるようになったら
「なんかPythonから操作できる気がしてきたわ...」
と思い立ったので、Pythonから操作してみるのが今回の内容。

あと、先に言っておきますが、AWS公式ライブラリboto3を使った方法になるので
さくらインターネットの公式サポート対象外のやり方です。(多分)

だから、1年後には使えなくなっているかもしれない。(バナージ...悲しいね)

予想される検索ワード

以下、この記事を求めているであろう方が入力しそうな
(というか実際に私が必死で検索した)検索ワードです。

さくらのクラウド, オブジェクトストレージ, アップロード方法, Python, boto3

実行環境

  • ubuntu 18.04(Dockerで構築)
  • Python 3.7
  • boto3 1.22.0

手順

オブジェクトストレージにてバケットを作成する

前回記事同様、以下のマニュアル通りなので多分ハマらないです。
(サイト作成時のアクセスキーIDとシークレットアクセスキーのメモは忘れずに!)

boto3をインストール

pipでboto3をインストールします。

$ pip install boto3

オブジェクトストレージへのアクセス確認

boto3からさくらのオブジェクトストレージ内のバケット一覧が取得できるか確認します。

  1. test_boto3.pyを作成します。(場所は多分どこでもOK)

    $ vi test_boto3.py
    

    test_boto3.pyの中身はこんな感じ。

    test_boto3.py
    import boto3
    
    s3 = boto3.resource('s3',
        endpoint_url = "https://s3.isk01.sakurastorage.jp",
        aws_access_key_id = [サイト作成時のアクセスキー],
        aws_secret_access_key = [サイト作成時のシークレットアクセスキー],
        region_name = 'jp-north-1'
    )
    
    for bucket in s3.buckets.all():
        print(bucket)
    
  2. test_boto3.pyを実行して、作成したテストバケットが表示されるか確認します。

    $ python test_boto3.py
    

オブジェクトストレージにファイルをアップする

ubuntu上にあるtest_file_py.txtをオブジェクトストレージにアップしてみます。

  1. /tmpフォルダ直下にtest_file_py.txtを用意しておきます。

    $ vi /tmp/test_file_py.txt
    (中身は適当に記述して保存しておきます)
    
  2. test_boto3.pyに以下の記述を追加します。

    test_boto3.py
    # アップロード先のバケット名
    bucket_name = "test-bucketxxxx"
    
    # アップロードするファイル
    upload_file = "/tmp/test_file_py.txt"
    
    # オブジェクトストレージ上で表示されるファイル名
    obj_name = "test_file_py.txt"
    
    # ファイルのアップロード
    s3.Bucket(bucket_name).upload_file(upload_file, obj_name)
    
  3. test_boto3.pyを実行します。

    $ python test_boto3.py
    
  4. Webブラウザでオブジェクトストレージにファイルがアップされているか確認します。
    image.png

補足というか余談

boto3を使用する際、boto3.client()とboto3.resource()があって混乱しました。

どうやらboto3.client()は低レイヤーサービスへのアクセス(辞書型データが返ってくる)
boto3.resource()は高レイヤーサービスへのアクセス(s3オブジェクトが返ってくる)
という感じのようです。

boto3.resource()の方がコードの可読性が高くなるので
基本的にboto3.resource()を使っておくのが正解のようです。

おわりに

AWS様の力をお借りしつつ、Pythonを使って
さくらのオブジェクトストレージにファイルをアップすることができました。

いつ使用できなくなるのか若干の不安はありますが、
Python上から操作できるのは、やっぱり便利ですね。

今後も「Python × さくらのクラウド」な小技を見つけたら
記事に残したいなと(現時点では)思っています。

参考記事など

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