はじめに
この記事は一人VR技術者認定試験 Advent Calendar 2018の9日目の記事です。
バーチャルリアリティ学の2章「ヒトと感覚」の内容をまとめていきます。
書籍の方も是非ご購入いただいた上でご利用ください。
2 ヒトと感覚
2.6 味覚・嗅覚
2.6.1 味覚の受容器と神経系
基本五味
- 甘
- 酸
- 塩
- 苦
- うま
味覚の神経伝達
引用元: バーチャルリアリティ学
- 味蕾
- 分子量が大きい味物質は七回膜貫通型受容体
- 甘味、旨味、苦味
- 分子量が小さい味成分はイオンチャンネルを介して直接味細胞を活性化
- 塩味、酸味
- 分布場所
- 茸状乳頭
- 有郭乳頭
- 葉状乳頭
- 神経伝達
- 鼓索神経
- 舌の前部
- 舌咽神経(ぜついん)
- 舌の奥部や喉
- 大錐体神経
- 上顎
- 鼓索神経
- 分子量が大きい味物質は七回膜貫通型受容体
- 辛味は痛覚
- 三叉神経
- 味覚神経でない
- 三叉神経
- 味の符号化には2つの説がある
- まだ不明点が多い
2.6.2 味覚の特性
- 味の認識には高次処理大きく関わる
- 嗅覚と統合して認識しているため、鼻をつまむと味がわからなくなる
- 種を超えると味覚に相違が生じる場合もある
- ギムネマ酸(甘さを感じられなくなる)
- 甘味
- エネルギー源
- 一定以上摂ると甘味料の味が嫌いになる
- 生体防御の一貫
- うま味
- 昆布: グルタミン酸
- 鰹節: イノシン酸
- しいたけ
- うま味として認識されているのは昆布だけ(他はうま味増強物質)
- 苦味
- 受容体は25種類
- 言語バリエーションが少ない
- 学習によって心地よくなる
- 酸味
- pHで知覚
- 唾液の分泌を促す
- 口の中の味成分を洗い流すことが出来るため、脂の多い料理に加えられることが多い
- 酸の種類によって同じpHでも酸味が異なる
- クエン酸だけ特別
- 塩味
- 発汗利尿により欲しくなる
- 食品を美味しくする
- 食材の水分を出して素材の味を濃縮
- 唾液分泌を促し味物質を口いっぱいに広げる
2.6.3 嗅覚の受容器と神経系
- 受容体は350種類
- 化学物質と一対一の対応はしていない(多対多)
- 匂い分子構造マップが形成されている
2.6.4 嗅覚の特性
- オルソネーザル
- 鼻から
- レトロネーダル
- 口腔から
- 咀嚼によって化学物質が放出されるため、匂いが変わる
- 種の間での嗅覚の違い
- 共通するものもある
- 分子構造だけで決まらない
- フローラル、ミンティなどは異なる分子構造のものでも共通して認識される
- 嗅覚の発達
- 成人: 口臭や腐敗臭よりバラの香りを好む
- 2歳半の幼児: 好みの違いはない
- 匂い経験
- ボトムアップ情報
- 統合的な高次のメカニズムが関与
まとめ
味覚と嗅覚は複雑で高次の知覚であることが分かりました。
一人VR技術者認定試験 Advent Calendar 2018の10日目は【VR学まとめ】2.7 モダリティ間相互作用と認知特性です。