はじめに
この記事は一人VR技術者認定試験 Advent Calendar 2018の11日目の記事です。
バーチャルリアリティ学の2章「ヒトと感覚」の内容をまとめていきます。
書籍の方も是非ご購入いただいた上でご利用ください。
2 ヒトと感覚
2.7 モダリティ間相互作用と認知特性
2.7.1 視覚と聴覚の相互作用
- モダリティ
- 感覚様相
- 一つ一つの感覚のこと(五感など9
- モダリティ間相互作用
- 複数のモダリティからの情報を相補的に知覚する
- モダリティ毎の単純な加算でないため、相互作用の理解が必要
- 腹話術効果
- 聴覚の音源定位が視覚の位置に引っ張られる
- 10°まで現れる
- 時間的条件は200ms以内と比較的厳しい
- ダブルフラッシュエフェクト
- 連続した視覚刺激が、ピッピッという音で瞬いて見える
- 聴覚の高い時間精度が視覚を補っているため起きる現象
- マガーク効果
- 「ba」と発話する音声 + 「ga」と発話する映像 → 「da」と聞こえる
- 言語音声の知覚が資格情報に影響していることを示す(相補的ではない?)
2.7.2 体性感覚とその他のモダリティの相互作用
- シュード・ハプティックス
- 視覚が体性感覚に影響
- 視覚によって生じる主観的な力覚
- マウスを動かす時に動きが遅いと重く感じる
- モードチェンジ
- 体の動きや情動によって低次知覚が影響を受ける
- 体を動かしていると時間順序判断のパフォーマンスが向上、など
2.7.3 思考、記憶と学習
- 思考は論理的でない
- バイアス
- 演繹推論のバイアス
- 帰納的推論のバイアス
- 確率判断に見られるバイアス
- 記憶
- 二重貯蔵モデル
- 短期記憶
- チャンク(単位)
- 7±2(マジックナンバー)まで覚えられる
- 情報の塊の意
- 漢字だと7つだが、熟語だと多くの漢字を覚えられるなど
- 情報処理の観点からとらえた短期記憶はワーキングメモリと捉えられる
- チャンク(単位)
- 長期記憶
- 永続的
- 意味記憶
- 典型効果
- 無時間的
- エピソード記憶
- 特定の時間と場所に関係した記憶
- 思い出に相当
- 手続き型記憶
- 短期記憶から長期記憶への転送
- 情動の関与
- 短期記憶
- 潜在記憶
- 二重貯蔵モデル
- 学習
- 脳という情報処理系の可塑性
- 知識やスキルの獲得
- 訓練に依る知覚精度向上
- 知覚学習
- 脳という情報処理系の可塑性
2.7.4 アフォーダンス
- ギブソンのアフォーダンス
- 環境が持つ意味や価値
- 川に渡された一本の丸太
- 人にとっては橋
- ゾウはおそらく橋でない
- 川に渡された一本の丸太
- 環境が持つ意味や価値
- ノーマンのアフォーダンス
- 行為を導くための形態や造形が持つメッセージ
- デザイン理論として提唱
- 共通すること
- 生物が環境から受け取るのは物理的な属性でなく、意味であること
まとめ
最後エモい感じの話でしたね!
一人VR技術者認定試験 Advent Calendar 2018の12日目は【VR学まとめ】3.1 バーチャルリアリティ・インタフェースの体系です。