はじめに
この記事は一人VR技術者認定試験 Advent Calendar 2018の9日目の記事です。
バーチャルリアリティ学の2章「ヒトと感覚」の内容をまとめていきます。
書籍の方も是非ご購入いただいた上でご利用ください。
2 ヒトと感覚
2.5 前庭感覚
2.5.1 前庭感覚の受容器と神経系
- 三半規管(回転運動を受容、それぞれが直交している)
- 前半規管
- 後半規管
- 水平半規管
- 耳石器(じせきき)(直線運動、傾斜を受容)
- 卵形嚢(らんけいのう、水平方向)
- 球形嚢(きゅうけいのう、垂直運動)
2.5.2 平衡機能の基本特性
- 前庭動眼反射
- 視線を空間内で一定に保つ
- 前庭脊髄反射
- 外乱にたいする身体平衡の維持
- 視野の網膜像の動きを抑える
- 前庭顎反射
- 姿勢反射
- 耳石器による静的状態や穏やかな運動時の静的な反射
- 動的姿勢反射
- 半規管による回転運動時の反射
2.5.3 身体運動と傾斜の知覚特性
- 前後方向のx軸周りの回転をロール
- 閾値は0.4deg/s^2
- 静的な傾斜の知覚は1.5~2.2deg
- 左右方向のy軸周りの回転をピッチ
- 重力加速度で傾斜感覚が変化
- 上下方向のz軸周りの回転をヨー
- 重力方向の傾きが変化しないので半規管で知覚
- 閾値が低い(0.1~0.3deg/s^2)
- エレベータ錯覚
引用元: https://twitter.com/kentarofukuchi/status/549972228591198209
2.5.4 動揺病
- 動揺病
- 乗り物酔い
- シミュレータ酔い
- 実車経験が多い人ほど酔いやすい
- 宇宙酔い
- 陸酔い
- 感受性が高い人
- 男性
- 12-15歳まで
- 神経質な人や心配性な人
- 感覚矛盾説
2.5.3 前庭感覚と視覚の相互作用
- 中枢神経系の広い範囲で深く関連しあっている
- 眼球運動
- 協調して反射性の調節をしている
- 静止時あるいは遅い運動は視覚
- 速い運動は主に前庭系
- 動揺病
- 車酔いの場合
- 前方視界の有無が影響
- 本など車内の静止物を注視すると閉眼時よりよい安い
- 車酔いの場合
- ベクション
- 視覚誘導自己運動感覚
- 視野の広範囲が動く視運動刺激を受けると逆方向に動いているように知覚する
- 視覚性動揺病の原因と言われてきたが、そうでない結果も報告されている
まとめ
身体の平衡は色々なメカニズムによって支えられているんですね!(ダブルミーニング)