はじめに
この記事は一人VR技術者認定試験 Advent Calendar 2018の3日目の記事です。
バーチャルリアリティ学の1章「バーチャルリアリティとは」の内容をまとめていきます。
書籍の方も是非ご購入いただいた上でご利用ください。
1 バーチャルリアリティとは
1.2 VRの要素と構成
簡単に言うと、以下のような要素の組み合わせによって人工的な現実を生成することが出来る
引用元: バーチャルリアリティ学
1.2.1 VRの基本構成要素
ディスプレイ
感覚入力を模擬するための仕組み
モニターという意味でなく、全ての感覚の提示装置として使われる言葉
入力システム
運動系を通してユーザからシステムに情報を伝えるための仕組み
通常のコンピュータシステムと異なり、より身体的な要素が要求される
シミュレーションシステム
VR世界そのものの構成
リアルタイムシミュレーション
1.2.2 VR世界のいろいろ
シミュレーションシステムにはいくつかの状況が考えられる。
100%作り込まれ完結している場合
→シミュレーションゲームなど
現実世界が入り込む場合
→通信回線を通して遠方と繋がる(メディア的な役割)
→ロボットを操作してテレポートしたような感覚を得る(テレイグジスタンス/テレプレゼンス)
計算機世界に接続する場合
→既に存在するデータ世界と複雑に絡み合う
1.2.3 VRをどうとらえるか
AIPキューブ
MITのD.Zeltzerが提案
引用元: https://www.slideshare.net/Sun_san2160/sf-58416544
究極のVRは3要素をすべて満たす(1,1,1)
に位置する。
全天球シアター
臨場感はあるが、自立性、対話性がないため、(0,0,1)
ゲーム
それぞれを程々に持ち合わせているため、(0.5,0.5,0.5)
ヒューマンインターフェースの観点
従来: 対話的な関係・第三人称的・メタファ・記号的恣意性
VR: 包括的な関係・第一人称的・身体的
VRの捉え方は多様であり、「インタラクティブなCG」「可視化に注力したシミュレーション技術」など、多面的な見方をするのが良い。
まとめ
VRといった概念はいくつかの主要な要素があり、しかし様々な捉え方を出来ることが分かりました。