Quiverのいいところ
Quiverは特にコードの管理に強いノートアプリです.
- JupyterNotebook的なCellという概念がある→文章がより構造化されてあとで見やすい.位置の入れ替えも容易
- Markdown以外にもLaTeXや画像,PDF,... 様々な形式に対応している
- Import, Exportも簡単にできる(PDF出力など)
- コードハイライトが強い(かなり多くの言語に対応)
- notebookの概念がある
- タグ機能もある
- もちろんMarkdownが使える
- 使用するカラースキームを変えたり,CSSを直接編集することで見た目を自分好みにいじれる
- デフォルトでも十分UIかっこいい
- vim, emacsキーバインドまである
- プレゼンテーションモードもある
- ノートの共有も容易
ぱっと思いつくだけでもまだまだたくさんありますが,中でも
ノートの実態がプレーンなJSONファイルであるというのがQuiverの魅力的なところだと思います.
このおかげで,以下で述べるように
ちなみに競合アプリと比べてあえて欠けているところをあげるとすれば
- mac版しかない
- Evernoteみたいな音声録音機能は無い
- 手書き機能は無い
ぐらいでしょうか.
1. ノートの実態がプレーンなJSONファイル = データの同期がめちゃくちゃシンプル
Quiverでは,環境設定からQuiver.qvlibrary/
というファイルを自分の好きなクラウドに(僕はGoogle Driveにいれてます)置いておくだけでデータのバックアップと同期が出来ます.
ディレクトリ構造も非常にシンプルで,わかりやすい階層構造になっています.
Quiver.qvlibrary/
├ xxx.qvnotebook/
├ yyy.qvnotebook/
├ Tutorial.qvnotebook/
│ └ aaaa.note/
│ ├ content.json
│ ├ meta.json
│ └ resources/
│ ├ 0123.png
│ └ 3456.png
└ meta.json
例えば,Tutorialというノートブックの中の 5- Preview and Presentationというノートは以下のようにjsonファイルに定義されています.
{
"created_at" : (略),
"tags" : [
"tutorial"
],
"title" : "5 - Preview and Presentation",
"updated_at" : (略),
"uuid" : "(略)"
}%
2. ノートの実態がプレーンなJSONファイル = 画像やノートの管理もシンプルで安心(?)
HackMDなどは,挿入した画像が自動的にimgurにアップロードされてしまうので,大事な画像などは挿入することができません.Quiverの場合,すでにご覧の通り画像ファイルは自分のクラウドの中の1ファイルとして扱われるので,クラウドの管理をしっかりしておけば気にせず画像やpdfを挿入出来ます.
これについてはあまりわかっていませんが,
もし大事なデータが有るなら,Quiver.qvlibrary/をEncryptoなどのセキュリティをかけるソフトで暗号化しておけばより良いかもしれません.(詳しい方いたらコメントいただけると幸いです.)
3. ノートの実態がプレーンなJSONファイル = バージョン管理ができる
コードやドキュメントを管理するために、バージョン管理システムを使用している場合、Quiverのノートもバージョン管理下に置きたいと思います。QuiverのノートはプレーンなJSONファイルですので、通常のテキストファイルとしてリポジトリにコミットすることができます。
全体をバージョン管理下へ置くこともできますし、いくつかのノートブックだけを管理することもできます。 バージョン管理システムを使用する副次的な利点として、2人のユーザが同時に同じノートを編集した場合に、マージの競合が自動的に解決される点があげられます。
これはなかなか他のアプリでは難しいのではないでしょうか.この機能のおかげで,単純なメモ帳としてだけではなく他にも様々な使い方ができそうです.
さいごに
ということでQuiver最高.