はじめに
本記事は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施している民間試験「Python3エンジニア認定基礎試験」に少しでもお金をかけず、短時間で合格するためのものです。
受験者数がまだまだ少ないことやこの試験の対策本がないために、受験を心配される方が多いと思います。私が実際合格するまでの体験談を交えた記事にしているので、ぜひ参考にしてください。
試験内容
細かい試験内容等については他のQiita記事や公式を参考にしてください。
→Python3 エンジニア認定基礎試験 詳細
受験した感想
1時間で40問の試験ですが、他の方と同意見であまり時間を気にする必要はありません。瞬殺できる問題が多いからです。(1問5秒程度)
あと模擬試験は沢山解いて正解だなと思いました。試験内容は口外禁止なので細かいことは言えませんが、解き得だということは伝えておきます。さらにこれだけは覚えておいて欲しいのですが、ドキュメントを読むより模擬試験を沢山解け!!です。ドキュメント沢山読んでいたら、時間がかかってしまいます。以外とボリューミーです。とはいえども、後述する4つ分の章は確実に目を通しておきましょう。
実試験は模擬試験より難しいとおっしゃる方が多いようですが、まあほぼ同レベルかなと思います。意地悪な問題は少ないです。(OracleのJava試験とかと比べたら全然)
私の勉強日記
試験1週間前に勉強を開始しました。ちなみに私のPython歴は学生時代ちょっと書いた程度です。そんな私の勉強道具は次の通りです。
この2つだけです。上はアカウント作成が手間なくらいで、それ以外は完全無課金です。さらに言及すれば下のドキュメントは全く読んでないです。模擬試験を前日にやりまくってました。
オススメは、模擬試験を解いて、わからなかったところはドキュメントを調べにいくという往復作業です。模擬試験の問題は全部で80問?らしいですが、私は10回弱やって78問しか確認できませんでした。
※ ドキュメントのバージョンが3.5.4なのは、本試験が試験範囲と定めているオライリー・ジャパン「Pythonチュートリアル 第3版」がPython3.5を基準に書かれているからです。まあ3.7と大差ないので気にする必要はないです。
どこを重点的に勉強するか?
試験範囲とその中での問題数の割合は公表されています。(先ほどのPython3 エンジニア認定基礎試験 詳細から確認できます。)基本的に、問題が多く出る章に関する内容は必ずおさえておくべきです。リストアップしておきます。
章 | 内容 | 出題率 | 詳細や所感 |
---|---|---|---|
3 | 気楽な入門編 | 15.0% | 数や文字列型、リスト型について。ここが理解できなければ不合格一直線 |
4 | 制御構造ツール | 22.5% | if文、for文、range()関数、関数など。他言語経験が濃い人は寧ろがっつり読むべき |
5 | データ構造 | 17.5% | Pythonらしさ全開な章。リスト、タプル、シーケンスなど重要度はかなり高い |
8 | エラーと例外 | 10.0% | 問題数はそこまで多くないが、少しの勉強で確実に満点が狙える。一般的な例外処理がわかっていれば余裕 |
この4章分は必ずドキュメントに目を通しておきましょう。65%分もあり、多くの合格者はここを得点源としているはずです。
その他の章は、基本的には模擬試験だけで対応可能だと思っています。クラスや標準ライブラリなど、一般的なPython技術としては必ず知っておきたい内容です。しかし、本試験の攻略に関して言えば重要度は極めて低いです。内容量もそこそこ多いので、短時間で合格したい方は模擬試験解く程度の知識で十分でしょう。模擬試験で出たワードをドキュメントで軽くチェックする程度でOKです。