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IBM Cloud Advent Calendar 2022

Day 10

Node-RED で IBM MQ on CloudにREST-APIで送受信するWebアプリ作成

Last updated at Posted at 2022-12-09

IBM MQ on Cloud を試してみるという記事の続編で、Node-REDでこのIBM MQ on CloudにREST-APIで送受信するWebアプリ作成してみましたので、その手順を説明します。

0. 前提

REST APIが使用できるMQがあること。
ない場合は「IBM MQ on Cloud を試してみる」を参考に準備してください。

1. Node-REDの準備

もう無料のCloud Foundry環境はIBM Cloudにはないので、移行先として推奨されている IBM Cloud 上のCode Engineで構築しました。
無料枠があるので、お遊び程度なら費用は発生しない「はず」です。絶対無料枠におさまるかは不明ですので、ご注意ください。
方法は
Node-REDをIBM Cloud Code Engineで動かしてみるを参照させていただき、作成しました。

準備ができたら、Node-REDを開いてください。

もし、1つ1つではなくて、一気に完成フローがほしい場合は

に完成フローを置いていますので、こちらを読み込んでお使いください。

2. Webページ表示部分の作成

Node-REDの基本的な部分ですよね。Webページを表示させるのは。
今回はMQのREST-APIに必要な情報をフォームに入れた上で、MQのGETとPUTができるようなシングルページアプリケーション(SPA)のwebページのhtmlファイルを作りました。(このページの作り方はNode-REDと関係ないので今回は説明しません。)

まずは以下の3つのノードをつなげます:
image.png

以下ノードの編集画面を貼っていくいので、同じように入力してください。

#1 http in ノード

GETリクエストを受ける部分です。 
https://[Nore-REDのホスト名]/mqtoolがWebページのurlとなります。
image.png

#2 template ノード

表示するwebページをセットします。
https://github.com/kyokonishito/node-red-mq/blob/main/mqtool.html から表示されたhtml(javascript含む)全体をコピーします。
image.png

その後、template ノードのテンプレート部分に貼り付けます。
image.png

#3 http responseノード

出力を返します。中身の編集は不要です。
image.png

全てのノードの編集が完了したら、「デプロイ」を実施します。

デプロイ完了後、https://[Nore-REDのホスト名]/mqtoolにWebブラウザーでアクセスしてみてください。以下のようなWebページが表示されればOKです。
image.png

MQ Server 情報と送付するメッセージを入力して「送信」ボタンをクリックすると指定したMQのキューにメッセージが送付されます。

MQ Server 情報入力の上、「Get Message from XXXX」ボタンをクリックすると、MQのキューから1メッセージ取得します。

3. [送信]ボタン処理の作成

[送信]ボタンはMQ Server 情報と送付するメッセージを./send-messageへPOSTします。その後Node-RED上でMQにREST APIでメッセージをPUTし、結果を受け取ります。

まずは以下の5つのノードをつなげます。深緑のdebugノードはdebug用なので説明は省略します。
image.png

以下ノードの編集画面を貼っていくいので、同じように入力してください。

#1 http in ノード

POSTリクエストを受ける部分です。 
https://[Nore-REDのホスト名]/send-messageがPOST用のurlとなります。
image.png

#2 function ノード

POSTで受け取ったパラメータをMQのREST APIに沿った形で次のhttp requestノードに渡せるように加工しています。
基本認証用のhttp request headerもここでセットしています。
またPUTするメッセージの前に現在日時を付与する加工をしています。
コードタブのコード入力部分に以下をコピペします。

// send-message 
// POST Dataの取得
var hostname = msg.payload.mq_hostname;
var qmgr_name = msg.payload.qmgr_name;
var q_name= msg.payload.q_name;
var send_message= msg.payload.send_message;

// REST API URL
msg.api_url = hostname+'/ibmmq/rest/v1/messaging/qmgr/'+qmgr_name+'/queue/'+q_name+'/message'

// Set Basic Auth
msg.headers = {};
msg.headers['Authorization'] = 'Basic ' + new Buffer(msg.payload.mq_userid + ':' + msg.payload.mq_password).toString('base64');
msg.headers['content-type'] = 'text/plain;charset=utf-8';
msg.headers['ibm-mq-rest-csrf-token'] = 'blank';

// メッセージの前に現在日時を付与
const date1 = new Date();
msg.payload = date1.toLocaleString('ja-JP', { timeZone: 'Asia/Tokyo' }) + ': ' +  send_message ;
msg.send_message=msg.payload;

return msg;

image.png

#3 http request ノード

前ノードから受け取った情報を使ってMQにREST APIでアクセスし、メッセージをPUTする部分です。

URLには前ノードでセットしたmsg.api_urlの値を使用するため、{{{api_url}}}と入れています。
基本認証については前ノードでセットしたmsg.headersの値が使用されます。

image.png

#4 function ノード

MQのREST APIのレスポンスをWebブラウザーへのレスポンス用に加工しています。
レスポンスのエラーコードの判断もここでしています。

コードタブのコード入力部分に以下をコピペします。

// post-message
// parse respose
var status_code = msg.statusCode;
var result = ''
var ibm_mq_md_messageid = ''
var message = ''

if(status_code == 201){
    result = 'OK';
    ibm_mq_md_messageid = msg.headers['ibm-mq-md-messageid'];
    message = msg.send_message;
}
else{
    result = 'NG';
    message = msg.payload;
}


msg.payload = {
    'result': result,
    'message': message,
    'status_code': status_code,
    'ibm_mq_md_messageid': ibm_mq_md_messageid
};
return msg;

image.png

#5 http responseノード

出力を返します。中身の編集は不要です。
image.png

全てのノードの編集が完了したら、「デプロイ」を実施します。

デプロイ完了後、MQ Server 情報と送付するMessageを入力して「送信」ボタンをクリックして、メッセージをPUTしてみます。

MQ Server 情報の取得方法がわからない場合は「IBM MQ on Cloud を試してみる - 5.1 必要情報の取得」を参照してみてください。

ちなみにRESTAPI endpoint hostnameは上のLink先の方法ではパスもついたendpointが取得できるのですが、ホスト名のみを入れてください。

image.png

表示されたResultがOKであれば送付成功です。

4. [Get Message from xx]ボタン処理の作成

xxにはキュー名が入ります。
[Get Message from xx]ボタンはMQ Server 情報を./get-messageへPOSTします。その後Node-RED上でMQにREST APIでメッセージをGETし、結果を受け取ります。

まずは以下の5つのノードをつなげます。深緑のdebugノードはdebug用なので説明は省略します。
image.png

#1 http in ノード

POSTリクエストを受ける部分です。 
https://[Nore-REDのホスト名]/get-messageがPOST用のurlとなります。
image.png

#2 function ノード

POSTで受け取ったパラメータをMQのREST APIに沿った形で次のhttp requestノードに渡せるように加工しています。
基本認証用のhttp request headerをここでセットしています。

コードタブのコード入力部分に以下をコピペします。

// get-message 
// POST Dataの取得
var hostname = msg.payload.mq_hostname;
var qmgr_name = msg.payload.qmgr_name;
var q_name= msg.payload.q_name;

// REST API URL
msg.api_url = hostname+'/ibmmq/rest/v1/messaging/qmgr/'+qmgr_name+'/queue/'+q_name+'/message'

// Set Basic Auth
msg.headers = {};
msg.headers['Authorization'] = 'Basic ' + new Buffer(msg.payload.mq_userid + ':' + msg.payload.mq_password).toString('base64');
msg.headers['content-type'] = 'text/plain;';
msg.headers['ibm-mq-rest-csrf-token'] = 'blank';


return msg;

image.png

#3 http request ノード

前ノードから受け取った情報を使ってMQにREST APIでアクセスし、メッセージをGETする部分です。

URLには前ノードでセットしたmsg.api_urlの値を使用するため、{{{api_url}}}と入れています。
基本認証については前ノードでセットしたmsg.headersの値が使用されます。
メソッドはDELETE なのでご注意ください。
image.png

#4 function ノード

MQのREST APIのレスポンスをWebブラウザーへのレスポンス用に加工しています。
レスポンスのエラーコードの判断もここでしています。

コードタブのコード入力部分に以下をコピペします。

// get-message
// parse reponse
var status_code = msg.statusCode;
var result = ''
var ibm_mq_md_messageid = ''
var message = ''

if(status_code == 200){
    result = 'OK';
    ibm_mq_md_messageid = msg.headers['ibm-mq-md-messageid'];
}
else{
    result = 'NG';
}

message = msg.payload;


msg.payload = {
    'result': result,
    'message': message,
    'status_code': status_code,
    'ibm_mq_md_messageid': ibm_mq_md_messageid
};
return msg;

image.png

#5 http responseノード

出力を返します。中身の編集は不要です。
image.png

全てのノードの編集が完了したら、「デプロイ」を実施します。

デプロイ完了後、MQ Server 情報を入力して[Get Message from xx]ボタン(xxにはキュー名が入ります)をクリックして、メッセージをGetしてみます。

image.png

表示されたResultがOKであれば送付成功です。GETしたメッセージはキューから削除されます。

5. まとめ

全体のフローは3つになります。
image.png

画面のhtmlファイルの説明をしてませんが、Vue v2bootswatchを使用して作成しています。

以上です。

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