当記事はCognos Analytics on CloudからIBM Cloudのデータ仮想化サービスWatson Query(SaaS版)に接続する方法について説明します。
外部のBIツールなどからWatson Queryには、Db2のJDBCドライバーが使用できればでアクセスすることができます。ただしCognos AnalyticsからはIBM Big Queryのドライバーでアクセスします。その際、useridではなくAPIKEYが必要です。
1. APIKEY, JDBC接続パラメータの準備
今回必要なのは以下の4つです。
- APIKEY
- JDBC接続パラメータ(この中にはhost名、port番号、db名も含みます)
1-1. APIKEYは以下の2つの方法、どちらかで準備してください。
-
IBM Cloud APIKEYの作成(取得)方法
- これはIBM CloudのIDに紐ついたAPIKEYで権限はそのIDと同じになります
-
Watson QueryのAPIKEYを含む資格情報の作成と接続情報の取得
- こちらはWatson Query用のAPIKEYでManagerかDataAccessかが選べます
1-2. JDBC接続パラメータは以下のどちらかで取得してください。
A. データ仮想化の接続情報から取得
A-1. ナビゲーションメニューから「データ仮想化」を選択
A-2. データ仮想化画面のドロップダウンメニューから「接続の詳細」をクリック
A-3. 接続構成リソースから以下を取得します
- JDBCストリング
例
jdbc:db2://00000000-9999-9999-9999-xxxxxxxxxxxx.xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx.databases.appdomain.cloud:nnnnn/bludb:apiKey=<your_apiKey>;securityMechanism=15;sslConnection=true;
B. 作成した「サービス資格情報」から取得
Watson QueryのAPIKEYを含む資格情報の作成と接続情報の取得で資格情報を作成した場合は、その情報から取得できます。
B-1.作成した資格情報の名前(鍵名)の横のvをクリックして表示し、以下の情報を取得します。
参考: Watson QueryのAPIKEYを含む資格情報の作成と接続情報の取得-6. APIKEYの表示
資格情報のjdbc
の中の以下の情報を取得します:
例
jdbc:db2://00000000-9999-9999-9999-xxxxxxxxxxxx.xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx.databases.appdomain.cloud:nnnnn/bludb:apiKey=<APIKEY>;securityMechanism=15;sslConnection=true;
1-3. 取得したAPIKEYをJDBC接続パラメータにセット
1-2 Aの方法で取得した場合は<your_apiKey>
1-2 Bの方法で取得した場合は<APIKEY>
部分を1-1で取得したAPIKEYに置き換えてください。
例: APIKEYがx-YYYYYYYYYY_zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
だった場合は
jdbc:db2://00000000-9999-9999-9999-xxxxxxxxxxxx.xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx.databases.appdomain.cloud:nnnnn/bludb:apiKey=x-YYYYYYYYYY_zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz;securityMechanism=15;sslConnection=true;
となります。
2. Congnos: 「データー・サーバー接続」の作成
2-1. Cognos の右上のメニューから「管理」を選択
2-2. 「データー・サーバー接続」をクリック
2-3. 右上の「+」(データ・サーバーの追加)をクリック
2-4.タイプの選択で「IBM Big SQL」をクリック
IBM Db2ではなく「IBM Big SQL」を必ず選択します。
2-4.IBM Db2 接続の編集 の 「JDBC URL」に1-3で作成したAPIKEY入りのJDBCパラメータをセット
テストが「完了」になったことを確認し、「新しいデータ・サーバー接続」の右にマウスポインターを持っていき、鉛筆マークをクリックして、接続名をわかりやすいものに変更します。
2-5.スキーマのセット
使用したいテーブルのあるスキーマ名にマウスカーソルを重ねると、右側に・・・が表示されるので、クリックし、表示された「メタデータのロード」をクリック
3. アクセスの確認
3.1 Cognosの右上のメニューから「新規」→「データ・モジュール」を選択
3.2 「ソースの選択」画面の右のアイコン、「データ・サーバーとスキーマ」をクリック
3.3 2で作成したデータ・サーバー名をクリック
3.3 2.5で設定したスキーマ名を選択後、OKをクリック
3.4 データをセット
テーブル名をクリックしたりして、欲しいデータにします。
テーブル名をクリックすると、内容も表示され、アクセスできていることがわかります。
3.5 保存
必要に応じで、右上の保存アイコン(フロッピーディスクのアイコン、フロッピーディスクは皆さん知っているのかな??)をクリックして、データ・モジュールを保存してください。
以上です。