はじめに

サマータイムは標準時とは別のタイムゾーンとして定義されており、時差はいくつか？開始終了日はいつか？という情報は tz database にまとめられている。
Go では time.Location 経由でこの tz database を利用しており、time.Location を time.Time に与えることでタイムゾーンを取り扱うことができる。

コード

package main

import (
	"fmt"
	"time"
)

func main() {
	// 地域名から Location を取得
	loc, _ := time.LoadLocation("America/New_York")
	// Location を指定して日時を表示
	fmt.Println(time.Now().In(loc)) //=> 2009-11-10 18:00:00 -0500 EST

	// サマータイムと標準時の切り替わりの挙動を確認する
	// サマータイムを採用している地域の Location では日時によってタイムゾーンが切り替わる
	fmt.Println("サマータイム開始")
	fmt.Println(time.Date(2018, 3, 11, 6, 59, 59, 0, time.UTC).In(loc)) //=> 2018-03-11 01:59:59 -0500 EST
	fmt.Println(time.Date(2018, 3, 11, 7, 0, 0, 0, time.UTC).In(loc))   //=> 2018-03-11 03:00:00 -0400 EDT
	fmt.Println("サマータイム終了")
	fmt.Println(time.Date(2018, 11, 4, 5, 59, 59, 0, time.UTC).In(loc)) //=> 2018-11-04 01:59:59 -0400 EDT
	fmt.Println(time.Date(2018, 11, 4, 6, 0, 0, 0, time.UTC).In(loc))   //=> 2018-11-04 01:00:00 -0500 EST

	// サマータイムを採用している地域の時刻をパースする
	// タイムゾーン名やオフセットがない場合は該当地域の指定時刻のタイムゾーンが適用される
	t, _ := time.ParseInLocation("2006-01-02 15:04:05", "2018-03-11 01:00:00", loc)
	fmt.Println(t) //=> 2018-03-11 01:00:00 -0500 EST
	t, _ = time.ParseInLocation("2006-01-02 15:04:05", "2018-03-11 03:00:00", loc)
	fmt.Println(t) //=> 2018-03-11 03:00:00 -0400 EDT
	// タイムゾーン名を指定すればそのタイムゾーンになる
	// 例はサマータイムから標準時に切り替わる際にタイムゾーン違いで二度あらわれる 1 時をパースする
	t, _ = time.ParseInLocation("2006-01-02 15:04:05 -0700", "2018-11-04 01:00:00 -0400", loc)
	fmt.Println(t) //=> 2018-11-04 01:00:00 -0400 EDT
	t, _ = time.ParseInLocation("2006-01-02 15:04:05 -0700", "2018-11-04 01:00:00 -0500", loc)
	fmt.Println(t) //=> 2018-11-04 01:00:00 -0500 EST
}

The Go Playground での実行はこちら