株式会社LIFULLの二宮です。
この記事は @taka-fujita さんの「チームの雰囲気を良くするリアクションのすすめ」を読んでインスパイアされたものです。この記事にある通り称賛はチームや組織にとって大事なことだと思います。
メンバーからの質問や提案の数を増やし議論を活発化させるには、メンバーの心理的安全性を高め、様々な意見が出ることがチームを健全に成長させるのだという考えを浸透させる必要があります。
しかし、毎回単に👏や👍や🙇♂️だと飽きてしまうし、「内容をちゃんと読まずに、とりあえず👏や👍してない?」と思われていないか心配になってしまうはずです。それを避けるために私がやっているSlack絵文字活用術を共有します。
※リアクションエンジニアは @taka-fujita さんの造語だそうなのでご注意を!
clap
の絵文字を拡充する
まずやるべきことは :clap:
の絵文字の拡張で、特に私がおすすめするのは、デコランというサイトです。
これはガラケー時代の「デコメ絵文字」を更新している有料サイトで、小さな画質でも視認性がよいgifアニメが揃っていて、ちょっと懐かしいニュアンスも出すことができます。
:inu_clap:
や :usagi_clap:
として登録することで、なんということでしょう、無機質になりやすいチャットでのコミュニケーションでいとも簡単に「森の仲間たちが褒めてくれる空間」を演出することができます。
他にも、(これは私がやった仕事ではないのですが)LIFULLでは公式キャラクターのホームズくんのイラストや、LIFULL ALT-RHYTHMのロゴをあしらった絵文字が追加されていて、やや格式張った場面でもゆるいコミュニケーションが取りやすいと感じています。
↓よくマッチョにされるホームズくん
他にもこれらのサイトが役に立つかもしれません。
相手の投稿内容に沿ったリアクションをする
特に何かアナウンスするような場面だと、どうしても一方向的なコミュニケーションになってしまいます。その場合は内容に沿ったリアクションをすると簡単に「ちゃんと読んだ上で、ちょっと遊んでレスポンスしている」というニュアンスを出すことができます。
- 相手が使っている絵文字を使う。相手が使っている絵文字と同じ種類のものを使う。例えばホームズくんの絵文字を使っているなら「
:ホームズくんいいね:
(:homes_yes:
) 」を使う - 相手がコメントの内容にちなんだものを使う
例えば「内容にちなんだもの」としては次のようなリアクションをしたことがあります。
- 「今週も張り切っていきしょう!」という
:deco_eieio-:
- 「3度目の正直で提案がうまく通りました!」には
:sankonorei:
(※ちょうどパリピ孔明の放送時期だったこともある) - 「(リーンスタートアップの意味の)MVPを使った検証がうまくいきました」には2つの意味でMVPのリアクション
また、絵文字という制約の強いツールでのコミュニケーションでは、似た制約を持つ連歌や俳句の方法が参考になるかもしれないと思っています。「連歌の基礎用語」を見ると、例えば次のような項目があります。
会釈(あしらい)/打越のむずかしいところに、その人の衣装・飲食、その場の道具などで付ける付け方。
遣句(やりく)/つけにくいところに天気・時節・景色などを付けてほどよく先にすすめる付け方。会釈に近い手法。
やはり「ツッコミどころの多い投稿のほうがリアクションをしやすい」ような感覚はあり、逆に「絵文字をつけづらいが何かリアクションはしたい」場面もあります。そのときこれと似た方法で「暑いですが外回りの営業をがんばってください」という意味で :drink_mugicha_pot:
をつけたり、「ちょっと気負いすぎてる感があるから気楽にね」の意味で :coffee_parrot:
をつけることはあります。
文章を作る
かなり無粋な方法なのですが、助詞(てをには)を追加すると、「文章の絵文字を組み合わせて文章を作る」ことで直接的にメッセージを伝えることができます。
メッセージと違って、リアクションはチャンネルに参加しなくても付けられるので、Slackをエゴサしていたときに気になる投稿があったときに簡易的に伝えられるメリットも一応あると思います。
まとめ
やや、というか半分以上遊びではあるのですが、@taka-fujita さんの記事にある「組織的な動きの解像度が高まる」の効果はあるんじゃないかと思います。どうしてもSlackの投稿を流し読みしてしまうことは多いため、意識的に「相手の投稿内容に沿ったリアクションをする」ためにしっかり読むことは無理なく続けられる工夫の一つになりうる気がします。
多様なチームの連絡にも反応することで、他のチームの動きを知ることができるようになります。
今何を取り組んでいるのか?
なぜそれを取り組んでいるのか?
最終的に何を目指して取り組んでいるのか?あたりを知ることができるようになれば(意識的に集めていけば)、組織的な動きをより解像度高く理解することができるようになります。
また、「組織内の知り合いが増える」の効果はわかりませんが、営業の方のメッセージに一度自分の名前が出てきてびっくりしたことはあります。ちょっと遊びすぎてる感はありますが、リアクションを駆使してゆるい雰囲気を出すことは悪いことではないはずです。