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チームの雰囲気を良くするリアクションのすすめ

Last updated at Posted at 2022-12-01

はじめに

この記事はLITALICO Engineers Advent Calendar 2022 カレンダー2の2日目の記事です

LITALICOに2022年4月に入社したエンジニアの@taka-fujitaです。
今回は、チームに良い影響を与えるために何ができるか考えている中で気づいた、『リアクション』がもたらすメリットについてまとめた上で、チームにとって重宝される『リアクションエンジニア』になることをすすめていきたいと思います。

本記事の内容

  • リアクションエンジニアの定義
  • リアクションエンジニアがチームにもたらす恩恵
  • 自身がリアクションエンジニアになることで得られる利点

前提

  • 『リアクションエンジニア』という言葉は一般的に活用されているものではなく、本記事を書く上で便宜上著者が勝手に命名しているものになります
  • 本記事は、読者が、SlackやChatoworkなどの「リアクション」機能が含まれているビジネスチャットツールを利用可能な組織に所属していることを想定しています

リアクションエンジニアの定義

本記事において、リアクションエンジニアとは以下の振る舞いをするエンジニアのことを指すことにします。

  • 人が投稿したメッセージにポジティブなリアクションをつけまくる
  • 投稿が送られてきたら、可能な限りすぐにリアクションをつける
  • 自分宛てのメッセージではなかったとしても、感謝 / 労い / 閲覧 のリアクションをつける
    • 全体向けのメッセージはもちろんのこと、自身が所属していないチームに関連する内容であっても可能な限りリアクションをつける
  • 役に立ちそうなスタンプやGIFをリアクションにどんどん追加する(Slackのように追加可能な場合)

リアクションエンジニアがチームにもたらす恩恵

  • メンバーの心理的安全性を高める
  • チームの士気を高める
  • 議論(コミュニケーション)を活発化させる

メンバーの心理的安全性を高める

自身がリアクションをもらう側になって考えるとイメージがしやすいと思います。
例えば、自分が何かメッセージを投稿した時、誰から何もリアクションをもらえなかったらどう感じますか?

人によるとは思いますが、不安に感じるという人は多いのではないかと思います。
特に新入社員であれば、その傾向は色濃く出てくるはずです。

一方で、色んな人からたくさんポジティブなリアクションをつけてもらえたらどうでしょうか?
こちらの場合、自分が受け入れてもらえている感覚を抱き、安心するのではないかと思います。

このように安心感を与えられるため、リアクションエンジニアがいることで、メンバーの心理的安全性は高まっていきます。

チームの士気を高める

テキストコミュニケーションが難しいと感じる理由の一つとして、「感情/表情が見えづらい」というのがあります。これは、必要最低限の連絡を粛々と共有し合う淡白なやりとりが続くからだと考えてます。

テキストコミュニケーションが生み出すこの淡白さは、メンバーを不安にさせるだけではなく、チームの士気を高められる場面で適切に士気を高めきれない問題にもつながります。
例えば、チーム内で喜ばしいこと(ユーザ様から感謝のお言葉をいただいたなど)を共有する際、テキストの共有では感情が見えにくいために、喜びを分かち合い次の開発の励みにするといった雰囲気をチームに作り出すことが難しくなりがちです。

しかし、リアクションエンジニアがいれば、リアクションを駆使して感情を見えやすくしてくれます。文章のみの「感情/表情が見えづらい」という問題を解消し、メンバーの嬉しい/楽しいといった感情を共有できる環境を作り上げることで、チームの一体感を向上させることに貢献します。その結果、チームの士気は次第に高まり活気あるチームへと変化していきます。

議論(コミュニケーション)を活発化させる

メンバーからの質問や提案の数を増やし議論を活発化させるには、メンバーの心理的安全性を高め、様々な意見が出ることがチームを健全に成長させるのだという考えを浸透させる必要があります。

リアクションエンジニアはオープンな場でポジティブな反応を行います。そのため、チームとして『どのような振る舞いが特に賞賛されるのか』をメンバーに伝えることに役立ちます。
多様な意見を歓迎していることを言葉で伝え続けるだけではなく、反応/態度として明示的に示し続けることは、メンバーへ様々な意見が出ることがチームを健全に成長させるのだという考えを浸透させる上で非常に重要な役割を果たします。

リアクションエンジニアがいることで、メンバーの心理的安全性を高め、様々な意見が出ることがチームを健全に成長させるのだという考えを浸透させることができ、議論(コミュニケーション)の活発化へとつながっていきます。

自身がリアクションエンジニアになることで得られる利点

  • 組織内の知り合いが増える
  • 組織的な動きの解像度が高まる

組織内の知り合いが増える

リアクションエンジニアは、チーム外の連絡にも反応します。そのため、チーム外の人に認識してもらいやすくなります。
「あ、リアクション早くてたくさんつける人だ」という認識を持ってもらえれば儲け物です。そこから話を膨らませることができれば、自然と知り合いが増えていき、組織内の活動をより楽しむことができるようになります。

特に、チーム外の知り合いが増えることは、組織の活動を継続する上で精神的に良いとされているため、自分自身を守るためにも非常に有効であると言えます。

組織的な動きの解像度が高まる

多様なチームの連絡にも反応することで、他のチームの動きを知ることができるようになります。

今何を取り組んでいるのか?
なぜそれを取り組んでいるのか?
最終的に何を目指して取り組んでいるのか?

あたりを知ることができるようになれば(意識的に集めていけば)、組織的な動きをより解像度高く理解することができるようになります。
組織的な動きの解像度を高めることは、自身の今の仕事の目的の理解にも役立ちますし、チームとして今後何を目指してどのような意思決定をしていく必要があるのかを考える上でも非常に役に立ちます。

おわりに

今回、『リアクション』がもたらすメリットと、自身がリアクションエンジニアになるメリットについて整理してみました。

時間をかけて大きな変化を生むのは、いつだって小さな行いの継続だと思います。
「たかがリアクション」と侮らず、リアクションというアプローチを通してチームの雰囲気を良くしていく動きをたくさんの人が取っていただけたら嬉しいなと思います。

いつだって、ワイワイ楽しく活動していきましょう!

明日は、僕が一方的に尊敬している、論理的思考力も説明能力も技術力も高い @ti_aiuto さんの記事になります。
是非明日の記事も楽しんでいってください〜

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