せっかくSlackの絵文字を追加しても、自分以外が使わないものだとちょっとショックです。この記事ではきちんと使ってもらうため、どのような、またどのように絵文字を追加すれば広まりやすいのかのノウハウを共有します。

絵文字を検索する幅を広げよう

まず、素敵な絵文字を探す必要があります。このページを見ている人のほとんどは、既に「Slack 絵文字」などの検索ワードで調べて、次のサイトを知っていることと思います。

Slackmojis: Slackの絵文字が登録されている非公式サイト
絵文字ジェネレーター: Slackの絵文字が簡単に作成できるサイト
MEGAMOJI: 上記サイトより派手な絵文字が作成できるサイト

それに加え、Discordの絵文字も調べると、さらに選択肢が広がります。Discordはゲーマー同士で使われることの多いチャットアプリです。趣味での利用が多いため、Slackには少ないおちゃらけた絵文字も多くあります。

ただし、NSFW（Not Safe For Work, 職場閲覧注意）のタグはアダルトな絵文字があるため、職場での閲覧時に、それらのタグを開かないように注意してください。

また、季節ものも普段の利用で便利で、実際に普及する可能性が高いのですが、これらのサイトでは網羅できません。そういう場合はいらすとやが便利です。

かわいいフリー素材集いらすとや

例えば、「豪華な門松のイラスト」は正月の挨拶で利用されやすいんじゃないかと踏んで追加してみたところ、実際に部長が新年の挨拶で利用されていました。

Gifアニメが容量制限に引っかかったときは圧縮しよう

静的な画像であれば、Slack側で圧縮できる場合がほとんどなのですが、たまにアップロードできないgifアニメが存在します。また、Discordでは容量制限がもう少しゆるいようで、それらの絵文字もそのままでは登録できないことが多いです。

特に最近は容量制限が厳しくなったようで、例えばasyncparrotは以前は問題なく登録できたのですが、現在はアップロードできなくなっています。

そういうときはgifアニメを圧縮しましょう。オンライン上ではこれらのサイトで実施できます。

同様に、一般的なGifアニメ画像も、以下の手順で加工すると、簡単に絵文字として利用できるようになります。これによってかわいいアニメも簡単に作成できます。

画像を正方形に切り抜く
前後を削除する
Gifアニメを圧縮する
圧縮が足りなければ、カクカクにならない程度に間のコマを間引く

画像を加工しよう

静的な画像の場合はGIMPなどのソフトを利用しましょう。Slackで絵文字が作れる、好きな画像をカスタム絵文字にする方法を参考にすると良いです。

Slackの絵文字の見え方は比較的小さいため、背景スペースをあまりとらず、ギリギリの範囲でリサイズするのがおすすめです。

私はGIMPを使っています。少し画像の加工方法を覚えると、マンガのコマの吹き出し部分を消して補完したり、背景を透過してより自然な絵文字にすることもできます。詳しい使い方はGIMPの使い方【初心者ナビ】などのサイトがあるのでここでは解説しません。

一般的な絵文字の命名に合わせよう

次に、Slackユーザーに気づいてもらう必要があります。ほとんどのSlackユーザーは、アルファベットで検索しているようで、それらの検索時にひっかかりやすい名前にすると普段から使ってもらいやすいようです。一般的な絵文字にある:smile:とか:bow:とかに合わせて:キャラクター名_smile:などを積極的に踏襲すると良いです。

他にも、:walking_*****:（キャラクターが歩いている姿）も、「どこかにお出かけする」とか「（リモートワークではなく）出社する」とかのニュアンスで、特に社内はハイブリットワークなので使い勝手が良さそうです。

命名規則については「拡大するSlack Emoji社会に生きる大人へ。」でprefixを使ったまとめ方（カービィ :kirby_*: 等）が紹介されています。ただ今のところは社内で共通の命名規則は特に無く、割と無法地帯になってる気がします😅

ハイコンテクストな絵文字は伝わらない

例えば「お前ってすごいアカデミックじゃん」とか「お前のコードってオブジェクト指向してるね」というニュアンスを一発で伝えるため:john_mccarthy:とか:alan_kay:の顔を追加したのですが、他の人が使っているのを見たことがありません。よく考えたら、これらの人の名前を知っていても、顔が思い出せる人は少ないかもしれません。

他にも、なにかの問題が解決したときに便利だと思って、:kaiketsu:としてかいけつゾロリが笑顔の画像を登録したのですが、全くニュアンスが伝わったことがありません。

同様に、皮肉を言うような絵文字も間違ったニュアンスで伝わりやすいし、そもそも普及しづらいので避けたほうが良いでしょう。

かわいい絵文字は鉄板

かわいい絵文字は鉄板です。ここで言う「かわいい」は動物やペットに使う意味での「かわいい」で、困ったら動物がダンスしてる絵文字を探しましょう。アニメやマンガなどの元ネタがあるものと違って、より広くの人に利用してもらいやすいように感じています。

例えば:hamster_break-dance:は実際に社内でよく利用されています。とてもかわいく、なにかのイベントの賑やかしにもちょうどいい絵文字です。

これはSlackmojisにあったイラストで、出典はJessica AlvesさんがTumblrに投稿した画像のようです。他の画像もぜひチェックしてみてください。

今後の展望

他に可能性の高い分野や、紹介できなかった分野を挙げておきます。また、LIFULLは真面目な人が多い社風なのと、最大公約数的な利用状況を参考にしたため、他の会社や、社内でもより狭い範囲では反応が違うかもしれません。

ドット絵: :hamster_break-dance:もそうなのですが、ドット絵時代のゲームのアイコンや、最近のpixel artは小さくても視認性が良いものが多く、Slackに向いている可能性が高そうです。気が向いたら自作にもチャレンジしてみます
遊戯王カード: いつの間にか :exodia: のパーツが全部揃ってました。強そうなのか意外と使われています

最後に、参考にした記事を紹介します。

拡大するSlack Emoji社会に生きる大人へ。
Slackで絵文字が作れる、好きな画像をカスタム絵文字にする方法