RLogin とは
Windows 用のターミナルソフト。
SSH だけではなく、telnet なども対応しています。
https://kmiya-culti.github.io/RLogin/
個人的におすすめなので、良いところを紹介しようと思います。
なお、筆者は他のターミナルソフトは Teraterm くらいしか知りません…。
しかもここ数年は全く使ってないです…。※RLogin で事足りるので
なのでその前提でお読みください。
複数サーバのログイン設定をタブごとに分けて登録できる
Teraterm では、複数サーバにログインする際には下記あたりの方法があるかと思います。
- 都度ホスト名 or IP アドレス、ポート番号、公開鍵、パスワードなどを入力する
- ホストごとに Teraterm マクロを記述
どちらもそれなりにめんどくさく、管理対象のサーバが増えるほど面倒くささが増大するかと思います。
しかし RLogin はデフォルトで下記のように複数のサーバ設定を登録できる仕組みがあります。
サーバのログイン情報をタブごとに分類しつつ事前登録することで、ログイン時は対象の設定をダブルクリックするだけでログインすることができます。
もちろん、踏み台サーバを経由した内部サーバへのログインも可能です。
その際は、踏み台サーバの設定を事前に登録した上で、踏み台を経由するサーバ設定時に下記の設定箇所から、踏み台サーバを選択する形になります。
複数の公開鍵を登録できる
SSH 接続する際は公開鍵認証が一般的ですが、鍵の管理はめんどくさいですよね。
開発/ステージング/本番、オンプレ/クラウド で公開鍵を分けているけど、このサーバはどの鍵ペアでログインできるんだっけ?といった場合は、1つずつ試さなきゃいけなかったり、加えてパスフレーズもいくつかあると更にめんどくさかったりします。
そんなときに便利な機能として、サーバ設定に複数の鍵を登録しておき、登録した順序で一通りログインを試してくれる、なんていう素晴らしい機能があります。
認証キーリストの Type 列のチェックボックスで一時的に有効・無効を切り替えたり、Name 欄にわかりやすく名前を付けることができます。
複数タブを開ける&任意タブへの同時送信機能がある
Screen や Tmux のように複数タブを分けて並べる機能があります。
Screen や Tmux だとログがぐちゃぐちゃになってしまいますが、この機能を使えばタブごとにそれぞれログを分けて保存できるので、とても良いです。
加えて、複数開いたタブのうちチェックボックスで指定したタブだけにコマンドを同時送信することが可能です。
これを利用することで、複数サーバへの同時オペレーションが効率化できます。
※もちろん対象サーバ間違いのリスクがあるので、十分注意して利用してください。
ログイン設定の継承が可能
これが個人的に最も素晴らしい機能かと思うのですが、ログイン設定を継承しつつ一部を変更したログイン設定を作ることが可能です。
上の図のように、継承する側で固有の設定のみ設定した上で、"その他オプションを継承" のプルダウンで継承される側のサーバ設定を選択できます。
サーバ設定を継承した場合は、その他設定箇所などでは下記のように表示されます。
この機能を利用することで、例えばベースとなる環境ごと(開発/ステージング/本番) でターミナルの背景色を分け、サーバの環境ごとに継承するサーバ設定を分けることで、背景色でサーバ環境を分けて注意喚起しつつオペミスのリスクを下げる、といった使い方が可能となります。
まとめ
RLogin を紹介させていただきました。
その他、Terraterm にあるだいたいの機能(ログ自動保存含む) は RLogin でもカバーできるので、試してみてはいかがでしょうか?
なお筆者はその他ターミナルソフトに詳しくないため、別でもっと良いターミナルソフトなどがあれば教えていただけると嬉しいです!
読んでいただきありがとうございました。