AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF-C02)を9月12日に受験します。教材費は0円、学習期間は30日 です。
この記事では、合格法ではなく 学習計画の組み立て方 を手順として書きます。試験本体の解説ではないので、同じやり方は他の資格にもそのまま使えるはずです。
なお筆者のAWS歴は、アカウントを作っただけ です。業務では使いません。開発の現場にはいますが、クラウド側を触る担当ではないので、意図的に時間を作らないと一生ゼロのままだ、というのが着手の理由です。
TL;DR
- 教材を探す前に、公式試験ガイドから 配点 を抜き出す
- 無料教材を 役割別(インプット/演習/形式慣れ) に分類する
- 学習時間を「何時間あるか」ではなく 「どのデバイスが使えるか」 で棚卸しする
- 開始前に 撤退ライン(判定日・基準・代替日) を決めておく
手順1. 試験ガイドから配点を抜き出す
最初にやるのは教材探しではなく、公式試験ガイド(PDF)を開くことです。ここに分野と重み付けが書いてあります。
CLF-C02の場合はこうなっています。
| 分野 | 重み |
|---|---|
| 1. クラウドのコンセプト | 24% |
| 2. セキュリティとコンプライアンス | 30% |
| 3. クラウドテクノロジーとサービス | 34% |
| 4. 請求、料金、サポート | 12% |
試験仕様は65問/90分、スコアは100〜1000で 合格は700点。分野別の足切りはありません。
ここから読み取れることが2つあります。
- 分野2と3だけで 全体の64%。学習時間の配分もこの比率に寄せる
- 分野4は12%と小さいが、料金モデルとサポートプランは暗記で確定させられる範囲。取りこぼすと単純に損
配点を知らずに教材を回すと、全分野を均等に勉強することになります。それが一番遠回りでした。
手順2. 無料教材を「役割」で分類する
CLFは無料教材が充実しています。ただ、数が多いので 同じ役割の教材を重複して抱えない ことのほうが重要でした。
役割は3つに分けました。
| 教材 | 役割 | 費用 | デバイス |
|---|---|---|---|
| AWS Skill Builder「Cloud Practitioner Essentials」日本語 | インプット | 無料 | PC |
| Ping-t 最強WEB問題集(約550問) | 演習(主力) | 無料 | スマホ |
| aws-exam.net | 演習(別ソース) | 無料 | スマホ |
| AWS公式 Practice Question Set(20問) | 形式慣れ | 無料 | PC |
| 公式試験ガイド(PDF) | 基準 | 無料 | PC |
| Web検索・生成AI | 用語の調べもの | 無料 | 両方 |
補足を3点。
Skill Builderを主軸にした理由 は、正解・不正解の両方に解説が付いているからです。後述しますが、この試験は「なぜ他が違うか」で決まります。
演習を2ソース用意した理由 は、同一問題集の反復だけだと問題文そのものを記憶してしまい、正答率が実力と乖離するためです。表現の違う問題に当てて検証します。
公式の20問は少ないが代替がききません。 本番の日本語の言い回しを確認できるのは公式だけなので、序盤に一度通します。
書籍は買っていません。用語で詰まったときは Web検索と生成AIで都度調べる 方針にしました。理由は、辞書として1冊持っておくより、出てきた用語をその場で潰すほうが速いからです。
ただしAIの回答をそのまま覚えるのは危険なので、ルールを1つ置いています。
AIには「用語の意味」と「似たサービスとの違い」だけを聞き、仕様と料金に関わる話は必ず公式ドキュメントで裏取りする。
サービスの仕様や無料利用枠の条件は更新されるため、ここを人に説明できる形にしておかないと、本番の言い回しに引っかかります。
有料教材はUdemyの模擬試験(6回分390問)を候補に置きつつ、購入は後述の判定で不合格ラインだった場合のみ としました。先に買うと、無料教材が中途半端なまま在庫だけ増えます。
手順3. 時間は「量」ではなく「デバイス」で棚卸しする
ここが今回いちばん効いた工程です。
学習計画でよくある失敗は、「1日3時間」のように総量から入ることでした。総量で組むと、その時間に何が実行可能かを無視することになります。
なので、既存の予定を崩さずに空いている枠を洗い出し、使えるデバイス を併記しました。
| 枠 | 時間/週 | 使えるもの |
|---|---|---|
| 通勤(往復60分×5) | 5.0h | スマホのみ |
| 昼休み(実質40分×5) | 3.3h | スマホ・紙 |
| 平日夜(60〜90分×4) | 5.0h | PC |
| 土曜(隔週2〜3時間) | 2.5h | PC |
| 日曜 | 0h | ー |
| 合計 | 約16h | ー |
判明したのは、16時間のうち 8.3時間がスマホ限定 だということです。全体の半分以上。
つまり、PC前提の教材だけで計画を組むと、使える時間が実質7.5時間まで落ちます。逆に言えば、スマホで完結する演習教材を持っていれば学習量は倍になります。
割り当てはこうなりました。
- スマホ枠 8.3h → Ping-t、aws-exam.net(演習・反復)
- PC枠 7.5h → Skill Builder、公式模試、弱点の書き出し
Ping-tを演習の主力に据えたのは、内容の評価というより この枠にそのまま収まるから です。教材の良し悪しより、実行可能性で選びました。
加えて、平日夜の予定を週1回分だけ外し、PC枠を確保しています。
手順4. 到達基準を「正解できたか」から動かす
CLFは、あと数問で不合格という記録が普通に見つかる試験です。落ちた記録を読むと、教材不足というより 選択肢の暗記で本番に行った ケースが目立ちました。
本番は同一問題の再出題が少なく、サービス同士の違いから消去法で絞る形式が中心です。そこで到達基準を次のように定義しました。
誤答の選択肢について、なぜ違うのかを説明できて初めて「解けた」とする。
運用としては、間違えた問題を次のテンプレで書き出します。
問題:静的Webサイトを最も低コストでホスティングする方法は?
正解:S3(静的ホスティング)
なぜ他が違うか:
EC2 → 常時起動のインスタンス費用が発生。静的配信にサーバー管理は不要
RDS → データベース。そもそも用途が違う
Lambda → 実行環境。単体でサイト配信の役割を担わない
一言で:静的=サーバー不要=S3
「一言で」の行があると、後から見返す時間が10秒で済みます。ここが埋まらない問題は未消化として残します。
進捗の管理も、全体の正答率ではなく 分野別に8割 で見ます。総合80%でも1分野が50%なら、本番の出題構成次第で落ちるためです。
手順5. 撤退ラインを先に決める
開始前に決めておいたのはここです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 判定日 | 9月7日 |
| 判定方法 | 65問の通し模試 |
| 合格基準 | 8割 |
| 未達だった場合 | Udemy模試を購入し、受験日を10月3日へ変更 |
判断を当日の気分でやらないために、日付・方法・基準・代替案を先に文章にしています。延期は失敗ではなく、あらかじめ用意した分岐として扱います。
組み上がった30日プラン
| 期間 | 内容 | 主に使う枠 |
|---|---|---|
| 8/13〜8/18 | Skill Builder 1周/公式20問で形式確認 | PC |
| 8/19〜8/23 | Ping-t 1周目 | スマホ |
| 8/24〜8/31 | Ping-t 2周目(誤答理由の書き出し) | スマホ+PC |
| 9/1〜9/7 | 分野別の弱点潰し/aws-exam.netで別ソース検証 | 両方 |
| 9/7 | 通し模試・8割判定 | PC |
| 9/8〜9/11 | 落とした分野のみ反復 | スマホ |
| 9/12 | 受験 | ー |
総学習時間は約50時間。CLFの目安として挙げられることが多い40〜60時間の範囲に収まっています。ゼロからのスタートなので、上振れ側は見込んでいません。
また、業務でAWSを触らないぶん、EC2・S3・IAMだけはマネジメントコンソールで実際に作成して削除するところまでやります。無料利用枠の範囲に収め、着手前に請求アラートを設定 します。目的は合格なので、構築の深追いはしません。
この連載で記録する項目
以降の記事は、次の4項目に固定します。書式を固定しないと、記事を書くこと自体が学習の負荷になるためです。
- 実績時間(計画との差分)
- 教材ごとの進捗
- 詰まった用語と、調べた結果
- 模試スコア(実施週のみ)
計画どおりに進まなかった週も、そのまま数字で残します。
次回は1週目の実績です。