Note:
この記事は 2024年1月9日(太平洋標準時)に公開された Microsoft セキュリティ更新プログラムの概要をまとめたものです。
以下の製品群にフォーカスしたものとなっています。(主にデバイス管理者向け)
・各クライアントOS ( bitness は x64 対象 )
Windows 11 (23H2/22H2)
Windows 10 (22H2/21H2/1607LTSB)
・Microsoft Office (Microsoft 365 Apps for Enterprise)
・Microsoft Edge (Stable v120)
Microsoft がナレッジ内で言及している推奨手法(回避策)については"タメ語"で一部表現しておりますが、ご容赦ください。
Summary
・今月はゼロデイ脆弱性はないものの、CVSS高スコアのものが一部あり。
・Officeでは今回の更新を適用することで、3Dモデルファイル(FBX)の挿入が無効化されるため注意。(CVE-2024-20677)
・.NET Framework系更新あり。
・2月末でWin11 22H2への非セキュリティ更新は終了。
Windows Client 今月の献立
Version | Build | CU KB | NetFx KB | SSU KB | Other |
---|---|---|---|---|---|
23H2 | 22631.3007 | 5034123 | 5033920 | - | - |
22H2 (Win11) | 22621.3007 | 5034123 | 5033920 | - | (5012170) |
22H2 (Win10) | 19045.3930 | 5034122 | 5034275 | (5031539) ※1 | (5012170) |
21H2 (Win10) | 19044.3930 | 5034122 | 5034274 | (5031539) ※1 | (5012170) |
1607 | 14393.6614 | 5034119 | 5033910 | (5032391) | (5012170) (4589210) ※2 |
※1 単体SSUにおける最新。各種前提を適用できていない場合は 2022年5月のSSU(KB5014032) を先に適用してね。
※2 Intel マイクロコード更新。
2024-01 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 23H2 用) (KB5033920)
2024-01 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 22H2 用) (KB5033920)
2024-01 x64 (KB5034275) 向け Windows 10 Version 22H2 用 .NET Framework 3.5、4.8 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム
# 先月以前からの継続
2023-10x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 サービス スタック更新プログラム (KB5031539)
2024-01 x64 (KB5034274) 向け Windows 10 Version 21H2 用 .NET Framework 3.5、4.8 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム
# 先月以前からの継続
2023-10x64 ベース システム用 Windows 10 Version 21H2 サービス スタック更新プログラム (KB5031539)
2024-01 Windows 10 Version 1607 (x64 版) 用 .NET Framework 4.8 の累積的な更新プログラム (KB5033910)
# 先月以前からの継続
2023-11x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 サービス スタック更新プログラム (KB5032391)
# LCU では最新の SSU の適用を強く推奨するという表現。
2022-12 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 のセキュリティ更新プログラム (KB5012170)
2022-08 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 21H2 のセキュリティ更新プログラム (KB5012170)
Microsoft Edge-WebView2 Runtime バージョン 120 Update の x64 ベース エディション (ビルド 120.0.2210.121)
Windows Known issues (2024/01/10 06:00 JST)
バージョン共通
Issues | Status/WorkAround |
---|---|
MDM CSPにて、FixedDrivesEncryptionType または SystemDrivesEncryptionType ポリシー設定を使用すると、"デバイス暗号化が必要"設定において、一部のデバイスにて65000エラーが誤って表示される可能性あり。 条件:"オペレーティングシステムドライブにドライブ暗号化タイプを強制する" または "固定ドライブにドライブ暗号化を強制する" ポリシーが有効に設定されており、"完全暗号化"または"使用領域のみ"を選択している環境で発生する。 |
調査中。 回避策としてはポリシーを無効にしてね。 |
マルチディスプレイのWindowsデバイスではCopilotを使用しようとすると、デスクトップアイコンが予期せず移動したり、アイコンの配置に問題が発生する可能性あり。 | 調査中。 |
23H2/22H2(Win11)
Issues | Status/WorkAround |
---|---|
COLRv1のカラーフォント形式が正しくレンダリングされない可能性あり。(Windowsにおいて絵文字を3Dのような外観で表示できる) | 調査中。 |
23H2
Issues | Status/WorkAround |
---|---|
ISOから23H2をインストールした場合、Microsoft ナレーター (読み上げ機能)が起動しない可能性あり。 | 12B(KB5033375)でFixし、12/19よりISOメディアも更新しFix済。 |
22H2/21H2(Win10)/1607
Issues | Status/WorkAround |
---|---|
タスクバーが画面の左右に配置されている場合、Copilotが動作しない可能性あり。 | タスクバーを画面上下に配置してね。 |
Vulnerability
以下の基準でピックアップしたものです。(脆弱性全ての一覧ではありません。)
・ゼロデイ(一般公開/悪用実績あり)
・CVSSスコアが高い (9.0以上)
・その他話題になっているもの
CVE# | タイトル | 深刻度 | 一般公開 | 悪用実績 | 悪用可能性指標 | CVSSスコア関連 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
CVE-2024-0057 | NET, .NET Framework, and Visual Studio Security Feature Bypass Vulnerability | 重要 | なし | なし | 悪用される可能性は低い | スコア : 9.1 攻撃経路:NW 条件複雑:低 必要特権 : なし ユーザー関与:不要 スコープ:変更なし 機密性:高 完全性:高 可用性:なし |
CVSS高スコア。.NET Frameworkベースのアプリケーションが、X.509チェーン構築用APIを使用するも、ロジックの不具合によりX.509証明書を完全に検証しない場合にセキュリティ機能がバイパスされる可能性あり。X.509チェーン構築が失敗したとしても正しくない理由コードを返してしまうことで、正常なチェーン構築と誤認して処理される。攻撃者は不正な信頼できない証明書を提示することで、アプリの一般的な認証ロジックを妨害するために悪用される可能性あり。 |
CVE-2024-20674 | Windows Kerberos のセキュリティ機能のバイパスの脆弱性 | 緊急 | なし | なし | 悪用される可能性が高い | スコア : 9.0 攻撃経路:隣接 条件複雑:低 必要特権 : 低 ユーザー関与:不要 スコープ:変更あり 機密性:高 完全性:高 可用性:高 |
CVSS高スコア。認証機能をバイパスし、なりすましで悪用される可能性あり。認証されていない攻撃者は中間者攻撃等を確立し、悪意のあるKerberosメッセージを標的のクライアントマシンに送信し、Kerberos認証サーバーになりすまして悪用する可能性あり。攻撃経路は隣接NWであり、NWに対するアクセス権の取得は前提となる。 |
M365Apps 今月の献立
Channel | Build | Remarks |
---|---|---|
Current | Version 2312 (Build 17126.20132) | |
Monthly Enterprise | Version 2310 (Build 16924.20202) | |
Semi-Annual Enterprise Preview | Version 2308 (Build 16731.20504) | |
Semi-Annual Enterprise | Version 2308 (Build 16731.20504) Version 2302 (Build 16130.20884) Version 2208 (Build 15601.20848) |
Microsoft 365 アプリ更新情報 - x86 ベース エディションのバージョン 2302 (ビルド 16130.20884) の半期エンタープライズ チャネル拡張品質更新プログラム Microsoft 365 アプリ更新情報 - x64 ベース エディションのバージョン 2302 (ビルド 16130.20884) の半期エンタープライズ チャネル拡張品質更新プログラム |
Perpetual Enterprise (Office 2019 Standard) | Version 1808 (Build 10406.20006) | Office 2019 Perpetual Enterprise クライアントの更新プログラム x64 ベース版のバージョン Perpetual (ビルド 10406.20006) |
Office Known Issues (2024/1/10 11:00 JST)
Apps | Issues | Status/WorkAround |
---|---|---|
PowerPoint | 32bitアプリでは秘密度ラベルの自動適用・推奨機能が利用できない。 | 32bitアプリでは当機能がサポートできていないため。対応中。 |
Outlook | タッチモードで各アプリ(ToDo)が機能しない。 | 調査中。 回避策→マウス使ってね。 |
Outlook | クイック操作にて新規に"新しい電子メールの宛先"を作成する際、オートコンプリート機能を利用して連絡先を選択して完了すると、内容が保存できない。 | 調査中。 回避策は、アドレス帳で連絡先を検索するボタンを利用するか、以下のレジストリを追加してね。 HKCU:\software\policies\Microsoft\office\16.0\outlook DoNotIncludeNickNameCacheInSearch (REG_DWORD) Value: 1 |
Outlook | 会議出席者が、代理人によって変更された添付ファイルを含む会議の更新またはその一部を取得できない可能性あり。 | 調査中。 可能な限り添付ファイルを SharePoint か OneDrive に保存し、リンクを使用して共有することを推奨。 |
Outlook | 共有予定表で終日イベントを拡張すると予期せぬ伸縮が起きる可能性あり。 | 調査中。 ユーザーは完全なイベントフォームを開いて変更を行う必要あり。 |
Outlook | オンラインモードでメールボックスにアクセスし、メッセージの転送や分類、フラグを設定しようとすると"操作に失敗しました"というエラーが表示される場合あり。 | 回避策 キャッシュモードで利用するか、Web版を利用してね。 |
Outlook | メールをほかのフォルダーに移動しようとすると"アイテムを移動できません"エラーが表示される | 1月で修正済。 その他回避策:Outlookプロファイルを再作成するかOWAを使用してね。 |
Outlook | メールを送信しようとすると エラーコード 0x80040305 を含む想定外の配信不能レポートが表示される可能性あり。 | 調査中。 暫定回避策: サブフォルダーを持つフォルダーの数を500未満に減らす。 フォルダーを展開せず折りたたんだままにする ↓ Outlookを再起動する。 |