解決したいこと
Herokuにデプロイしたアプリケーションについて、
なぜ画像だけが消え、その他データは消えずに残るのか。
調べた内容 & 立てた仮説
Herokuは、24時間に一度再起動される。
また、その際ローカルファイルシステムへの変更が削除される。
再起動後に実際のアプリ挙動を確認すると、
確かに画像は表示されなくなっている。
しかし、ユーザーログインは過去に作成したデータで可能で、
その他テーブルのデータは問題なくビューに表示されている。
つまり、DBが削除される、という意味ではないと解釈した。
書き込まれたファイルはdynoが停止または再起動された瞬間に破棄されます。
https://devcenter.heroku.com/articles/dynos#ephemeral-filesystem
書き込まれたファイルとは、
アップロード形式、つまり拡張子が存在するデータ系を指すのか?と考えた。
質問した結果
結論として、書き込まれたファイルないし、ローカルファイルシステムとは、
Gitで管理していないファイルを指している。
では、なぜ画像は消えたのか?
Sequel Proで見てみると、DBはもちろん消えていない。
しかし、そのDB、
つまりActiveStorageのテーブルである
・active_storage_attachments
・active_storage_blobs
に存在するデータは、画像そのものではない。
ここには鍵のようなものが保存されていて、
自際の画像データはstorageディレクトリに存在する。
そして、このstorageディレクトは、
.gitignoreに指定されている。
# Ignore uploaded files in development.
/storage/*
つまり、実際の画像データはGitで管理していない。
そのため、Heroku再起動時に削除されてしまう。
そして、DBに鍵だけが残り、表示されない、ということだった。
気づいたこと
「ローカル」ファイルシステムという単語から、
ローカルについて、もう少し考えるべきだった。
また、HerokuがGit管理のレポジトリをHerokuへ反映するという
仕組みをきちんと理解していなかったな、と反省。
この点を思い出して、理解すれば、
ローカルじゃない、つまりgitに管理されないファイルなのでは?
と考えられたかもしてない。
あとは、Heokuの再起動に、思考を囚われすぎていた。
ActiveStrorageのファイル保存の仕組み、という観点からも
調べるべきだった。
理解していないくても、便利な機能が使えてしまうが、
理解していないがゆえに、この様なことがおきると痛感した。
ActiveStorageを確認
この機会に確認してみると、しっかり記載されていた。
Active Storageのサービスはconfig/storage.ymlで宣言します。
2 セットアップ
local:
service: Disk
root: <%= Rails.root.join("storage") %>
test:
service: Disk
root: <%= Rails.root.join("tmp/storage") %>
デフォルトで、storageに保存する用になっている。
そしてこの利用するサービスをActiveStorageに認識させるには
config/environments/development.rbで
下記を記述。
config.active_storage.service = :local
production環境なら、config/environments/production.rbに
test環境なら、config/environments/text.rbに記述する。
外部ストレージサービスの記述方法は、
storage.ymlにコメントアウトで記載されていた。
もちろんドキュメントにも記述あり。
# Use rails credentials:edit to set the AWS secrets (as aws:access_key_id|secret_access_key)
# amazon:
# service: S3
# access_key_id: <%= Rails.application.credentials.dig(:aws, :access_key_id) %>
# secret_access_key: <%= Rails.application.credentials.dig(:aws, :secret_access_key) %>
# region: us-east-1
# bucket: your_own_bucket
# Remember not to checkin your GCS keyfile to a repository
# google:
# service: GCS
# project: your_project
# credentials: <%= Rails.root.join("path/to/gcs.keyfile") %>
# bucket: your_own_bucket
# Use rails credentials:edit to set the Azure Storage secret (as azure_storage:storage_access_key)
# microsoft:
# service: AzureStorage
# storage_account_name: your_account_name
# storage_access_key: <%= Rails.application.credentials.dig(:azure_storage, :storage_access_key) %>
# container: your_container_name
# mirror:
# service: Mirror
# primary: local
# mirrors: [ amazon, google, microsoft ]
今探している情報は何か、どこに乗っているのか?
Railsドキュメントか?→ActiveStorageの保存場所
S3か?→何を設定したか
Herokuか?→再起動の仕様
と、脳内分岐する事も
欲しい情報にたどり着くのに必要だと感じた。