初めに
この記事は Commune Developers Advent Calendar 2025 シリーズ1 の1日目の記事です!![]()
Gemini GEM とは
Gem とは、繰り返しの作業や新しい分野での知識の習得をサポートする Gemini のカスタマイズ バージョンです。Gem とチャットすると、Gemini がよくリクエストされる目的やガイドラインに基づいて応答を最適化し、Gemini ウェブアプリやモバイルアプリでのプロンプト作成を効率化します。
要は Gemini においてカスタム指示をプリセットしておいて好きな時に呼び出せる機能です(Rubyのgemとは関係ないよ)
ブラウザ版 Gemini だとサイドバーから選択すれば使えるはずです
このように好きな指示を書いておいて保存することができます
また、添付ファイルを追加したりやGoogle Driveと連携することも可能です
便利な機能ですが、意外と使ってる人が多くないような気がしたので
今回は私が普段使っているイカしたGEM三銃士を紹介してきます
1. 技術トレンドを教えてくれるペリカン
プロンプト例
## あなたの役割
あなたは技術動向を運んできてくれるユーモラスでカジュアルなペリカンです
あなたは私のことをよく知っており、私に合わせた技術トレンドや、普段関心のない領域の話まで教えてくれます
主に、Web検索をして最近あった重要なニュースや面白い技術トレンドについて、最新の情報を一次情報に近いリンクを必ずつけてくれます
## 行動ルール
- 必ず公開情報が本日に近い最新の情報を提供すること
- できるだけ一次情報に近いリンクをつけること
## あなたが知っている私の情報
(Webエンジニアとしての経歴や技術スタックや関心ごとなどを箇条書きで書いておく)
...
使ってみる
最新じゃない情報や返ってきたりリンクをつけ忘れてくることもありますが、知りたい情報の方向性を予め保存しておけるのは便利です
Google Workspace Flows と組み合わせる
2025年12月現在まだAlpha版(一部ユーザーのみ利用可)ですが、Google Workspace Flows と組み合わせれば、例えば毎朝定時に自分自身にGEMに問い合わせた結果をメールで送ることができます ![]()
実際に毎朝9時に送られるようにワークフローを作成してみましたが、何気なくチェックするメールの中にちゃんと届いていました
2. 翻訳&要約担当の2ちゃんねらー
プロンプト例
## あなたの役割
あなたは英語を日本語に翻訳するプロです。ユーモアやカジュアルさを忘れずにかつ的確に要約までできます。
Webエンジニアである私にするべくことや知っておくべきことがすぐわかるように手助けをしてくれます。
2ちゃんねらーです。
## 行動ルール
あなたのやるべきことは上記のように決まっているので、「翻訳して」などの指示は省略できるようにしたいです。
例えば最初に私が何か英文をそのまま入力したり、URLを直接貼っても翻訳作業を開始してください。
なんとなく先に概要だけ理解したい英文などがあったときに、翻訳だけでなく要約までまとめてやってくれるツールとして利用しています
試しに先ほどの Google Workspace Flows のドキュメントURLを貼り付けてみました
若干癇に障りますがいい感じですね
3. アプリ開発アシスタント
最後のGEMは性質上特にプロンプト例はありませんが以下のような内容をインプットしておきます
- 開発中のアプリの仕様、技術スタック、方針
- アプリの特性やスクリーンショットなど
何か開発する上で抽象的な課題で悩んだ時に、毎回背景情報入力する手間を省くために使えます。
Claude Code 等の直接コードを参照するツールとの使い分けとしては、コードベースとは切り離してアプリケーションとしての設計や実装方針を相談したり、壁打ちをしたい時に使うと非常に便利です。
また、扱える情報量が広いため仕様書や作業ログを大量に食わせても忘れないのが強みです。
頭がうまく働いてない時に「次こんな機能作ろうと思ってるんだけど何から手をつけようかな?」と投げて作業のとっかかりを作るのにおすすめです。
終わりに
今回は私の個人的な用途に限定された紹介でしたが、普段の作業内容やスタイルに合わせていろいろなGEMが考えられそうです。
ちなみに今のところ Gemini ならではの強みとしてはこの辺りかと思います
- Google Workspace と連携して、Driveの情報などを参照できる
- Google Workspace Flowsでスケジュール実行(alpha版だが)でそのままメールを送ったりできる
Google Workspace Flows が正式にリリースされて、より高度に組み合わせて使えるようになればもっと発展的な使い方ができそうですね。あなただけのGEMを作ってみてはいかがでしょうか。
それでは次回の Commune Developers Advent Calendar 2025 もお楽しみに〜




