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Ceylonモジュール作成やクラスなどの基本コード

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Ceylonのコードを書くときの基本的な書き方をやります。

まずはCeylonのプロジェクトが出来ている前提です。
出来ていない人は Ceylon環境の作り方からどうぞ。

まずモジュール作成

New > Ceylon Module
からモジュール作成のダイアログを開きます。
Module nameに入力した値はパッケージ名になります。
Runnable compilation unitに入力した値は実行のファイル名になります。

スクリーンショット 2013-12-04 13.25.04.png

上記のように入力して完了すると
以下のファイルが作成されます。
module.ceylon
package.ceylon
run.ceylon

module.ceylonにはモジュールで利用するライブラリなどの読み込み設定などを書くようです。
package.ceylonにはパッケージのドキュメントを書いたりするとこみたいです。
Javaでのpackage-infoみたいな感じ?
run.ceylon通常のCeylonソースコードを書いて行く場所です。

run.ceylonを開くと

shared void run() {    
}

と書かれているのでそのメソッドの中にバリバリ書いて行けばOKです!

クラスの作り方

と言うことでちょっとずつ実践的な感じにするために
絶対必須なクラス定義のしかた。

前回のCeylonの良いとこ説明コードその1で触れたとこは
特に説明しないのでvariableとかは前回の投稿を見てね。

と、言うことで早速クラス書いちゃいます。

shared void run() {

    value counter = Counter();
    print(counter.inc());  // -> 1
    print(counter.inc());  // -> 2
    print(counter.inc());  // -> 3
}

class Counter() {

    variable Integer i = 0;

    shared Integer inc() {
        return ++i;
    }
}

run.ceylonファイルに
Counterクラスを書いてみました。
なんとCounterクラスをインスタンス化するのにnewがありません!
最初は違和感があるけど、慣れればあんまり気になりません。

ただ、ちゃんと大文字からクラス名を付けないとクラス生成してるのか
メソッドを呼んでるのか分かんなくなりそう。

まあJavaをやっていれば既に雰囲気はつかんでると思います。

メソッド、公開変数、などのスコープ

Counterの保持する「i」はクラスの外には見えません。
クラス外に見えるようにするにはsharedを付けます。
protectedなスコープを持つ変数は定義出来ません。

次にincメソッドですがsharedがついているのでクラス外から呼び出すことが出来ます。
外すとクラス内からのみアクセス可能なメソッドになります。

最後にクラスにsharedを付けるとどこからでもクラスを参照することが出来ます。
何も付けていないときは同じパッケージ内の場所からのみ参照出来ます。
ファイルが別でもパッケージが同じであれば参照可能です。

Javaのprotectedとパッケージプライベートの扱いって微妙でしたよね。。
どう使っていいか困ったこともあります。。
でも、Ceylonでは完全に割り切ってる感じでシンプルだなと。

デフォルト引数

Ceylonではメソッドにはデフォルト引数が使えます。
incメソッドに引数に与えた数値分増加出来るようにしてみました。

    shared Integer inc(Integer add=1) {
        return (i += add);
    }

デフォルト引数が可能にはなっていますが、
代わりにJavaでは出来たメソッドのオーバーロードが出来なくなっています。

ま、良いんじゃないかな。デフォルト引数値はC#やScalaを指くわえながら見て
欲しいなーと思っていたのであった方がいいよね!

コンストラクタ

まず、クラスがメンバを持つ場合、全て初期化しないとコンパイルエラーとなります。
今回は i に 0 をセットしてます。

この辺もCeylonの細やかな厳しさを感じる。
Javaにグッときてる人は逆にいいんじゃないかなと思う。

ここではコンストラクタでカウンターの初期値を設定して生成出来るようにしてみましょう。


class Counter(variable Integer i=0) {

    shared Integer inc(Integer add=1) {
        return (i += add);
    }
}

はい。メンバ変数で定義してたヤツが居なくなりました!
なんと、コンストラクタで引数として受け取った変数は
自動でメンバ変数として保持されます。
外部から参照されるようにしたい場合はこの「i」にsharedを付ければ
クラス外から参照出来るようになります。

ちょっと楽チン。

コンストラクタで何かチェックしたいときは
そのままコードを書けばOK.
初期値としてマイナスの数値が入った場合エラーにするようにすると


class Counter(variable Integer i=0) {
    assert(i>-1);

    shared Integer inc(Integer add=1) {
        return (i += add);
    }
}

こんな感じ。
マイナス値のときに自動で0にしちゃうようにしてみると

class Counter(variable Integer i=0) {

    if(i < 0) {
        i = 0;
    }

    shared Integer inc(Integer add=1) {
        return (i += add);
    }
}

こんな感じ。
メソッドなしでロジックやら初期変数が定義されたりですね。

複雑なコンストラクタが生まれるよりは1個のコンストラクタに集約されて
記述も身軽になって良いかも??

でもこの辺はJavaと感覚がちょっと違う感じかなぁ。
ここは使い込んでみないと良いのか悪いのか分からないかも。

setterとgetter

setterとgetterの扱いが変わっています。
Javaでは命名規則でsetXxxxx、getXxxxというメソッドが
プロパティのsetter、getterと言う扱いでしたが、
Ceylonでは以下のように宣言します。

    shared Integer nowCount {
        return i;
    }

    assign nowCount {
         i = nowCount;
    }

getterは値を返すだけのものを付ければOKです。
この宣言は参照は出来ても代入は出来ません。
代入するにはsetterの宣言が必要です。
参照はこのように呼び出してコンソールに出力したり出来ます。

print(counter.nowCount);

setterはassignで宣言します。sharedは必要ありません。
assignを付けると自動的に公開状態になります。
以下のように代入で呼び出すことが出来ます。

counter.nowCount = 10;

ちなみに1行のときはこんな感じで書くことが出来ます。


    shared Integer nowCount => i;


    assign nowCount => i = nowCount;

やばいscalaっぽくなってきた。
でも、Java8も来そうだし、アリですよね!

Javaでの宣言との比較

java -> ceylon
public -> shared
protected -> メソッドは無印で同じパッケージからアクセス可能
private -> 変数は無印でクラス内からでのみアクセス可能

コンストラクタは1つだけ!
デフォルト引数値を指定出来るようになった!

gettersetterはメソッド命名規則ではなくassignでsetterを、getterは別参照名で。

まとめ

Javaと書き方が違うなーって感じるところもちょいちょい出てきました。
でも、Javaで微妙だ・・・って思っていたところが順々に改善されている感じが分かります。

スコープ、そしてデフォルト引数とsetter、getterそしてコンストラクタでした。
改善されているなぁ。

読み口はあまり変わらないまま読めるかなーと思います。

まあ、コンストラクタ内での処理とか、getterとsetter周りでは
scalaとか読んでればあんまり違和感無いかも知れないけど
Javaから見るとちょっと違和感が出てきたかも?

それでもJavaっぽい読み味は失われてません!
でも、ちょっと慣れが必要になって来る文が出てきたかも。

もうちょっとだけ頑張ってみて!

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