ガンタンクをRaspberry Piで動かすことを目指す
ガンタンクをRaspberry Piで動かすことを目指す#4 RaspberryPi導入編の続き
今回はRaspberryPiのOS導入後の設定を行う。
#1.raspi-configによる設定
RaspberryPiに電源を接続して起動する。
ユーザIDはpi、パスワードはraspberryでログインできる。
基本的な設定を行う為にraspi-configコマンドを使う。
$ export LANG=
$ sudo raspi-config
テキスト形式のメニューが立ち上がる。
以下の番号の設定を行う。
1. change user password
ユーザpiのパスワードを変更しておく。
2. Network Option
2-1. hostname
ここではホスト名を仮に「guntank.local.example.jp」とする。
2-2. W-Fi
JP(JAPAN)を選び、Wi-FiのSSIDとパスワードを入力する。
4. Localization Option
4-1. Change Locale
ja_JP.UTF-8 を有効にする。
4-2. Change Timezone
Asia → Tokyo を選ぶ。
4-4. Change wi-fi Country
JP Japan を選ぶ。
5. Interfacing Option
F2 → SSH を有効にする。
以上の設定が終わればRaspberryPiを再起動する。
$ sudo ifconfig
でwlan0(無線LAN)に割り当てられたIPアドレスをメモしておく。
#2.SHHによる接続
以上でラズパイにSSHで接続できるようになった。
Windows10パソコンからコマンドプロンプトかCygwinのsshコマンドか、
もしくはPuTTYなどの端末エミュレータでログインする。
C:> ssh pi@メモしたIPアドレス
#3.その他設定
ユーザを作ったり、必要なパッケージを入れたりする。
##3-1.rootユーザで操作できるようにする
root権限で操作すす必要のあるときは基本的にはsudoコマンドで実行する。
しかし、いちいちsudoコマンドを使うのは面倒だしパイプやリダイレクトを使うときはミスが生じやすい。
ので、rootユーザに直接なれるようにしておく。
rootユーザのパスワードを設定するだけ。
$ sudo passwd root
パスワードを二回聞いてくるので設定したいパスワードを入力する。
$ su -
でrootユーザになれる。
.bashrcをいじって好きなaliasなどを設定しておく。
以下は基本、rootユーザで行う。
#3-2.IPアドレスの固定化
無線LAN(wlan0)のIPアドレスを固定化する。
なおここではローカルのDNSサーバーが存在し、すでにホスト名が登録されているものとする。
まず、/etc/network/interfaces を書き換える。
ここでは設定するIPアドレスを192.168.1.150とする。
以下の内容を追加する。
(省略)
auto lo
iface lo inet loopback
auto wlan0
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet static
address 192.168.1.150
network 192.168.1.0
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.1.1
dns-nameservers 192.168.1.1
dns-search local.example.jp
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
内容は実際のネットワーク環境ににて適度変える。
DNSサーバーがあるのであれば/etc/nsswitch.confも設定する。
hosts: files dns mdns4_minimal [NOTFOUND=return]
「dns」を2番目に変更する。
IPv6を無効にしておく。
/etc/sysctl.conf を編集する。
以下の2行を追加する。
net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1
net.ipv6.conf.default.disable_ipv6 = 1
再起動してきちんとIPアドレスが設定したものになっているかを確認する。
#3-3.新しいユーザーの追加
デフォルトのpiユーザのほかに普段使う新しいユーザーを作成する。
ここではガンタンクなので「hayato」とする。
# adduser hayato
グループを設定する。
/etc/group を編集する。
末尾に:piが付いているグループにすべて
「,hayato」を追加する。
再起動してから新しいユーザでログインする。
.bashrcを編集してプロンプトやaliasを変更する。
以降はroot以外ではこの新しいユーザを使うことにする。
#3-4.パッケージのインストール
普段使うパッケージをいくつかインストールする。
まずはパッケージを最新の状態にしておく。
# apt-get update
# apt-get upgrade
エディタのvim、時間合わせの為のntp、ソース管理のgit をインストールする。
# apt-get install vim ntp git
その他に使うパッケージを必要に応じてインストールする。
基本的なOSの設定は以上で終わりとする。
次回はラズパイにモータードライバー基盤とモーター、その他電池などを接続してみる。