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LinuxAdvent Calendar 2024

Day 1

サーバー管理を簡単に!Cockpitを使ったWebベースの管理環境構築

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サーバーの管理は煩雑になりがちですが、Cockpitというツールを使えば、シンプルに、しかも強力なWebベースの管理インターフェースを提供してくれます。これにより、サーバーの操作や監視がとても効率的になります。

インストール手順

まずは、Cockpitをサーバーにインストールする方法を紹介します。

1. Cockpitのインストール

$ sudo apt update
$ sudo apt install cockpit

これで、Cockpitがインストールされます。

2. サービスの開始とステータス確認

Cockpitのインストール後は、サービスを開始し、ステータスを確認する必要があります。

$ sudo systemctl enable --now cockpit.socket
$ sudo systemctl status cockpit.socket

これにより、CockpitのWebインターフェースを提供するcockpit.socketが起動し、自動起動が設定されます。

3. WebUIへのアクセス

ブラウザを開き、次のURLにアクセスします。

http://{サーバーのIPアドレス}:9090

ここで、サーバーの管理者アカウントのユーザー名とパスワードを入力すれば、Cockpitのダッシュボードにログインできます。


機能の詳細解説

Cockpitは非常に多機能で、サーバー管理者にとって非常に便利なツールです。主な機能を以下で紹介します。

1. システム情報

Cockpitでは、サーバーの全体的な状態を簡単に確認できます。ダッシュボードでは、以下の情報を確認できます。

  • CPU使用率: 現在のCPU使用率をグラフで表示
  • メモリ使用量: 現在使用中のRAMの割合を表示
  • ロードアベレージ: サーバーの平均負荷を表示
  • ディスク使用量: ディスクの使用状況(容量・利用中の領域・空き容量など)

これにより、システム全体のパフォーマンスをリアルタイムで把握できます。

2. ログ

サーバーのシステムログをWebUIから簡単に確認できます。例えば、以下のようなログが表示されます。

  • システムログ: サーバーが生成した全てのログ(エラーメッセージや警告など)を表示
  • サービスログ: 各サービスの状態や履歴ログ
  • カスタムログ: 特定のアプリケーションやスクリプトによるログも表示可能

ログの監視が容易になり、サーバーのトラブルシューティングが速やかに行えます。

3. ストレージ

Cockpitのストレージ機能では、ディスクの利用状況をグラフィカルに表示できます。

  • ディスク容量: 物理ディスク、パーティションの容量と空き容量
  • IOパフォーマンス: ディスクの読み書き速度をグラフ化
  • LVMやRAIDの管理: 複雑なディスク管理をWebUIで簡単に行えます

これにより、ディスクの状態を可視化し、ストレージの最適化が可能です。

4. ネットワーキング

Cockpitでは、サーバーのネットワーク状態を簡単に監視・管理できます。

  • ネットワークインターフェース: 接続されているネットワークインターフェースの状況(IPアドレス、接続速度など)
  • トラフィックの監視: インターネットやローカルネットワークのトラフィックをリアルタイムで監視
  • ネットワーク設定: IPアドレスの設定やネットワークインターフェースの管理も行えます

ネットワークのトラブルシューティングや監視が簡単にできるようになります。

5. アカウント管理

サーバーに登録されているユーザーアカウントの管理が簡単にできます。

  • ユーザー一覧: サーバー上の全ユーザーとその権限、所属するグループの表示
  • ユーザー管理: 新規ユーザーの追加、削除、権限変更がGUIで行えます

これにより、複数のユーザーがアクセスするサーバーでも管理が容易になります。

6. サービス管理

サーバー上で動作しているサービスを管理することができます。

  • サービスの一覧: 動作中のサービス、停止しているサービス、エラーが発生しているサービスなどを一目で確認
  • サービスの開始・停止・再起動: サービスの状態を変更したり、必要に応じて再起動することができます
  • サービスの有効化・無効化: サーバーの起動時にサービスを自動的に開始するかどうかを設定できます

これにより、サーバーのサービスを直感的に管理できるようになります。

7. ターミナルアクセス

Cockpit内から直接サーバーのターミナルにアクセスできます。

  • ターミナル: GUI上でターミナルを開き、コマンドライン操作を行えます
  • 複数ターミナルの管理: 複数のターミナルセッションを並行して管理できます

これにより、ブラウザから離れずに必要な操作を迅速に行えます。


まとめ

Cockpitは、サーバー管理を簡単に行える強力なツールです。特に、自宅サーバーや中小規模のサーバー管理者にとって、WebUIで直感的に管理できる点が魅力的です。必要な機能が揃っており、インストールから使い始めるまでの手順も非常にシンプルです。

是非自宅サーバーや開発環境に導入して、管理業務を効率化してみてください!

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