はじめに
- もともとは新規Webサービスを立ち上げる際に1からつくったもので、業務の中でドキュメントを作成しました。
- 再利用性を求めてフォーマット化しましたので、二次利用に使うなり、勉強資料などに役立てらればとおもいます。
- 今回は前編、中編、後編の3部で記載しておきたいとおもいます。
- 今回は、前編となります。
前提
- 要件定義を作成する上で、企画書や仕様書など記載する上での前提の資料が必要になってくるかと思います。
- 図を作成する上で、Caccoを利用しております。
前編の概要
- 要件定義をドキュメント化する最大の目的は、サービスやシステム概要を記載することも大事ですが、「なぜシステムを作るのか、なぜサービスを作るのか、サービスを作ると本当に利益があげられるのか」などを明確にしておくことです。
- なぜなら、もしサービスを作っていく上で息詰まったり、サービスとは関係なさそうな要求がきたりなどした場合に、全員で原点に戻って見つめ直すためです。
- サービスは個人の欲求のみで作ることはないと思うので、本当にサービスが成功するのかといった視点で「そもそも」な疑問点を洗い出しておきましょう。
目次
- サービスの目的
- サービス概要
- サービスに関連する人物
- サービスに関連する人物がサービスにどのように関わっているのか
- サービスの利用フローや業務フロー
- サービスの状態変化
- 機能要件
- 非機能要件
※太字の部分が今回記載することです。
サービスの目的
- サービスの目的とは、サービスを立ち上げる上でどのような背景や戦略の元システム化しなければならないのかを簡潔に書きます。
- 文章表現では理解しづらい部分を踏まえて、マインドマップのような図にしてみましょう。
要件定義ツリー
- 要件定義ツリーは、主に戦略的要求、業務的要求、システム的要求、情報的要求の4種類に分けています。
- 下記の例では上記の種類毎に分割してますが、実際には[戦略的要求] -> [業務的要求] -> [システム的要求] -> [データ的要求]までがすべてつながっている状態のものを作成してください。
- 下記の例では、今回文字列として記載してますが、実際にはCaccoを使って作成しました。
戦略的要求
戦略的要求とは、サービスを立ち上げるまでの背景や目的を記載します。
例
[現在の事業売上が頭打ちである] -> [業種を広げれば200兆円市場である] -> [競合が存在しないのでサービス化]
業務的要求
業務的要求とは、サービスのウリとなる部分に、背景や理由を記載します。
例
[収益に即時反映される] -> [来客成果を見える化する] -> [手数料モデルにする]
[◯◯をテーマとしたサービス] -> [新サービスなのでブランド力を上げたい] -> [ユーザにサービス価値の根付かせる] -> [豊富な情報を提供する]
システム的要求
システム的要求とは、業務的要求をどのようにシステム化するのかを記載します。
例
[商品の予約をする] -> [予約時に手数料が発生する] -> [手数料を売上に計上する]
[商品を検索する]
[商品を入力する]
データ的要求
データ的要求とは、システム化した部分にどのような情報が必要化を記載します。
例
[商品情報]
[予約情報]
[売上情報]
サービスの概要
- サービス全体の概要を記載します。
- 文章表現では理解しづらい部分を踏まえて、ツリーのような図にしてみましょう。
- 人物、用途、サービス、システムこれらが1枚の図になっているようなイメージです。
- 人物、用途、サービス、システムなどの名称は、サービス内での統一言語として作成しましょう。
概要図
例
サービスに関連する人物
- UMLを書く上で、いわゆるアクターと呼ばれるものです。
- サービスへどのように関わっている人物がいるかをグループ化します。
- また、グループ化した中で細かいカテゴライズが行える場合は、より登場人物を明確化します。
- それぞれの人物やグループをどのように呼称するかは、いわゆる用語を決める役割も果たします。