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DiscordDay 25

Discordをみだりに採用されると困る

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前置き

「SlackからDiscordに移行しようぜ!」というような記事をちらほら見かけるようになったんですが、「Discordのハードユーザーとしては運用に困ります!」という記事は見ないので自分で書きました。
podcast、配信、実況や作業イプみたいな通話ベースのコミュニティにとってはDiscordはマッチしてると思うけど、それ以外だとSlackの方が良いですよ。
以下本題

Discordって何

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Discordは、Slackのような仕事向けチャットツールではなく、SkypeやTeamSpeak3と同じボイスチャットアプリです。
誕生から3年弱で8700万ユーザーを抱えるまでに急成長できたのは、それが単なるボイスチャットアプリではなく、あらゆる場面に対応できる柔軟な招待フローを持ち、コミュニティとしての仕事もこなし、ユーザーにサーバーを負担させない唯一無二のアプリだったからです。

SlackとDiscordの仕様の違い

そもそも、ツールとしての出自は全く異なるんですが、今回は仕様に的を絞ります。
Slack上ではたとえ同じidで登録したとしてもチームを跨って同一のユーザーとして扱われることはありません。
職場、OSS、趣味などの特色の異なるチームに個別のユーザーとして参加できます。
そして、複数のチーム・ユーザーをSlackアプリから一元管理できるのがミソですね。

一方で、Discordでは最初に作られた1人のユーザーが複数のチームに所属する仕様になっています。
つまり、仕事であろうが趣味であろうが同一のユーザーとして紐づけられてしまいます。
もともとゲームコミュニティでDiscordを利用している人にとって、仕事のアカウントとの統合を強制されるのはあまりにひどい仕打ちです。
チームごとにオンラインステータスを変更できたりはしないので、仕事中に「ゲームやろうぜ〜」みたいな通知が飛んできたりします。

このような仕様(もとい思想)の違いが瑣末な問題として扱われ、Slackの代替イケイケアプリとしてDiscordが流行るという時流に逆らうことはできなさそうです。が、抜け道がないわけではない。

ゲーマーたちの生存戦略

日陰でコソコソとゲームをやってる我々は、仕事とゲームのアカウントを統合することを望んでいません。
アカウントを用途によって明示的に使い分けるためには、それぞれ異なるアカウントとしてDiscordとDiscord Canaryを立ち上げる必要があります。
Canary for OSX - Discord
Windows Canary Download - Discord
("Canary"はGoogle Chromeで使われているPublic Test Buildの名前で、将来的に実装される機能などをオープンテストするためのversion/release)

Slackでは何の気なしに出来たアカウント切り替えも、Discordでは大げさな振る舞いになってしまいますね。
PC上での運用はかわいいもので、iOS/Android上ではブラウザとアプリでアカウントを使い分けなくてはならないだなんて考えたくもありません。
生意気な外国人キッズの身ぐるみを剥いで生け捕りにした後、奴隷として働かせる野蛮なゲームをやっていることを職場の人間に知られないためには、悪手を甘んじて受け入れるしかない。
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